No.3ベストアンサー
- 回答日時:
私は、音声学の専門家ではありませんが、それなりに学びましたので解説します。
attenuate , attenuator のアクセントは、"テ"にあります。
( -tt- という書き方は、母音でなく子音というのはありえません。)
この場合、"ア"からアクセントのある"テ"に移る時に、この "t" が閉鎖音で
あるため、声門閉鎖が自然に起こり、日本語の促音に近くなります。
もちろん、英語ネイティヴは、促音を区別しないので個人差はあります。
次に、-nua- [nju・ei]ですが、[ei] に第二アクセントで挟まれた[nju ニュ]
は、極端に母音が弱くなり、日本語レベルでは後の母音に同化して聞こえても
不思議ではありません。
発音からいくと「アテニュエイター」より「アッテネーター」に聞こえる方が
多いでしょう。
なお、私の耳は確かです。多くの母音や声門閉鎖や促音を聞き分けられるように
フランス語・デンマーク語・フィンランド語の音を学習した成果です。
フィンランド語では lamppu [ランップ](ランプ)など発音しにくい促音もあります
なお、私はこの「アッテネーター」をドイツの装置・ドイツ語の取扱説明書で
覚えました。その時,スペクトラムアナライザーの実物も見ました。
筆箱を pecils case といわず pencil case というように、spectrum abnalyzer
の方が自然ですよ。(複合語の前の語は 通常は単数)
もし、音声が聞けるパソコンなら、 attenuate ↓
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=attenu …
参考URL:http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=attenu …
この回答への補足
「お礼」の最後の部分の書き方が不正確でした。次のように訂正します。
最後の"spectrum analyzer"の話は、例の器械を英語では"spectrum analyzer"と呼んでいるのであるから、カタカナ語として「スペクトルアナライザ」という語が定着するのはきわめて「自然」であるとおっしゃっているのですね?
前半の「アッテネーター」のご説明はとってもよくわかりました。特に
-nua- [nju・ei]ですが、[ei] に第二アクセントで挟まれた[nju ニュ]は、極端に母音が弱くなり、日本語レベルでは後の母音に同化して聞こえても不思議ではありません。
の部分の解説はとってもよくわかりました。ご回答ありがとうございました。
最後の"spectrum abnalyzer"の話は、「スペクトラムアナライザ」というカタカナ語が日本語としてすでに定着しているとおしゃっているのではではなく、英語としては"spectrum abnalyzer"という言い方が「自
然」ということを言わんとしているのですよね?
No.2
- 回答日時:
りょうかいです。
一般的に言って、外国語の日本語表記は、本来「耳で聞いた感じ」で決められるべきものですが、日本語に馴染みのない発音も多くありますから、結果的には「耳で聞いた感じ」と「文字(綴り)を見た感じ」とを重ね合わせながら、決められていくもののように思います。
news,nuance,neutral等はわたしが聴いた限りでは、「ニュ」よりも「ヌ」に近い感じです。
またnewsの--s--は、どの辞書を見ても[:z](ズ)です。
・・・にもかかわらず、「ニュース」と言い切るのは「(文字を)目で見た感じ」が優先しているとしか考えられません。
<ニュエイトを発音するのは難しい・・・
「難しい」という表現は適切でなかったですね。
attenuateは、--tt--にアクセントがあるので、この--nu--の発音は曖昧になります。聴いた感じは「ニュ」とも「ネ」ともとれます。
newsは頭にあるので意気込んで「ニュ」と発音する(日本語)が、attenuatorは長いのでここで「ニュ」と発音するのは面倒・・・
その程度のつもりです。
(「難しい」というより、「いいやすい」というべきだったでしょうね)
発音は、英語、米語によっても違いますし、特に米南部の発音は、テレビなどで聞く米語ともまったく違う発音をします。
そういう意味で、わたしは「表記方法にめくじら立てても仕方ががない」(シロウトが解釈するにはほど遠いところにある)と言ったのです。
しかし、質問者さんは、このことに特に強い関心をお持ちのようで、「目くじら立てても・・・」は失言でした。(-_-;)
やはり、技術系のカテにだすより、このカテが適切だったですね。
ただ、言語的な追究をしたいのなら、こういう技術用語で出さず、一般用語を数例並べて注記した方が、よりよい回答が集まるのではないかと愚考いたします。
ご参考まで・・・
「attenuateは、--tt--にアクセントがあるので、この--nu--の発音は曖昧になります」というところは、なるほどなあ、と思いました。アクセントの関係もあるのですね。確かに、英語の教科で「オーラルコミュニケーション」というものがあるのですが、短縮語は「オラコミュ」とはならずに「オラコミ」ないし「オラコン」となっているのもその一例かもしれません。なかなか面白いですね。
あと、ついでに#1で「余談」として紹介していただいた件
複数の周波数を観測するための機械ですから、「スペクトルアナライザ」というべきだというのがわたしの主張です。しかし、どのメーカーもすべて「スペクトラムアナライザ」です。(どの雑誌を見ても「スペクトルアナライザ」という人はいません)
ですが、今日職場からの帰りに必要が会って書店に寄ってきましたら、たまたま近くにカタカナ語辞典がありましたので「スペクトル」あたりを引いてみました。すると、「スペクトルアナライザー」という項目がありました。そこには、フランス語のspectrueと英語のanalyzerからなる複合語で和製語である、とのラベルが貼ってありました。私はフランス語についても技術機器についても知識がありませんが、この『用例でわかるカタカナ新語辞典』(初版、学研、2003年3月)に見るかぎり「スペクトルアナライザー」という言い方もある程度市民権を得ているのかもしれませんよ。ただ、「アナライザー」とあって「アナライザ」とはなっていなかったところからみると、この記述は理系の専門家によるものではないかもしれませんね。
素敵なご解説をありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
辞書を開いてみましたが、たしかに発音記号は「アテニュエイト」となっていますね。
おっしゃる通り「日本語になじみやすいから」だと思います。
分析してみると、
(1)--tt--は詰まる発音(拗音)をするという意識(実際には詰まる場合と詰まらない場合の両方がある・attenuateの場合は詰まらない)
(2)ニュエイトを発音するのは難しい。
(3)--or-は伸ばすという意識(この発音は厳密には日本語の「ー」とは違う)
等が理由であろうと思います。
しかし、このような例は無数にあります。
日本人は--th-の発音が苦手です。[thank you]の発音ができないので「サンキュー」と書きます。(--th--の発音はどちらかというと「タ」に近い)
同様に--the--も難しいので「ザ」と書きます。
[spectra]は「スペクトル」と書かれます。
質問者さんには申し訳ないですが、外国語の日本語表記に目くじら立てても仕方がないと思います。(慣習に従うしかない)
余談ですが(話の筋がちょっと違うかも知れないのですが)、わたしが20年前から主張し続けているのに、全く誰も賛同してくれない用語があります。
測定器の中に「スペクトラムアナライザ」というのがあります。周波数分析を行う機械です。
複数の周波数を観測するための機械ですから、「スペクトルアナライザ」というべきだというのがわたしの主張です。
しかし、どのメーカーもすべて「スペクトラムアナライザ」です。(どの雑誌を見ても「スペクトルアナライザ」という人はいません)
メーカーにも問い合わせしましたら、「わかっちゃいるけどやめられない(変えられない)」と言われました。
今では「慣習に従うしかない」と諦めています。(^_^;)
もひとつ蛇足ですが、こういう質問は、物理か科学のカテで再質問されてみたらどうでしょうか?
わたしの意見とは違ったユニークな回答をする人が現れるかもしれません。
ご回答ありがとうございます。
分析していただいたもののうち
(2)ニュエイトを発音するのは難しい。
の部分が私にはもっとも興味深いです。
なお、私は「外国語の日本語表記に目くじら」を立てているわけではまったくありません。ただ、なぜそうなるのかに興味があり、その背景を探りたいのです。例えば、ニュースやニュアンスなどのように「ニュ」という音も、また8の意味で「エイト」という音も共に現代日本語ではほぼ確立しているはずなのに、なぜ「アテニュエイター」は避けられたのか、などということに興味があるのです。ちょっと変わっているかもしれませんが、今、ちょっとこだわっているんです(笑)。
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