銀行系の不動産会社に売却の仲介を依頼した時

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質問者：giveme2
質問日時：2022/04/27 14:13
回答数：3件

銀行系不動産業者に売却を依頼した場合、買い手を探すのは融資とセットで購入してくるお客さんしかさがしてこないのでしょうか？
現金一括のお客様は対象にしないのでしょうか？

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No.3

回答者： yumeiroyamaneko
回答日時：2022/05/07 02:00

投資用物件だとその傾向があるかもしれませんが，個人の住宅用だとその限りではないと思います。

銀行系というか銀行をグループ会社に持つ（親会社が持株会社で，その子会社として銀行や不動産屋がある）不動産屋ですよね。三井住友信託銀行グループなら三井住友トラスト不動産，みずほフィナンシャルグループならみずほ不動産販売とかの。

ローンを利用しての自宅購入，つまり住宅ローンを組む場合には，みんな低金利の銀行を探して借入先を選びます。不動産屋がいくら紹介したとしても，他にそれよりも低金利の銀行（最近はネット銀行が台頭してきています）があるような場合にはそちらを選びますので，不動産屋のグループの銀行が入る余地がなかったりします。

まあ，その辺りもよくわからないとか言って不動産屋に丸投げする人もいるかもしれず，そういう場合は不動産屋も，グループ会社の銀行を紹介するとは思います。ただグループ会社の紹介だからといって銀行の融資審査が甘くなるわけでもないので，資金状態が厳しいような人にはむしろ他の金融機関を薦めるかもしれません（金利が高い代わりに融資条件が少し甘い銀行もあったりします）。

これが投資用物件だったりすると，不動産投資をしている人は特定の銀行を利用していることがあります。その方が管理がしやすかったり，過去の実績から融資申し込みがしやすかったりするからのようです。

そして投資用物件を探しているような顧客がいる銀行は，その顧客に不動産屋を紹介したりするのですが，そういうときはよく知らない業者ではなく，グループ会社を紹介することが多いのではないかと思います。成約時には不動産屋は仲介手数料で利益を上げ，銀行は融資金利で利益を上げることができるので，そういうものを積み重ねることができれば，グループの連結決算の結果にも影響してきますから。

ただ，不動産屋としては，なによりも取引が成約することこそが肝要です。グループ銀行の融資なんかに拘ってしまってはタイミングを逃してしまうおそれもあり，なおかつ買主側に仲介業者が付いているような場合には，自社のグループ銀行を利用させる余地すらありません。

多少はあるけどほとんどないと考えても良いのではないかと思います。