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フィリピンでは独裁体制を敷いたマルコス大統領の息子さんが大統領候補として支持率を伸ばしているそうですが、なぜフィリピンの人はこんなに寛大なのですか?国民性ですか?イメルダ夫人まで人気があると聞きましたが。

A 回答 (4件)

フィリピンには民主的な考え方、市民平等的な価値観がまだまだ薄いからです。



たしかに、旧マルコス大統領は独裁的な政治を行い、被害を被った人もたくさんいたのですが、同時に「恩恵を受けた人もたくさんいた」ということが重要な要素です。
 なので「寛大」というより、許さない人たちと同じぐらい許している人たちもいる、のです。

フィリピンは戦後独立するまで、つまり80年前までスペインやアメリカ、日本の統治下で「市民」とか「社会的な平等」というものが存在せず、いわば日本で言えば中世に近い社会認識が残っているのです。

そのため、貧富の差はそのまま「自分たちを引き上げてくれる強い存在によて変化する」という認識があります。

故マルコス大統領は北イロコス州の英雄でこの州の知事と議会はいまもマルコス家が支配していて、事実上の貴族であり、支持する庶民も多く存在します。

これと同様に息子であるマルコス・ジュニアは中部レイテ島の有力家系である母イメルダの地盤でも支持を強固にし、さらにドゥテルテ大統領の娘を副大統領候補にすることで、南部ミンダナオ島の支持も得ることに成功し、フィリピン全国の支持ネットワークを作ることに成功しています。

それに加えて、この3家とそれに連なる人々が、SNSで現代的なプロパガンダを展開しているので、支持が拡大している、ということです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。大変勉強になりました。目からウロコが落ちました。

お礼日時:2022/05/12 10:22

あれから半世紀近く経っています。


独裁体制の記憶の風化、というのが
あるでしょう。

世界トップレベルのSNSの広がりというのもあります。
フィリピンの人たちはインターネットの
利用時間が1日平均10時間と、世界一。
SNSの使用率も世界トップレベルです。

身近なSNSで、家族や友人から共有された
情報について、疑いを持たずに
受け入れているのではないかと見られています。

民主化に取り残された人が支持している
という面もあります。
政権がかわっても相変わらず政治の腐敗と
貧困が続く中、
振り返るとマルコス元大統領だけが、
フィリピンの発展に尽くしたように
見えるのかも。
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マルコス独裁時代を知らない、20代の若者を中心に支持されているそうです。

現代の候補者らしく、SNSを駆使して、父親の時代の政治を美化、歴史を捏造して若者の支持を集めていると聞きました。

日本人も不祥事だらけの安倍氏を、いまだに支持し、総理復帰すら切望している者が沢山いて、戦争を知らない世代ばかりになったことで、憲法九条に対して改憲を唱える者が多いなかで、他国のことを不思議がることはありません。
世界的にナショナリズムに共感を覚える者が増えた時代になりました。
現代は良識は通用しない時代です。
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日本だって先の戦争は正しかったと戦後レジュームの脱却を掲げ


戦争犯罪者の孫が総理大臣になっています

日本の方がすごいと思います
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