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【F1】F1マシンの前方車のすぐ後ろにベタ付けすると前方車の良い後流を利用して空力を良く出来るスリップストリーム(スリップストリーミング)スポットと前方車の後輪から巻き上がるゴミの混ざった悪い後流のダーティエアスポットの2種類が後方に起こるそうです。

すぐ近くが良い後流の波に乗れるスリップストリーム(スリップストリーミング)スペースで、スリップストリーム(スリップストリーミング)スポットより下がって走行してしまうとチリが混じったダーティエアスペースになるわけですが、どのくらい前方車両と離れると悪いダーティーエリアのゾーンに入ってしまうのか教えてください。

A 回答 (3件)

そもそも、ダーティエアの意味が違います。



>前方車の後輪から巻き上がるゴミの混ざった悪い後流のダーティエアスポット

 ダーティエアとは、流体力学(空気力学)上の『全圧を使い切った、乱れた流れ』を指します。ベクトルが一様の流れ=クリーンエア(整流)に対しては、『乱流』という言い方も出来ます。(厳密に言うと、ダーティエアは『乱流』とは少し違うというか、乱流の一種という感じです。)

 ダーティエアは流体(この場合は大気)がベクトルを失っているので、方向性が曖昧で、密度が安定しません。
 この風が後方のクルマに当ると、①ウイングなどの空力パーツの働きが低下 ②ラジエタ、オイルクーラなどの熱交換器の放熱量が低下・・・して、要するに後方車両の『パフォーマンス』(旋回性能や冷却性能)が低下します。

 ゴミが多い『ダーティ』ではありません。『流れが汚い』ダーティです。
 ゴミは前走車の後方の負圧帯の中なら、大なり小なりどこでも巻き上がっています。(実は・・・日本のレース解説者は文系出ばかりなのか、間違った内容をTVや雑誌で解説しているヒトも多いです。解説に対して技術的な真相を知りたいなら、ウラ取りは欠かせません。)

 それと、余談ですがもう一つ。
 F1の様な、変速機のギヤ比が交換出来るレーシングカーでは、最高速=エンジン最高回転になる様に巧妙にセッティングされています。
 つまり最高速が速いクルマのスリップストリームに入っても、エンジン回転数の限界以上には速度が出せないということです。
 F1の様なセッティングの自由度が広いレーシングカーでは、スリップストリームの使い方が市販車改造のレーシングカーとは違います。またフォーミュラマシンとLMP(耐久マシン)も、スリップの使い方が違いますが・・・それらは御質問から外れるので打ちません。とりあえず『使い方が違う』ということだけ指摘しておきます。
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この回答へのお礼

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お礼日時:2022/05/30 21:40

シャパラル2Jとか、ブラバムBT46Bのように、物理的にスリップストリームのほとんど使えない車もありました。


一般的に長い直線で使って、直線終わりで横に出会抜くという使い方になりますから、抜ける距離として、弌社長くらいで追走することが多いです。なお、長時間スリップに入るとラジエーターの冷却不良でエンジン出力が低下するので、実際は直線一本分くらいしか使えません。

Cカーとフォーミュラ、Cかーだとロングテールとコーダトロンカ、フォーミュラでもグランドエフェクトカーとそれ以外など、空力設計により変わりますから、定量的な言い方はできないと思います。
シケインの無かったころのサルテサーキットの6KMのミュルサンヌ・ストレートでフルにスリップストリームを使うとオーバーヒートでその後伸びなかったらしい。
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スリップストリームの範囲は、速度と前走車の前方投影面積で変わります。


つまり距離は一定ではない。
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