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自分の記憶が、正しければそんな言葉は無いはずです。
しかし、検索すると的を得るだけでなく、誤用の表現で色々な日本語もどきが、ヒットしてまるで昔からあるかのように、意味も書いてあります。


何なのでしょうか!?

A 回答 (10件)

深入りすると確実に迷路に入ります。

ネットでも各所で激論が交わされているようです。
 No.8で 真魚さん(このかたのコメントは信頼できます)がいろいろな辞書の記述をあげています。
 ほとんどの辞書は「的を射る」を本来の形としています。
 
 出版業界でも、「的を射る」を優先しています。「的を得る」という表現もあり、「間違い」とはいえないが避けるほうが無難でしょうね。『三省堂国語辞典 第7版』の見解は「そういう考え方もある」ということです。
 詳しくは下記をご参照ください。
https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_ …

 下記の資料も参考になるでしょう。
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrd …
===========引用開始
 『日本国語大辞典 12巻』(小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2001年)には、「的を射る」と「的を得る」があり、両方とも表記すると説明されています。
 『三省堂国語辞典』 (見坊豪紀/編 2014年)にも「的を射る」と「的を得る」の両方の説明があります。
 同じ三省堂の辞典でも、『大辞林』( 松村明/編 2006年)には、「「的を得る」は「当を得る」と混同した誤り」との記述があり、辞典によって内容は異なっています。
 
 他に、「的を得る」は誤りとしている資料に、以下の資料がありました。
 〇『明鏡国語辞典』 北原保雄/編 大修館書店 2010年
 〇『NHK間違いやすい日本語ハンドブック』 NHKアナウンス室/編 NHK出版 2013年
 〇『金田一先生の日本語○×辞典』 井上明美/編 学研 2004年
 〇『恥をかかないための言葉の作法辞典』 学研辞典編集部/編 学研 2002年
回答プロセス
(Answering process)
1.所蔵資料の内容確認
 〇『日本国語大辞典』12巻 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2001年
  p471 「まと(的)」の項目に、「的を射(い)る」と「的を得(え・う)る」があり。
      「的を得(え・う)る」→「的確に要点をとらえる。要点をしっかりとおさえる。当を得る。的を射る。」の説明あり。
 〇『三省堂国語辞典』 見坊豪紀/編 三省堂 2014年
   p1460 「まと(的)」の項目に、「的を射る」と「的を得る」があり。
      「的を得る」→「①[得る=うまくとらえる]⇒的を射る ②「的を得た表現」と説明あり。
 〇『大辞林』 松村明/編 三省堂 2006年
  p2405 「まと(的)」の項目に、「的を射る」あり。「「的を得る」は「当を得る」と混同した誤り」の記述あり。
 〇『明鏡国語辞典』 北原保雄/編 大修館書店 2010年
  p1649 「まと(的)」の項目に、「「的を射(い)る」があり。
      注意事項で、「当を得る」や「要領を得る」との混同から「的を得る」とするのは誤り」の記述あり。
 〇『NHK間違いやすい日本語ハンドブック』 NHKアナウンス室/編 NHK出版 2013年
  p249 「的を射る」の項目に、「「的を得る(エル)」は間違い。「当を得た」「正鵠を射る」は正解。」の記述あり。
 〇『金田一先生の日本語○×辞典』 井上明美/編 学研 2004年
  p99 「的を得る」は「当を得た」「意を得た」などとの混同で間違えとの記述あり。
 〇『恥をかかないための言葉の作法辞典』 学研辞典編集部/編 学研 2002年
  p29 「的」の項目に、「的を得る」は誤りの記述あり。
 
2.「的を得る」の記述のなかった資料は以下のとおり
 ×『新明解国語辞典』 山田忠雄/編 三省堂 2012年
  p1431 「まと(的)」の項目に、「的を射た」の用例はあるが、「的を得る」の記述なし。
 ×『広辞苑』 新村出/編 岩波書店 2008年
  p2655 「まと(的)」の項目に、「的を射る」はあるが、「的を得る」の記述なし。
 ×『日本語大辞典』 講談社 1995年
  p2062 「まと(的)」の項目に、「的を射る」はあるが、「的を得る」の記述なし。
 ×『角川国語中辞典』 時枝誠記/編 角川書店 1981年
  p1981 「まと(的)」の項目に、「的を射る」はあるが、「的を得る」の記述なし。
 
 ×『岩波国語辞典』 西尾実/編 岩波書店 2011年
  p1415 「まと(的)」の項目に、「的を射る」、「「的を得る」の記述なし。
 ×『新潮国語辞典』 山田俊雄/[ほか]編修 新潮社 1995年
  p1989 「まと(的)」の項目に、「的を射る」、「「的を得る」の記述なし。
 ×『学研国語大辞典』 金田一春彦/編 学研 1980年 
  p1850 「まと(的)」の項目に、「的を射る」、「「的を得る」の記述なし。
3.インターネット検索
 〇国会図書館サーチ→雑誌「プレジデント」 2005年8月1日号
   p.92~95 「「的を得る」「汚名挽回」「弱冠35歳」「喧々諤々」……どこがおかしい? 知らずに恥かく「間違いやすい日本語」辞典」あり。未所蔵のため未確認。
===========引用終了


【よくある誤用18──ラ抜き言葉 的を射る/的を得る 全然+肯定形】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12281687152.html

的を射る/的を得る
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
================================引用開始
「的を射る」を「的を得る」とする人はけっこういるようです。
 原因は2つ考えられます。
  1)よく似た意味の「当を得る」との混同。
  2)よく似た意味の「正鵠を得る」との混同。

 1)に関しては「的を射る」と「当を得る」が一般的です。
 2)に関しては、本来の形は「正鵠を得る」です(「正鵠を射る」でも間違いではないと思います)。
 ここから類推して、「的を得る」でも間違いではない、と主張する人がいます。一理あるかもしれませんが、一般には「的を射る」です。
================================引用終了
 文化庁の調査では、「的を得る」を使う人が多いそうです。ホントなんでしょうか?
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=的を射る&stype=1&dtype=0
================引用開始
的(まと)を射(い)る
うまく目標に当てる。転じて、うまく要点をつかむ。「―射た批評」

◆「当を得る(道理にかなっている)」との混同で、「的を得る」とするのは誤り。

文化庁が発表した平成15年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方である「的を射る」を使う人が38.8パーセント、間違った言い方「的を得る」を使う人が54.3パーセントという逆転した結果が出ている。
================引用終了

 下記のように、「的を得る」は誤用とは言い切れないという考え方もあるようです。ここまで掘り下げてしまうと「学説」って気もします。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
【BIFFの亜空間要塞】
http://biff1902.way-nifty.com/biff/2010/05/post- …

 下記を見ると、『日本国語大辞典』は「的を得る」も採録しているらしい。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
================引用開始

まと を 得(え・う)る
的確に要点をとらえる。要点をしっかりとおさえる。当を得る。的を射る。
================引用終了
 天下の『日国』が採録しているということは、新しい動きではなく古くからの方針なんだろう。ますます「的を得る」を誤用と断ずることはできないようだ。

 まあ、実務的には「的を射る」を使うしかないけど。
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No.8 さんの回答が興味深いですね、



文化庁の「国語に関する世論調査」で、
■平成15年度「国語に関する世論調査」の結果
的を得る が多数派。
■平成24年度「国語に関する世論調査」の結果
的を射る が多数派。

逆かと思っていましたが。


江戸時代にすでに「的を得る」の用例があるようです。
https://kumiyama-memo.hatenablog.com/entry/2013/ …
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>的を得るって表現もあるのですか?



「ある」か「ない」かという問いなら、「ある」という答えになります。実際、無視できないほど多数の使用例があります(だから議論になる)。

「本来の言い方(正しい)」か「誤用」かという問いなら、今のところ「誤用」とするのが多数派だと思います。

辞書に載っていれば正しい、辞書になければ誤り、ということではありません。辞書は「鑑(かがみ)」であると同時に「鏡(かがみ)」でもあります。誤用であろうが俗語であろうが、世の中で多く使われている言葉を収載するのは、辞書の「鏡」としての役目です。

-----------

文化庁の「国語に関する世論調査」では、平成15年度と平成24年度の調査結果が逆転しています。

https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/to …

■平成15年度「国語に関する世論調査」の結果
8.慣用句等の使用
(3)物事の肝心な点を確実にとらえることを
  ・的を射る     38.8%
  ・的を得る     54.3%
  ・両方とも使う    2.6%
  ・両方とも使わない  1.7%
  ・分からない     2.5%

■平成24年度「国語に関する世論調査」の結果
18.慣用句の言い方
(3)物事の肝心な点を確実にとらえることを
  ・的を射る     52.4%
  ・的を得る     40.8%
  ・両方とも使う    2.4%
  ・どちらも使わない  2.1%
  ・分からない     2.2%

いずれにせよ、数の上ではかなり拮抗している(無視できない)ことは確かです。使う場合は注意が必要でしょう。

将来的にどうなるか興味深いところです。

-----------

手もとの国語辞典で、「的を得る」を誤用としてないのは『三省堂国語辞典 第7版・第8版』だけです。
第7版以降で「的を得る」を認める理由として「得る」は「うまくとらえる」の意味としていますが、実際に「的を得る」を使う人が皆そのように認識しているかは疑問です(私見)。

■『三省堂国語辞典 第4版・第5版・第6版』
・的を射る[慣用句]
  ①うまくまとに当てる。
  ②急所に当たる。「的を射た質問」〔誤って「的を得る」〕

■『三省堂国語辞典 第7版』
・的を射る[慣用句]
  ①うまくまとに当てる。
  ②急所に当たる。正鵠を射る。的を得る。「的を射た質問」
・的を得る[慣用句]
  〔得る=うまくとらえる〕⇒的を射る②。「的を得た表現」

■『三省堂国語辞典 第8版』
・的を射る[慣用句]
  ①うまくまとに当てる。
  ②大切なところを正確に指摘する。急所をつく。正鵠を射る。的を得る。「的を射た質問」
・的を得る[慣用句]
  ⇒的を射る②。「的を得た表現」
!(豆知識)「的を射る」「的を得る」とも、特に戦後広まった言い方。
  「得る」は[要領を得る]などと同様、「うまくとらえる」の意味。
  同義語「正鵠を〈射る/得る〉」も二通りの言い方がある。

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その他の国語辞典は、「的を得る」を「誤り/本来は誤用」と明記しているか、「的を得る」に触れていないかのどちらかです。

■『明鏡国語辞典 第3版』
的を・射る
  ①うまく目標に当てる。②的確に要点をつかむ。「的を射た質問」
注意「当を得る(=理にかなう)」や「要領を得る」との混同から「的を得る」とするのは誤り。

■『大辞林 第4版』
的を射る 的確に要点をとらえる。「的を射た質問」
 〔「的を得る」は「当を得る」と混同した誤り〕

■『現代国語例解辞典 第5版』
的を射る
  的確に要点・本質をとらえる。「的を射た意見」
▽「的を得る」は誤り。

■『新選国語辞典 第10版』
的を射る
  ①うまく的に当てる。②的確に要点をつかむ。
[参考]「的を得る」とも言うが、本来は誤用。

■『学研現代新国語辞典 第6版』
的を射る《慣用句》
  ①矢が的に当たる。②要点を正しくとらえる。「的を射た指摘」
[参考]「的を得る」は本来の言い方ではない。

■『広辞苑 第7版』
 「的を射る」はあるが、「的を得る」の説明はない。

■『三省堂現代新国語辞典 第6版』
 「的を射る」はあるが、「的を得る」の説明はない。

■『旺文社国語辞典 第11版』
 「的を射る」はあるが、「的を得る」の説明はない。

■『新明解国語辞典 第8版』
 「的を射る」「的を得る」の説明はない。

■『岩波国語辞典 第8版』
 「的を射る」「的を得る」の説明はない。
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そんな表現はありません。



「的を得る」が似たような意味として成立するのは理解できますが、これは屁理屈。
そもそも「的を射る」というのは慣用句なので、言い換えてしまっては意味がないのです。
そんなことを言ってたら、

猫に真珠
豚に小判
牛の耳に念仏
すずめの行水
腹が白い

などという表現も認めなくてはならなくなる。

「的を得る」は誤り

と捉えるのが正しい日本語の進むべき道でしょう。
一番最初に「的を射る」と言った人がいて、その表現が自然だとして何百年も受け継がれてきたという歴史を無視してはいかんですな。
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的を射る。


的を狙って矢を発射、これも的を射る。
実際に的を射抜いた、これも的を射る(ただしくは、的を射た?)。
どの方向から見ても的に向かっている、射抜くのはすでに時間の問題(的を射抜くのは必至)、こんな場合、「すでに的を得ている、」なんて表現も可能です、現在のレーダーによる射撃管制のロックオンに相当します。
>自分の記憶が、正しければそんな言葉は無いはずです。
これがいわゆる、コピペ丸投げ知識、と言われます。
まんま、コピーして、外部に発信するときも、まんま、で発信するしか能がない。
自分の頭の中では、一切分析も加工も応用もしない、できない。
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「勘違いされたものが一般化する」というのはよくあることなんだけどね. 「さざんか」「あたらしい」ももともとは読み誤りに由来するんじゃなかったっけ.



「的を得る」は「的を射る」と「当を得る」が混ざった, という解説をすることがある.
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儂も言葉にはつい五月蠅く言ってしまうのですが、本来言語はダイナミックに変化するモノなので、誤用が主流になってしまう事も多いですね。


情熱然り、完遂然り。
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『三省堂国語辞典』編集委員の飯間浩明氏は「的を得る」(も) 正しいとしています。



https://twitter.com/IIMA_Hiroaki/status/41213987 …
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「一生懸命」などもそうですね。


本来は「一所懸命」なのですが間違いがそのまま定着してしまいました
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慣用表現って事で時代によってアリになってく言葉ってあるみたいですね。


的を射た回答じゃなくてすみません。
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