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1. それは はじめに スサノヲのミコトに生起した。

2. スサノヲは 父のイザナキのミコトによって ウナハラの統治を任せられた。ウナハラは 死の世界であり これをつかさどるというのは 宗教の祭司となることである。

3. この職務を嫌った。というのは その呪術的な宗教の拒否を意味した。

4. スサノヲは 泣きいさちるばかりであった。泣きいさちることによって 宗教の拒否をつらぬいた。ここに 第一に 神の国が現われた。



5. 宗教の拒否によって 神の信仰が生まれたというのは 不思議な歴史であり 体験であり 人間社会の謎です。



6. スサノヲは 第二に 姉のアマテラスオホミカミから この宗教の拒否の姿勢を疑われた。

7. おまえは おまえに任された死者の世界をまつりごつのではなく わたしと同じように生の世界の祭司となりたいから 泣きとおしたのではないか。

8. わたしたちは 自分のものを確かに自分のものだと証拠づけることは出来ても 自分でないものを それは自分ではないと証明することは 容易ではない。アリバイ(不在証明)の立証は 時としてそのものじたいとして 不可能であります。

9. 不可能な証明が不可能であると分かると 疑う人であるアマテラスは みづからの身を隠した。検察官が 容疑をそのままにして 黙秘権(?)を使った。

10. ここでスサノヲは アマテラスに対して 泣きとおしたのではなく ちょうど狂を装ってのように やりたい放題のことをしたのです。登校拒否ではなく あらゆる非行を――天つ罪として考えられたそれを――おかした。宮の前に糞をしておいたりした。



11. ところがアマテラスは 疑う人でした。

12. とうとう身を隠したまま 姿を現わさなくなりました。

13. スサノヲの非行を その権威をもって むしろ容認していたのですが とうとう黙秘権を最後まで行使しました。

14. 人びとは――人びとも――アマテラスの権威に従って スサノヲを責めるのを中断し ただ身を隠してしまったアマテラスのお出ましを願わざるを得ず その方策を思案しました。

15. アマテラスは出て来ざるを得なかったのであって それは みづからの権威の消滅をうたがわなければならなくなったから。ここでスサノヲに 第二に 神の国が生起したのです。

(パチパチパチ! standing ovation )
 




16. 宗教を拒否しその拒否の肯定をも拒否するというかれの意志が証明されたゆえ。(宗教拒否について 理屈で説明することから自由であった)。

17. あえて破廉恥なことまでおこなうことによって 破廉恥ではないところの神の国が出現した。これは 不思議なことであり 人間とその社会の謎です。

18. アマテラスのお出ましを迎えた人たちは 権威者であるアマテラスに代わって ここでスサノヲの罪を裁きました。スサノヲをこのアマテラスの世界から追放したのです。




19. かれらは 宗教(呪術の園:ツァウバーガルテン)が大好きなのでした。

20. 宗教を拒否してはならないわけではなく 宗教の拒否を肯定してはならないわけでもなく しかし泣きいさちっているばかりではいけないと考えられた。

21. スサノヲは人びとによって その良心が問われたのではなく その泣きいさちりと非行とが 人びとの裁判にかけられました。スサノヲは 《千位(ちくら)の置き戸(罰金)を負わせられ また ひげを切られ 手足の爪も抜かれて 追放される》こととなった。





22. アマテラスは その権威ある主宰者の位を守りました。

23. かのじょ自身 呪術の園にいたのではありませんが 宗教(だから そのような日常のおこないとしてのオキテやナラハシ)によって生活する人たちを統治することに長けていました。

24. かのじょは この世に・この日の下に 新しいものは何もないとよく知っていました。この知識の中にないものに対しては 疑うことしか知らなかった。

25. だから疑うこと――疑うために疑うこと――をもって 呪術の園にある人びとの共同生活を統治していたのです。かのじょは この世の生 人間の世の中をよく知っていました。



26. このゆえにも神の国が生起しました。

27. 言いかえると 死の世界と 宗教によるその統治とが 克服されたのです。原理的に。本質的に。人間の存在のあり方として。あるいは同じことで この世の生が――それが行き着くところは 死の世界だから 死が―― 克服されたのです。

28. 死よ おまえのとげはどこにあるか?



29. この世で 時間的に歴史的に 神の国(人間にとってほんとうの現実なる世界)が見られることとなった。垣間見られた。

30. スサノヲに神がここで王となった。

31. この世の権威たるアマテラスの疑いが克服されたから。

32. この世〔のアマテラスの世界〕から追放されることによって この世に勝つことが出来たというのは 不思議な人間の歴史であり 謎です。



33. スサノヲは 追放され この世から・そして神からも 見放されたのですが――わが神 わが神 なにゆえわたしを見捨てるのですか―― ちょうどこの神から見捨てられたというそのこと自体において 神はスサノヲを見捨てていなかった。

34. スサノヲはこの世に死ぬことによって 復活しました。

35. ここで神の国が現われたのです。

36. すなわち日本人のそもそもの歴史のはじめ。

37. われわれの生活と社会の原点だ。



☆ 自由なご批評・ご批判をお聞かせください。

A 回答 (5件)

八岐大蛇を退治しただけ


そして出雲を開く。
私流には
高天原・出雲・新羅と
あちこち渡り歩いて
各地で国づくり。
子供が多いから、
各地で大使がでて
諸所を動いた。

そういうふうに
大らかに
解釈する方が
おかしいかね。
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この回答へのお礼

★ 八岐大蛇を退治しただけ
そして出雲を開く。
☆ いや 治水と国防といった安全と秩序の形成・確立は 大事な基本です。

経済の活性化が必要でしょうが 薬草などの研究で医療にもチカラをそそいでいると思います。

植林事業についても 触れられていたかと。



★ 私流には
高天原・出雲・新羅と
あちこち渡り歩いて
各地で国づくり。
子供が多いから、
各地で大使がでて
諸所を動いた。
☆ ええっとですね。そういったスサノヲの尽力によるイヅモ共同体の建設は 国造りの象徴的な出来事です。

そして じっさいには後世の人たちがスサノヲの事績を継いだわけです。

その結果が オホクニヌシという指導者の出現であり この場合は いろんな各地のムラヲサの名前とともに――つまり あらたな国造りの成果を物語る同じような歴史として―― 伝えられることになった。

アシハラシコヲ 
オホナムチ〔これは オホ(大)‐ナ(土地=国)‐ムチ(貴人=主)ということで 翻訳したかたちらしい〕

八千矛神 宇都志国玉神 大国魂神 伊和大神 所造天下大神・・・



★ そういうふうに
大らかに
解釈する方が
おかしいかね。
☆ 同じ趣旨では?

お礼日時:2022/07/28 08:37

そして彼が何をしたか。

「スサノヲにおとづれた神の国」の回答画像4
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この回答へのお礼

ですから ヤマタノヲロチを退治した。

吾がこころ すがすがしと言った。

オホクニヌシら子孫へつないで行けるような国造り。

民主的な共同自治。(挫折・敗北を知った人間として復活した)。

お礼日時:2022/07/28 00:16

問題はこの正体ですね。


実際は何だったのか。
「スサノヲにおとづれた神の国」の回答画像3
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございます。


エピソードとしてからんで来ると思いますが そうですね やっぱり[33]~[37]が きわめて思弁的な内容ではありますが 骨子になるかと思います。

神から見捨てられたそのことにおいて 見捨てられてはいなかった。



ヤマタノヲロチは ① 斐伊川の氾濫 ② 高志からの海賊のふたつが考えられると思います。

お礼日時:2022/07/27 22:29

あとの発言の意味が分かりかねます。

」←神話と実話の違い
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この回答へのお礼

【Q:神の《二性性相》とは いったい何のことか?】および その【Q:・・・(つづき)】に手が出ないとは。

お礼日時:2022/07/26 20:47

又か・・



神話から 離れれば 真実が解かるのにな・・
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この回答へのお礼

★ 又か
☆ を何度も聞いている者としては こうなります。


あとの発言の意味が分かりかねます。


ご投稿をありがとうございます。

お礼日時:2022/07/26 12:28

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