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50ミリくらいの単焦点レンズには明るさがf1.4とか1.8などがあり、中には1.2というのもあります。それぞれ値段がびっくりするほど違います。数字だけ見ればほんのわずかな違いだと思うのですが、なぜこんなに値段が違うのですか?
値段は高くても、明るいレンズを使うメリットは大きいのでしょうか?

A 回答 (10件)

>なぜこんなに値段が違うのですか?


明るさ以外にも、絞り羽根枚数や形状などもちがいます。
レンズ自体も高精度のものになりますので、周辺露光の落ち込みや歪も低減されています。F1.4クラスでシャープに撮影したいなら、1~2段絞り込んで使う必要があります(レンズ周辺の精度がいまいちなので、絞り込んで中心のよう部分だけを使って撮影する)が、明るいレンズでは開放から使う事も出来ます(被写体深度が浅い分使いにくいですが・・)。
鏡筒などもそれ相応に考慮されていると思います。
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1つだけ出ていないので。



一眼レフの場合明るいレンズの方がファインダーが明るくなります(当然ですが)。暗い場所でマニュアルでのピント合わせが楽ですし、オートフォーカスの場合でも(多くの機種で)フォーカス速度や精度が向上します。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
確かにオートフォーカスのカメラは暗い所ではピントが合い難いしファインダーも暗くて見にくくなりますね。でもレンズが明るければファインダーも見やすいしピントが合うのが早くなるということがあるんですね。

お礼日時:2005/04/04 23:27

Canonを愛用しておりますのでCanonLensで説明します。



まず「なぜこんなに値段が違うのですか?」ですが、
1例としてかいつまんで説明します。

写真レンズの使命は、被写体の像を出来るだけ鮮明かつ正確に撮像面に結像させることですが、これは中々容易なことでは有りません。レンズには光線を結像すべき点に正しく集めず、その周辺に分散させてしまうと言う宿命的な性質が有るためです。これを収差と言いますが、他にも屈折や分散、回折など解決しなければならない性質が多々有ります。
これらを解決するために基本的には数枚の球面レンズを組合わせる事によって収差などを抑えております。
しかし理想のレンズを追い求めてゆくと数枚の球面レンズの組合わせだけでは解決しません。
そこで開発されたのが非球面レンズや蛍石・UDレンズです。これらは非常に高価で生産コストも比較にならないほど高額になります。このようなレンズが多く組合わされるほど高価なレンズになります。(CanonではLレンズと言われている)勿論これは一例であって、他の機能向上面での価格上昇も有ります。

ならば非球面レンズや蛍石・UDレンズを使っていないレンズは良くないのか…と反論されますが、とんでもない。現在市販されているレンズは全て四つ切まではクリアーしております。またこのLレンズを使用したら良い写真が撮れるのか?もNOです。

「明るいレンズを使うメリット」は皆さんが回答されている通りではありますが、使用するレンズの焦点距離によっても違います。ボケ味にメリットを求めるか、シャタースピードに求めるかと思います。
レンズが明るいがゆえに比較的暗い場所でより自然に撮影することが出来ます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ただ明るいレンズを作るだけならそれほど難しいわけではないようですね。
明るくしようとすれば、画質の点でいろいろな問題が出てくる。画質と明るさを両立させようとすれば高価なレンズになってしまうということでしょうか。

お礼日時:2005/04/04 23:25

明るいレンズの数値的な“凄さ”は別として


私が明るいレンズを使う意味は、室内・店内などでの人物スナップにあります。
人物を描くのには「明るい場所」と「薄暗い場所」の二通りがありますが、
特に「薄暗い場所」での人物スナップの場合には
カメラの存在を意識させないような状況で撮るほうが
被写体の人間性がいきいきと写せます。
そうなると必然的に手持ちで、フラッシュなどの人工光を使わない撮影になりますから
少しでも手ブレの危険の少ない明るいレンズを使う事になります。

現在では「手ブレ補正レンズ」が登場して
暗い場所でのスナップもし易くなりましたが、それでも
シャッター速度が遅いまま「手ブレ」だけを補正できても
“被写体そのものが動いてしまう”という危険は解消しませんから
やはりシャッター速度の稼げる明るいレンズが必要なことに変わりはありません。

多くの方が「メリット」として挙げてくるのはその点だと思います。

じゃあ、その、僅かシャッター速度で1~2段の違いにン十万円も出せるのか、というと
やはり“撮れた時の嬉しさ”が、お金に換えられない部分があるからです。
こればかりはそれを実感した事がないと理解できないかもしれませんが
例えば「薄明かりの中で人物の表情や仕種をピタリと写し止めて、
絞り開放の何とも言えない曖昧な背景の中に被写体だけがシャープに浮き上がった描写」というものは
一度でも味を占めてしまうと簡単には忘れられない、という部分で何かと似ています(汗)。

また、報道分野などのプロ用途では
生命を賭けて潜入するルポなどで金額を惜しんでシャッターチャンスを逃がす事に比べたら
数十万円の出費は何でもありません。

メーカーも明るいレンズの開発に多くの労力を費やしているのですから
実際にこうした需要がそこそこあるんだろうと思います。



価格的な面から言えば、
絞りひとつ分明るくする事で多くの収差が発生しますから
単に面積(口径)の大きなガラスを使うだけでは解決しない部分があるらしいです。
レンズの形状や配置などから設計のし直しをするのですから
高くなって当然なのかもしれません。

でも、よく盛り場のスナップを撮っている知人は
「絞りは要らないから、その分製品価格を安くして欲しい」なんて言っていますが
その気持ちもよく分かります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
たとえ明るいレンズは高価であっても、そのレンズでなければ写せない写真というのがあるということですね。
そう考えると自分でほんとに満足できる写真を写すために少しでも明るい高価なレンズを買うのも分かるような気がします。

お礼日時:2005/04/04 21:55

>>数字だけ見ればほんのわずかな違いだと思うのですが



果たして、ほんのわずかな違いだといえるでしょうか。

ちょっとエクセルで計算式を作って、焦点距離50mmのレンズとして計算してみました。

F値は焦点距離÷開口直径の値です。
レンズの明るさは、開口部分の面積に比例します。
開口直径が1/2になると、F値は√2倍になります。
開口面積は、(焦点距離÷F値/2)^2×πで求められます。

F値(厳密なF値), [レンズ開口部分の直径(mm)], レンズ開口部分の面積

F 1.0 ( 1.00000000), [50.000], 7854平方ミリメートル
F 1.4 ( 1.41421356), [35.355], 3927平方ミリメートル
F 2.0 ( 2.00000000), [25.000], 1963平方ミリメートル
F 2.8 ( 2.82842712), [17.678], 982平方ミリメートル
F 4.0 ( 4.00000000), [12.500], 491平方ミリメートル
F 5.6 ( 5.65685425), [ 8.839], 245平方ミリメートル
F 8.0 ( 8.00000000), [ 6.250], 123平方ミリメートル
F11.0 (11.31370850), [ 4.419], 61平方ミリメートル
F16.0 (16.00000000), [ 3.125], 31平方ミリメートル
F22.0 (22.62741700), [ 2.210], 15平方ミリメートル
F32.0 (32.00000000), [ 1.563], 8平方ミリメートル

F1.4と2.0では2倍も開口部分の面積が違うことがわかります。
面積が2倍ということは、入ってくる光の量も2倍ということです。F2.0のときの適正露出がシャッター速度1/125秒なら、F1.4にすれば、1/500秒のシャッター速度で使えるということになります。

ついでに、F1.8 焦点距離50mmのレンズを基準に、で同様に面積を比較します。
F1.82424平方ミリ(これを1とする)
F1.44007平方ミリ1.36倍
F1.25454平方ミリ   2.25倍

これを見るとF1.2のレンズは、F1.8のレンズに比べて、2倍以上の明るさがあることが分かります。
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この回答へのお礼

詳しい解説ありがとうございます。
f1.8と1.2を比べた場合、1.2のレンズは2倍以上の速さでシャッターが切れるというのは意外でした。やはり1.2というのは暗い場所では大変使い安いようですね。
1.8と1.4の1.36倍というのはちょっと小さいような気もしますが、でも普段から、あまり明るくない場所でストロボを使わずに写している人にとってはそれだけでも大変大きな違いなのかな、なんて思ったりもします。

お礼日時:2005/04/04 21:17

おおむね出揃っていますが



レンズと言うものは光を集めるためのものですから、少しでも元のまま、すなわち明るいほうが良いわけです。
そして、それを達成するためにはよりコストがかかります。

f値の差が1.4 と、1.8の違いで倍位違うのは、たとえば100mを9秒で走るのと、8.9秒で走る差のようなもので、限界に近い部分は顕著になります。
日常生活では、100mを10秒でも15秒でも、大して変わりませんが、オリンピックでは、0.01秒というほんのわずかな差で、メダルの色が変わります。

さて、その効果は。
もともとは、マニュアルでピントを合わせるためにも、明るいほうが良かったのですが、最近はAFなので、あまり問題にはなりません。

が、明るいレンズは、より暗い場所でも使えると言うことです。
また、背景をぼかす効果も大きくなります。
更に、周辺光量不足対処には、少し絞る必要があります。

写真は、感度、絞り、シャッター速度のトータルで結果が出ますから、日中の撮影ではあまり差はありません。
が、暗い場所や、背景ボケに力点を置く場合には、効果があります。
その効果は、自分の用途と感じ方ですから、他者が決めるものではありません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
レンズの性能を維持しながらギリギリまで明るくするためには、やはりそれ相応のコストがかかるということですね。

>周辺光量不足対処には、少し絞る必要があります。

仮にf1.8のレンズを開放で写すより、1.2.とか1.4のレンズを1.8に絞って写したほうが光量不足を防ぐことができる、それも明るいレンズの持つメリットひとつなんですね。

お礼日時:2005/04/04 20:58

シャッター速度が稼げること、アウトフォーカスでの演出的な利点のほか、感度の低いフィルムを使う際にメリットがあります。

いまはそうでもありませんが、十数年前には高感度フィルムでは粒状性の低下がかなりありました。そこで、これを嫌い、感度は低いが、粒状性のよいフィルムを使う場合が多々ありました。このようなとき、明るいレンズのメリットがあります。

映画の例ですが、スタンリー・キューブリックの「バリー・リンドン」で蝋燭の炎だけでライティングされたシーンにF0.7なんて明るさのレンズで撮影した例があります。このようなミッションクリテカルな撮影では明るいレンズが要る場合もあります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
今ではISO400というフィルムが一般的で、ISO800というのも出回っていますね。
シャッター速度を早くするだけなら、明るい高価なレンズを買うよりそういうフィルムを買ったほうが安上がりという気がします。でもそういうフィルムを使い、なおかつ明るいレンズを使うことで、いろんな状況に対応できるのでしょうね。

お礼日時:2005/04/04 17:46

大昔にはf0.95というレンズもあったんですよ(笑)



まずレンズが明るいとどういうメリットがあるかと言いますと、絞り値とシャッタースピードの組み合わせの幅が広がるからです。つまり速い物を止まっているように見せるには高速シャッタースピードが必要です。最大開放値f2で1/125なら像が流れてしまうけどf1.4なら1/250で像が止まることが有ります。それに人物を撮る際の浮き上がるような感じにするにも開放値が大きくできれば出来るほど効果があります。

値段の差ですが、レンズを明るく造るには当然レンズに入る光量が多くなければなりません。それは単純にレンズの口径を大きくすればいいのですが当然レンズの大きさには制約が入ります。それに大きなレンズほど収差が発生します。この収差も修正しなければならずその修正用のレンズも組み込まなければなりません。すなわち明るいレンズを造るためには複雑で大きな仕組みのレンズ構成が必要となりそれに比例して値段も高くなるのです。

ただし最近はフィルム自体が高感度になって来ていますのでさほど高性能(高開放値)レンズは必要としなくなっています。(高感度フィルムだと更に絞りとシャッタースピードの組み合わせバリエーションが増えます)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
明るいレンズでなお且つ性能の良いレンズを造るためには、やはり技術的に難しい面もあり、レンズ構成も複雑になって、どうしてもコストも高くなるという事ですね。

お礼日時:2005/04/04 17:45

メリットは2つあると思います。



・シャッタースピードを稼げる
レンズが明るければ明るいほど、速いシャッターを切ることができます。シャッタースピードが速ければ、特に手持ち撮影の場合、手ぶれいよる失敗を防止できる可能性が高くなります。

・被写体以外をボケやすくできる
ポートレートなど、被写体以外をうまくボカしたい場合、F値が小さいレンズは被写界深度を浅くできるので、上手に使えばボケをうまく制御することができます。85mmのF1.2がポートレートに使われることが多いのは、そういった理由だと思います。

極端に明るいレンズは、プロなどが使用することを想定して作られているためか、各社レンズの素材や研磨方法に工夫していようです。
そのため、価格もより高くなってしまうのでしょうね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
背景をボカすということは、これまで考えたことがなかったのですが、そういうテクニックを使うためは、どうしても明るいレンズが必要な場合があるんでしょうね。

お礼日時:2005/04/04 17:41

レンズが明るいと、たくさんの光を取り入れられます。


するとシャッタースピードを早く切ることができるようになります。

すると、手ぶれなどの対策になります。

簡単ながら。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
シャッター速度が一段や二段も早くなるなら、確かに便利だと思いますが、仮にf1.8と1.4を比較した場合、ほんのわずか早くなるだけではないかという気がするのですが、今までそれがそんなに大きなメリットだろうかという疑問を持っていました。

お礼日時:2005/04/04 17:32

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