
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
実のところ「跨川橋」ということば自体を存じませんでした。
字面をみれば概念的には「跨線橋」「跨道橋」と同様の構造で意味はとらえられるのですが、あまり日常会話に出てくるような一般的な用語ではないように感じます。しかし調べてみると、けっこう用例……というよりも実例が出てくるのですね。調べてみた結果を踏まえて少し考えてみましたが、語の中で「川」と特定されているのですから、いわゆる河川を跨ぐ橋をさすのであろうと想像はつきます。そして「跨川橋」ということば自体も決して日常会話で使われるような言葉ではなく、建設や治水、道路行政などの分野でつかわれる用語なのであろうと思われます。
とすれば、「跨川橋」の語がつかわれるべきは河川法にもとづき国土交通省の定義する「河川」に対してなのでしょう。「用水路」や「水路」などは都市計画法に由来するもので、その扱いは自治体によってさまざまなようです。ご参考までに、福岡市のQ&Aを挙げておきます。
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/mach …
こうしてみると、「跨川橋」の語を用水路や運河(加えて言えば河口湖大橋や琵琶湖大橋などの湖、関門橋などの海峡、『べた踏み坂』で知られる江島大橋などの水道)のような場所につかうのはあまり適切ではなさそうです。
しかしながら、いまなさっている「橋の分類」にこうした「法律にもとづく区別」が必要なのでしょうか。「跨川橋」なることば自体が一般にはなじみのないことからすれば、「跨川橋」の語義にこだわることはなく、たとえば「跨水橋」などの語(少しですが用例はあるようです)を別途定義したうえでつかうのがリーズナブルなように思えます。「本稿では河川、用水路、湖沼、海峡・水道などを横断する橋に一括して『跨水橋』の語を使用する」などといった形ですね。
ここまで書いてきて思ったのは、「橋」というものはそもそも川や谷(下に川が流れていることが多いわけですが)にかけられるものだったのであって、「橋」の下には川が流れているのが普通だという暗黙の了解があるのではないかということです。「跨線橋」や「跨道橋」は鉄道や立体交差を作る技術が発展してから「川でないものをまたぐ橋を特別に指す」目的でできた言葉であって、「跨川橋」はむしろいわゆるレトロニムなのではないかと感じました。
なんだかまとまらないままにあれこれ書いてしまいましたが、ご参考になれば幸いです。
回答ありがとうございました
>ご参考までに、福岡市のQ&Aを挙げておきます
・リンク提示ありがとうございます
>河川法にもとづき国土交通省の定義する「河川」に対してなのでしょう。
>「用水路」や「水路」などは都市計画法に由来するもので、その扱いは自治体によってさまざまなようです
・質問文には記載していなかったのですが、この辺りも疑問に思っていたことなので、とても参考になりました
>実のところ「跨川橋」ということば自体を存じませんでした。字面をみれば概念的には「跨線橋」「跨道橋」と同様の構造で意味はとらえられるのですが、あまり日常会話に出てくるような一般的な用語ではないように感じます。
>しかし調べてみると、けっこう用例……というよりも実例が出てくるのですね
・私も同じような感じでした。「跨線橋」「跨道橋」という言葉があるのなら、と思い検索してみたら見つかったので質問してみたのですが、確かにあまり日常的に使用する用語ではないですね
>いまなさっている「橋の分類」にこうした「法律にもとづく区別」が必要なのでしょうか。「跨川橋」なることば自体が一般にはなじみのないことからすれば、「跨川橋」の語義にこだわることはなく、たとえば「跨水橋」などの語(少しですが用例はあるようです)を別途定義したうえでつかうのがリーズナブルなように思えます
・確かにそうですね。なるほど、と思いました
>「本稿では河川、用水路、湖沼、海峡・水道などを横断する橋に一括して『跨水橋』の語を使用する」などといった形ですね
・具体例を提示いただきありがとうございます。大変参考になりました
No.2
- 回答日時:
法令などで決まっている用語ではないのでどちらでもよいという答えになります。
橋梁の技術上は下が何であっても関係ありませんから定義する必要も無いですね。例えば道路と河川を一緒にまたいでいたらどうするとか下を走っていた鉄道が廃止されたらどうするといった問題も出てきますね。
分類するのならあなたなりの定義をするだけです。
発表するのなら定義も明示すればよい。
回答ありがとうございました。
>法令などで決まっている用語ではないのでどちらでもよいという答えになります
・なるほど
>例えば道路と河川を一緒にまたいでいたらどうするとか下を走っていた鉄道が廃止されたらどうするといった問題も出てきますね
・確かにそうですね。思った以上に色々なケースがあるので……
>分類するのならあなたなりの定義をするだけです。
>発表するのなら定義も明示すればよい
・参考になりました
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