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【漆器メーカー、漆器関係者に質問です】戦国時代の漆器は男性は朱色、女性は黒色の器を使っていたのに、今では逆になって男性が黒色の漆器、女性は朱色の漆器を使うように使う色が反対になったのはいつの時代が節目でいつなぜどういう理由で使う色が真逆になったのか教えてください。

A 回答 (2件)

今も女性は外が黒で内が赤、男性は赤の漆器を使うのが


伝統に則った正しい使い方です。逆に使っているのは
大抵は間違えているだけです。

元々、平安時代には冠位十二階の制度があり、色によって
官位を分けていて、赤の方が黒よりも高貴な色とされて
高い位に使われていました。昔は男尊女卑ですから、ここ
から黒よりも高貴な色である赤を男用にしたのです。

そうした伝統的な男女の色分けを知らない世代が色分けを
逆にするようになったのは戦後のことです。黒と青が男の色、
赤が女の色という固定観念ができたためです。これは戦後に
起こった三つの事柄が原因です。

第一はランドセルの普及です。
ランドセルは明治時代に学習院で通学鞄として使うように
なったもので、明治20年に大正天皇が子供の頃に黒革の
ランドセルを使うことになりました。この影響で、男の子
は黒いランドセルという固定観念ができます。
ランドセルが庶民に普及したのは戦後、昭和30年以降の
ことですが、当時はまだ染色時の色ムラの関係から黒と赤
の二色しかなかったので、黒が男の子用なら、必然的に
赤が女の子用になったのです。

第二は1964年の東京オリンピックのトイレマークです。
ヨーロッパ語圏以外では初めてのオリンピック開催だった
ので、言葉ではなく色で見てトイレの男女別が分かるよう
にしました。男性用トイレは青の人型マーク、女性用トイレ
は赤の人型マークが使われたのです。これが、その後、
普通のトイレにも一般的に使われるようになったことで、
青が男、赤が女というトイレの固定観念ができます。

第三はオリンピックとも関連するのですが鯉のぼりの
多色化です。
鯉のぼりは元々童謡に歌われているように「屋根より
高い鯉のぼり 大きな真鯉はお父さん 小さな緋鯉は
子供たち」となっていて、黒が父親、赤が男の子でした。
ところが、鯉のぼりメーカーが1964年の東京オリン
ピックの五輪マークの色分けからヒントを得て、家族
セットの鯉のぼりを作るようになります。
オリンピックのマークは上の段が青、黒、赤になって
いるので、上の段を父親と母親と子供に見立てて、
真鯉(青か黒)=父親、緋鯉(赤)=母親、青色=子供に
したのです。
端午の節句は男の子のお祭りですから、青色の子供は
当然男の子になります。ですから父親と息子が黒と青、
母親が赤という色分けになるのです。

以上の3つがほぼ同時期の昭和30年代に起こったことで、
黒と青は男の色、赤は女の色という一般の固定観念が
形成されていきました。
そして、この固定観念に従って漆器の色を間違える人
たちが出てきたわけです。
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この回答へのお礼

みんなありがとうございました

お礼日時:2022/09/07 07:52

漆器業界とは無関係の者ですが、


赤い漆器は儀式などハレ用。
黒い漆器は日常で使うケ用。
です。
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