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司馬遼太郎『関ヶ原』で、安国寺恵瓊の台詞で、信長や秀吉と比べて『そのおふたりからみれば、家康殿は背の皮一枚ほどのお人だ』と出ています。どういう風に理解したらいいでしょうか。

A 回答 (1件)

試しに検索したけど何も出ず過去の文学表現でも無い模様。


結局、「殿」と「ほど」の使い方が、どちらの立場とも取れるので
前後の文脈不明では、そちらから判断して貰うしかないかと。
その発言しか無いなら確かに悩み所では有りましょうが…。
↓ ↓ ↓
信長や秀吉と比べ『格下』と言う物言いなら、
『目に入-らぬ/-入らない』=気に-するまでもない/-ならない
『食え-ぬ/-ない』=価値なしの意味で。俯瞰。危険視
猫や兎の背の皮の事なら、捕まえやすい。容易い。警戒不要
(首根っこの後ろをつまむだけで大人しくなる)
『敷物(絨毯/座布団)』としての価値なら「一枚」は有り得る。

この逆で、完全に『格上』と言う判断でなら、
『食え-ぬ/-ない』=油断ならない。侮れない。一考すべき
(一考すべき=今までの見方に誤りが有った。再考の促し)
又は、人の背の皮なら『つかみ所がない』=(同上)
野生動物の背の皮も同じ。(見た目に反し毛は硬い/危険)
(鋭い棘を持つ種なら、その動物の種で表現したい所だけど)

・・・と、ここまで本作読んでないので単に類推したけど、
「恵瓊(略)」のwiki(略)読むと、関ヶ原(合戦)の項に、
「親秀吉派中心人物と深い関係・・・(意訳/後略)」と有るので、
どうも前者の「格下」目線が濃厚なのではないかと・・・。
とは言え「何の」背の皮の事かまでは不明なままですが。
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この回答へのお礼

とても丁寧な回答をありがとうございます。
博識の回答がとてもためになりました。
分脈から類推すると、『格下』の価値なし、警戒不要がぴったりくる気がします。
「首の皮」なら辞書にも出てきますが「背の皮」は出てきません。
司馬さんの言葉か、安国寺恵瓊の資料から出たのかはわかりません。
一語でもわからないと気になるので、溜飲が下りた思いです。
ありがとうございました。

お礼日時:2022/09/10 11:00

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