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「宇宙が暗いのはおかしい」というオルバースのパラドックスは、宇宙膨張によって説明されているのでしょうか?

宇宙は可視光としては暗く見えますが、宇宙背景放射として、宇宙の全方向から2.7Kの電波が観測されてます。

もし、宇宙が暗い原因が、宇宙膨張によって起こっているなら、宇宙の全方向から2.7Kの電波が観測される現象と矛盾しないでしょうか?

質問者からの補足コメント

  • どう思う?

    全宇宙の恒星の光が、宇宙空間のチリやガスに衝突してエネルギーを失って、最終的に2.7Kの電波として、届いている可能性はないでしょうか?

      補足日時:2022/10/29 22:15
  • うーん・・・

    「宇宙が暗いのはおかしい」というオルバースのパラドックスは、そもそも、パラドックスではないと思います。


    ・宇宙を、50畳の部屋だと仮定します。
    ・その部屋の中心にロウソクを1本立てます。
    ・すると、部屋は薄暗いはずです。
    ・そこに、また別の同じ中心にロウソクを1本立てた50畳の部屋を、隣に持ってきても、やはり暗いはずです。
    ・同様に、別の同じ中心にロウソクを1本立てた50畳の部屋を、仮に無限に、隣に追加しても、はやり暗いはずです。

    ・水臭い不味いコーヒーを、コップで飲もうが、バケツで飲もうが、プールで飲もうが、水臭いのと同じです。

    「宇宙が暗いのはパラドックスでも何でもなく、当たり前のこと」ではないでしょうか?

      補足日時:2022/10/30 19:05
  • どう思う?

    ご回答有難う御座います。

    >物質はここまで均等に宇宙に分布しているわけではありません。

    物質が不均質に存在していても、その物質が2.7Kの電波を発していれば、2.7Kの黒体放射のスペクトルとして観測されるように思います。


    >ところが、宇宙背景放射は黒体輻射と完全に一致します。ですので定常宇宙論が廃れたのです。

    宇宙背景放射とは、

    膨張で宇宙の温度が 1万K以下になると陽子と電子が結合して中性になり,物質は光に対して透明になる。
    これを宇宙の晴れ上がりと呼ぶ。
    黒体放射の温度は宇宙膨張によってさらに下がり,現在は 2.7Kの電波として観測される。

    です。

    このような宇宙の晴れ上がりに似たような現象は、他の物理現象(何等かの相転移の際に起きる現象とか?)で観測されているのでしょうか?
    理論的には、有りえることかもしれませんが、SFの世界のような感じがしてならないです。

    No.4の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2022/10/31 16:39

A 回答 (5件)

No3です。



>その宇宙に均等に漂う塵やガスが、2.7Kの黒体放射のスペクトルを放射しているのではないでしょうか?

宇宙には銀河系や銀河団があり重力には当然ムラがあります。宇宙塵は当然重力に応じてムラが生じます。ですが宇宙背景放射にはほとんどムラがないなめらかな状態なのですよ。

>単に宇宙空間で物質同士の熱伝導が起こり宇宙の温度が2.7Kになっているだけ」だと思うのですが、間違っているでしょうか?

間違っています。どこをみても宇宙の温度が2.7Kになっているのですよ。物質はここまで均等に宇宙に分布しているわけではありません。

>可視光は届かなくて宇宙は暗いですが、温度エネルギーは、宇宙から届いているので絶対温度0度ではなく、2.7度の温度があると思います。

おっしゃるとおりです。
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

ありがとう

ご回答有難う御座います。

>現実には、宇宙膨張で、地球に光が届く宇宙の範囲は有限なため
>パラドックスは存在しないことになります。

宇宙膨張を認めると、パラドックスは存在しないことは解ります。
でも、仮に宇宙膨張してない(=定常宇宙)と仮定しても、「宇宙は暗いはずだ」と思うのです。
有限の大きな容器の中に、小さな光源が、まばらに存在している状態をイメージすると、「宇宙は暗いはずだ」と感覚的に感じるのです。

>ガスや塵が光を再放出しないと無限の高温になって結局光を放出するため
>ガスや塵はパラドックスを否定する理由にならないというものです。

そうなるでしょか?
2.7Kという絶対零度に近い温度下で、ガスや塵に光が入射して吸収された場合、2.7Kに近い周波数の電磁波を放出して、安定するのではないでしょうか?

私は、あまのじゃくではないつもりなのですが、宇宙背景放射なんて、本当に起こったのだろうか?って、不思議な感じがしております。

お礼日時:2022/10/31 16:23

オルバースのパラドックスというのは、


「もし宇宙が無限なら、地球には、宇宙全体の恒星から無限の光が届くので
夜空は無限の輝きになるはず」
というもの。

途中にガスや塵など光を吸収するものが有っても、
ガスや塵が光を再放出しないと無限の高温になって結局光を放出するため
ガスや塵はパラドックスを否定する理由にならないというものです。

現実には、宇宙膨張で、地球に光が届く宇宙の範囲は有限なため
パラドックスは存在しないことになります。
また、宇宙が有限の体積を持つ可能性もあります。
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この回答へのお礼

ありがとう

ご回答有難う御座います。

>現実には、宇宙膨張で、地球に光が届く宇宙の範囲は有限なため
>パラドックスは存在しないことになります。

宇宙膨張を認めると、パラドックスは存在しないことは解ります。
でも、仮に宇宙膨張してない(=定常宇宙)と仮定しても、「宇宙は暗いはずだ」と思うのです。
有限の大きな容器の中に、小さな光源が、まばらに存在している状態をイメージすると、「宇宙は暗いはずだ」と感覚的に感じるのです。

>ガスや塵が光を再放出しないと無限の高温になって結局光を放出するため
>ガスや塵はパラドックスを否定する理由にならないというものです。

そうなるでしょか?
2.7Kという絶対零度に近い温度下で、ガスや塵に光が入射して吸収された場合、2.7Kに近い周波数の電磁波を放出して、安定するのではないでしょうか?

私は、あまのじゃくではないつもりなのですが、宇宙背景放射なんて、本当に起こったのだろうか?って、不思議な感じがしております。

お礼日時:2022/10/31 16:28

No1です。

丁重なお礼ありがとうございます。

>銀河同士が遠ざかっているのは、超新星爆発の赤方偏移から、そう言えます。

ハッブルが宇宙膨張を発見したのは、超新星ではなくセファイド変光星からです。この周期と光度が比例していることから割り出したのです。もっとも遠い銀河はセファイド変光星の観測ができませんので、超新星Ia型から距離を判断します。

>『「宇宙が暗いのはおかしい」というのが、間違っている』と言えると思います。

かならずしもそうとは言えません。絶対温度2.7度というのは液体窒素が凍る温度よりも低く、ヘリウムが超流動などという不思議な現象が生じるほどの温度です。どんなに真っ暗な部屋をつくっても部屋の壁の温度に相当する赤外線が放射されていますので、宇宙の暗黒にはかないません。

>恒星等から出た光は、宇宙空間の塵などに錯乱されて、2.7kの黒体放射のスペクトルになるのではないですか?

星の光の散乱光というモデルでは、かならず非等方性が生じます。宇宙塵だったら引力により方角によってムラが生じるのですよ。また宇宙塵だとスペクトルがなめらかにはなりません。ところが、宇宙背景放射は黒体輻射と完全に一致します。ですので定常宇宙論が廃れたのです。

下記に宇宙背景放射と2.7Kの黒体輻射が見事に一致するグラフをあげておきます。科学でここまで理論値と観測値が一致するのは珍しいです。

下記の図は、衛星による宇宙マイクロ波背景放射のスペクトル(赤)と黒体放射のスペクトル(青)を比較した図です。
「オルバースのパラドックス」の回答画像3
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この回答へのお礼

どう思う?

ご回答有難う御座います。

>宇宙塵だったら引力により方角によってムラが生じるのですよ。また宇宙塵だとスペクトルがなめらかにはなりません。
>ところが、宇宙背景放射は黒体輻射と完全に一致します。ですので定常宇宙論が廃れたのです。

そうで御座いますか。
では、恒星等から発せられた光のエネルギーが、塵やガスに吸収されて熱エネルギーに変化して、温度の高い物質(塵やガス)は低い方に熱伝導が起こり宇宙が一定温度2.7Kになっている。
その宇宙に均等に漂う塵やガスが、2.7Kの黒体放射のスペクトルを放射しているのではないでしょうか?

宇宙背景放射と2.7Kの黒体輻射が見事に一致するというより、「単に宇宙空間で物質同士の熱伝導が起こり宇宙の温度が2.7Kになっているだけ」だと思うのですが、間違っているでしょうか?


>どんなに真っ暗な部屋をつくっても部屋の壁の温度に相当する赤外線が放射されていますので、宇宙の暗黒にはかないません。

ロウソクの例で説明しますと、ロウソクの炎のエネルギーで、部屋が温まり、絶対温度2.7度になるイメージを持っています。
従いまして、可視光は届かなくて宇宙は暗いですが、温度エネルギーは、宇宙から届いているので絶対温度0度ではなく、2.7度の温度があると思います。

お礼日時:2022/10/30 23:17

オルバースのパラドックスとは、


宇宙の明るさは無限になるはずのところ、現実は有限
ということ。
よって、2.7K相当の明るさ、というのは有限を意味するので、矛盾ではありません。

>全宇宙の光が、宇宙空間のチリやガスに衝突してエネルギーを失う
オルバースのパラドックスの設定条件は、
1.恒星は宇宙空間に均一に分布する。(恒星でなく、銀河とか銀河団に読み替えても理屈は同じ。)
2.宇宙の大きさは無限。
3.宇宙全体の光が地球に届く。(=宇宙の年齢は無限 or 光速は無限。)

であるので、どれか1つでも破綻すれば宇宙の明るさは有限になります。
ですので、宇宙の年齢が有限(年齢150億年なら、150億光年までの光しか届かない)であれば、たとえ宇宙膨張が無くても明るさ有限になるし、
恒星-銀河-銀河団......という階層構造ごとに恒星密度が激減する場合でも
明るさ有限になります。

光が、宇宙空間のチリやガスに衝突してエネルギーを失う場合を考えると、
それ、チリやガスの温度が上がって発光することを意味します。無限時間経過後はエネルギー吸収量と発光量は釣り合います。
よって、設定条件のもとでは意味ないです。
ただ、宇宙年齢有限とか宇宙膨張とか、設定条件が狂った場合、チリやガスは発光しない(=いまだ温度上昇中でありエネルギー吸収中。全くの未発光という意味ではない。)ことになります。
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この回答へのお礼

どう思う?

一般相対論によって、数学的には有限だとは思います。
でも、感覚的には、地球は宇宙の大きさに比べて、遥かに小さいので、無限だと考えても良い感じがします。


>光が、宇宙空間のチリやガスに衝突してエネルギーを失う場合を考えると、
>それ、チリやガスの温度が上がって発光することを意味します。

これは間違ってないでしょうか?
物体に100のエネルギーを持った光が当たるとします。
無限時間後、その物体から、100のエネルギーを持った光が、放射するでしょうか?
宇宙空間は、隙間だらけです。従って物体は、宇宙空間の温度になります。
その物体の持っている宇宙温度の2.7kの黒体放射のスペクトルを放射するのではないでしょうか?

お礼日時:2022/10/30 10:29

宇宙膨張をしているから宇宙背景放射が2.7kという極めて弱い光になっているのですよ。

オルバースのパラドックスは全ての空間が同一密度ということが条件となっています。膨張すると言うことは遠くになるほど光が弱くなります。ですので宇宙膨張があるからこそパラドックスが成立しないのですよ。

なお宇宙背景放射はビッグバン宇宙論の有力な証拠とされています。対立する定常宇宙論からは宇宙背景放射の原因が宇宙空間の塵などに錯乱されてできているのではないかとの反論がありました。しかしこの説も精密な観測により否定されています。なによりも現在の宇宙背景放射のスペクトルは黒体放射のスペクトルに見事に一致しています。

(画像はwikiのオルバースのパラドックスより引用)
「オルバースのパラドックス」の回答画像1
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この回答へのお礼

どう思う?

>宇宙膨張をしているから宇宙背景放射が2.7kという極めて弱い光になっているのですよ。

銀河同士が遠ざかっているのは、超新星爆発の赤方偏移から、そう言えます。

>ですので宇宙膨張があるからこそパラドックスが成立しないのですよ。

『可視光⇒2.7kという極めて弱い光に置き換えたら、「宇宙は暗くない」』=『「宇宙が暗いのはおかしい」というのが、間違っている』と言えると思います。


>しかしこの説も精密な観測により否定されています。
>なによりも現在の宇宙背景放射のスペクトルは黒体放射のスペクトルに見事に一致しています。

>対立する定常宇宙論からは宇宙背景放射の原因が宇宙空間の塵などに錯乱されてできているのではないかとの反論がありました。

すいません。この点がよくわからないです。

宇宙の温度は、多分2.7kぐらいなのでしょうね?
すると、(ビッグバンが無かった場合でも)恒星等から出た光は、宇宙空間の塵などに錯乱されて、2.7kの黒体放射のスペクトルになるのではないですか?

お礼日時:2022/10/30 09:47

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