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円安・円高って聞くんですど、あんまりピンと来ないです。
円安・円高の日本にとってのメリット、デメリット
海外にとってのメリット、デメリット
わかる方教えて欲しいです。

A 回答 (5件)

日本が鎖国をして外国と取引を全くしなければ、円が高かろうが安かろうがどうでもいいことです。



そうじゃない場合の国の見方には大きく三つあります。

 ・輸出専念国
 ・双方向貿易国
 ・輸入専念国

輸出専念国とは、もっぱら輸出という貿易をするだけの国です。
たとえば原材料輸出国がこれにあたります。
地下資源や農産物などを豊富に産出・生産する国ですね。

売る一方なので、どんどんお金が入ってきます。
外国から買う必要がある以上にお金が入ってくるので、お金はたまる一方です。

アラブの石油大国がそのいい例です。
使い道は国内で何かをするぐらいですから、たとえば税金を全部無くすなんて言う事も出来てしまいます。

そうは言っても、地下資源なんていつかは掘りつくしてしまいます。
そうなった後でも困らないよう、手に入れたお金は貯金し、他の国や他国の企業に貸したりして目減りするのを抑えるなどの工夫をしています。

双方向貿易国とは、輸出と輸入の両方をやる国です。
原材料やエネルギ資源を輸入し、原材料を加工したものを輸出するので、加工貿易国とも呼ばれます。

原材料やエネルギ資源の輸入と、国内で行う加工にかかるお金に対し、輸出する加工品を高く売れる価値の高いものに出来れば、この貿易国は利益が得られて、国民の生活を安定にしたり発展させたりできます。

最後の輸入専念国は、文字通り、もっぱら輸入という貿易をするだけの国です。
輸入するにはお金が必要です。
そのお金はもののやり取りではない別の方法で手に入れるしかありません。

その代表的なのは観光や金融などのサービス事業です。
観光立国にはアイスランド、金融立国にはシンガポールなんかがあります。

そのうち、日本はご存知のように加工貿易国です。
なので、出来るだけ輸入は安くでき、輸出は出来るだけ高く売りたいものです。

それを後押しする為替の状態は、おっしゃる様に『円高』です。
日本の国内の生活や生産活動を安定にし、未際に向かう発展すの資とするお金を海外から手に入れるにはそれが必要です。

この様な観点から見れば、円高の方がそうでない場合に比べてメリットは大きいと言えるでしょう。

でも、今は円安です。
希望するのとは逆な状態です。

なぜそうなったか。
見方はいろいろありますが、わかりやすい言い方をすれば、アリとキリギリスのキリギリスになっていたからです。

太平洋戦争に敗戦した後、10 数年をかけて歯を食いしばって復興を進めてきました。
当時の日本も加工貿易国でしたが、戦火に焼かれて荒れた国には、満足な工場設備は少なく、外国から新たな機械やいい原材料を買うことも難しかったと言います。
なので、当時の日本の輸出品は、世界で『安かろう・悪かろう』の代名詞だったと言われていました。

その後、日本は、チエと巧みな技と持ち前の粘り強さで、粗悪な機械や材料でもいい品質を作ることを心がけ、稼いだお金を地無知に蓄えて良い機械や原材料を買うようにし、製品の質や生産量をどんどん高めていきました。
それが 1950 年代から 1970 年代ぐらいまでの高度成長期と呼ばれた期間でした。

そこまでは良かった。
でも、その後が悪かった。

貿易で儲かるようになり、海外からお金が舞い込むようになると、日本の人達は有頂天になってしまいました。
そしてやったのが、不動産投資なんかのマネーゲーム。
マネーゲームは物も知恵も生み出しません。
ただ土地や金融商品の値段を上げるだけというもので、値段を上げて見かけの資産を膨らますことから、『泡』の意味の『バブル』と呼ばれました。

日本が最高に見えた時、1ドルは 75円近くにまで下がりました。

しかし、泡ははじけて、割れて、消えてしまいました
土地や株が値が上がりし過ぎ、買える人が居なくなり、『そんな値段だったことの方がおかしい』とみんな気づいたんです。
そうすると、歴史という時間の流れの中ではほとんど瞬間的にと思える短時間のうちに日本の景気は悪くなりました。

しかし、そんなバブルに浮かれていた 10 年近くの間、日本は復興や高度成長の時代にやってきた『がんばる』ということをして来ませんでした。
その最大のツケとして、以下の様な事が起きてしまってたんです。

 ・がんばってきた人たちが年で現役を引退した
 ・人を育ててこなかった
 ・遊び癖がついた人は頑張ることをしなくなった
 ・がんばった時代に蓄積した技術を外国に渡してしまった
 ・がんばった外国が日本を追い抜いた

人を育てるなんて短時間には出来ません。
まして、その『人』が遊び癖がついた人ばかりですから、まずは気持ちを入れ替えるところから始めないといけません。

戦後の荒廃した時期の人たちなら何もないから歯を食いしばって頑張ることもできたのでしょう。
しかし、外国から買えば何でもあるこの時代です、キリギリスさん方は、勉強も努力もしない内弁慶から脱出することが出来ないでいます。
その結果、円は 20年以上にもわたり 100円前後をなんとか維持していたものの、ここ最近はそれさえも保てずにどんどん価値を下げ、今や 140円です。

私はプロファイルの様な在米の隠居爺です。
復興期こそ見ていませんが、大学を出た頃までが高度成長期でしたから、頑張った人たちを見て育ったわけで、まだ私にはその魂はあったように思います。

その後考えるところがあって私は当地に渡って来て、その魂を生かして当地での安定した暮らしを何とか手に入れることが出来たと思っています。

そんな経験をしてきただけに、その後の日本の人のキリギリスぶりには目を覆いたくなります。

そのいい例を留学生にみることが出来るように思います。

私が暮しているのは大学町です。
人口5万ちょっとのこの町の半分、約3万人は学生と研究者です。
そんなマンモス大学は、世界の大学ランキングで東大と比肩する優れたところで、全米だけでなく、世界中から学生・研究者・教員があつまってきます。

当地で生まれ育ったウチの子どもたちも、今は研究者として残ってここに居ます。
彼らが在籍してきた十年の大学生活の中で、日本から来た留学生はひとりも居ませんでした。
日本人は、ウチの子と同じような当地の生まれ育ちの日系二世三世の人ばかりでした。

子どもたちはその専門の世界の国際学会では、様々な活動の最前線で『窓口』のような仕事をしています。
日々の研究の成果を持ち寄る専門科討論の定例会をオンラインで運営していますが、日本からの参加は少なく、出てくる人が居ても世界で戦える発言が出来る人が居ないと嘆いています。
医療や IT なんかの注目度の結構高い最先端分野なんですけどね。

日本、円高になるように、もう少し頑張らないといけないですね。
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昨今の物価高騰をご存じないのですか?


電気料金も高騰しているし。
原因の全てでは無いですが、円安が大きな要因です。
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他の国と付き合ったり、外国に旅行する時、その国のお金が必要になります。


そんなときは、その国のお金をその国から『買う』のです。

アメリカを相手に考えましょう。

アメリカに行きたい場合、アメリカのドルが必要になります。
2~3日の旅行と言うと、電車代に食事や宿代、お土産を買ったりするのに日本国内の旅行でも数万円のお金が必要ですね。

では、そのお金を5万円としましょう。

1ドルというアメリカのお金を『買う』時の値段のことを為替レートと言います。
何年か前まで、それは 100円ぐらいでした。
つまり、100円で1ドルが買えました。
これだと、5万円あれば 500 ドルのアメリカのお金を買う事が出来ました。
お買い物がその額までできると言う事ですね。。

しかし、今現在は1ドルが 140円ぐらいになっています。
『ドルが値上がり』しているのです。

この状態だと、5万円では約 357ドルしか買えません。
お小遣いが減ったのがお判りいただけますでしょうか?
アメリカに行って買い物をしたくても、手に入るドルの額が少なくなりますから、買えるものが減りますね。

これを貿易と言う立場で見れば、ドルが値上がりすれば、日本は輸入しにくくなると言う事になります。
それを外国から見れば、日本に輸出しにくくなると言う事です。

外国から日本へと言う貿易の流れではそうですが、逆を見てみましょう。
つまり、日本から外国へと言う流れです。

1ドルを 100円で買えた時代をもとに、1ドルが 140 円になった場合を見てみます。

アメリカの人から見れば、1ドルで 100円という日本のお金しか買えなかったところ、今は1ドルで 140円も買えるんです。
つまり、昔は1ドルで 100円のものしか買えなかったのが、今は140円のものも買える。

つまり、アメリカの人は日本に旅行に来ると、お小遣いが増えたことになるんです。

これを貿易と言う立場で見れば、ドルが値上がりするほど、日本のものをたくさん買える、買いやすくなると言う事です。
それを日本側から見れば、日本のものを売りやすくなったと言う事です。

これを整理するとこうなります。

アメリカのお金の値段が上がれば、同じ金額の日本のお金で買えるドルの量は減ります。

『アメリカのお金の値段が値上がりする』というのを『ドルが値上がりする』と言います。
短く言えば『ドル高』です。

ドル高になれば、
日本は輸入しにくくなります。 海外の国は日本に売りにくくなります。
日本は輸出しやすくなります。 海外の国は日本品を買い易くなります。
日本の人は海外旅行をしにくくなります。
海外の人にとって日本旅行が割安になります。

『ドル高』は日本のお金から見れば『円安』です。

だから、上のことはこう言い変えられます。

円安になれば、日本は輸入しにくくなります。
円安になれば、日本の人は海外旅行をしにくくなります。

ではその逆ではどうか。
つまり『ドル安』です。

ドル安になれば、
日本は輸入しやすくなります。 海外の国は日本に易くくなります。
日本は輸出しにくくなります。 海外の国は日本品を買いにくくなります。
日本の人は海外旅行をしやすくなります。
海外の人にとって日本旅行が割高になります。

かつては1ドルを 80円で買えるほどドルが安かったことがあります。
また、それ以前には、1ドルが 360 円もした時代もありました。
国の力とお金の価値って、こんなにも変化するのです。
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この回答へのお礼

円高の方が日本にはメリットが増えるということですか?

お礼日時:2023/06/10 20:20

むかーし「1ドルラーメン」というのがあってね。


ラーメン1杯の金額がその日のドル相場の終値になるという。(2ドルカレーもあったっけ)
その当時は1ドル130円くらいだったかな。
その後、『円安』になって1ドル110~120円に下がった。
ラーメン屋としては1杯110円では大赤字だから、1ドルラーメンをやめてしまった。
これは実話ね。

1ドルラーメンの店主の目線。
『円高』ならラーメンが高く売れるので黒字。
『円安』なら安くなるので赤字。

一方、海外の人がそのラーメンを食べるときの目線はラーメン店主の逆になる。
『円高』ならラーメン1杯が高く感じるので食べない。
『円安』なら安く感じるのでバンバン食べる。

円高と円安の具体的なメリット・デメリットというのは、つまりはそーゆーこと。
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この回答へのお礼

分かりやすかったです!
ありがとうございます!

お礼日時:2023/06/10 20:19

日本は日本国内のみでしか使えない円貨が流通しており、外国とは日本円を外貨に換えて貿易が行われ、その時の日本円と外貨の交換を為替と言い、為替は異なる2国間の通貨ペアの価格差です。


日本と外国とは物の売買をして貿易で成り立っており、とくに資源の少ない日本は外国から原油をはじめ様々な資源材料を輸入による調達をして、製品化したものを輸出することで成り立っている国です。
輸入するものは安く買うことがメリットであることから、円が高く外貨が安いことがメリットですが、一方で輸出するものは円高であると売りにくくなるのでデメリットでもあります。
日本は輸出企業が多いので円安メリットを享受しやすいのですが、円安がもたらす弊害に、輸入原材料価格の高騰による物価高が起こり、一般国民の生活では出費が多くなります。
海外とは真逆の条件で、対ドルであれば、ドル安になるとアメリカは日本に物を安く売れる一方で、日本の物が高くなるので買い控えるということになります。
ただ、自国通貨安は自国収入のメリットを得ながら輸入物資高をもたらすため、日本のような資源の乏しい国では、物価高が誘発され、低所得層には厳しい経済状況となります。

まあ、行き過ぎた一方の通貨高は弊害が大きく出ますので、各国の政府や中央銀行は互いに外貨を持ち合うなど、バランスを図っています。

戦争や災害、政治不安など様々なトラブルにより想定外に為替にも影響を及ぼします。
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この回答へのお礼

なんか色々難しいし複雑なんですね。
細かくありがとうございます!

お礼日時:2023/06/04 10:31

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