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運動によるダイエットに成功した人の皮下脂肪や内臓脂肪は、どのようにして体外へと排出されるのでしょうか?

運動によるダイエットに成功した人の皮下脂肪や内臓脂肪は、体内でどのようにして何に変化して、それは体のどこを通って、どのように体外へと排出されるのでしょうか?

A 回答 (4件)

●中性脂肪(トリグリセリド)


皮下脂肪や内臓脂肪に蓄えられている脂肪を「中性脂肪」と言います。

●ホルモン感受性リパーゼ
リパーゼは中性脂肪を分解する「酵素」です。脂肪組織や筋肉などに存在しています。

●脂肪分解ホルモン
ホルモン感受性リパーゼを活性化させて、中性脂肪を分解するホルモンです。アドレナリン、甲状腺ホルモン、成長ホルモンなどです。

●ATP(アデノシン三リン酸)
人はATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを利用して生きています。ATPを産生するには「解糖系」と「ミトコンドリア系」という2つの方法があります。脂肪からATPを作るのはミトコンドリア系です。



さて、運動すると安静時よりもたくさんATP(エネルギー)が必要になります。そこで、より多くのATPを供給するために、脂肪を分解する「アドレナリン」が出ます。



アドレナリンがホルモン感受性リパーゼを活性化することで、安静時よりたくさん脂肪が分解されます。分解された中性脂肪は、脂肪酸とグリセロールに変わり、血液中に放出されます。



血液中に放出された遊離脂肪酸は、細胞内のミトコンドリアに運ばれ、「β酸化」→「クエン酸回路」という複雑な過程を経て、最終的に呼吸鎖で酸化されて、ATP(アデノシン三リン酸)と二酸化炭素と水に変わります。



ATPは筋肉を動かすエネルギーに使われます。
二酸化炭素は呼吸で排出されます。
水は汗や尿として排泄されます。

ちなみに、脂肪が水と二酸化炭素に変わるというより「脂肪+酸素」が二酸化炭素と水に変わると言ったほうが良いのかも。
というのも、脂肪1kgを代謝するには酸素が2.9kg必要だからです。1kgの脂肪が代謝されると、二酸化炭素が2.8kg、水1.1kgが排出されます。
脂肪が代謝される過程では、脂肪以上に酸素のほうが大量に消費されていますからね。



それと、質問の回答ではありませんが・・・

運動をたくさんやったからと言って脂肪はほとんど燃えませんよ。体重を落とせるのは食事制限だけです。

まず、脂肪が一番燃えているのは安静時です。運動しなくても脂肪は燃えています。少し活発に動いたり、空腹になったりするだけでアドレナリンが出て、脂肪の分解は促されます。また、睡眠中に分泌される成長ホルモンや、日頃出ている甲状腺ホルモンでも脂肪はガンガン分解されています。

脂肪が燃えなくなるのは、何か食べたときです。炭水化物を食べて血糖値が上がるとインスリンが出て脂肪を蓄積するモードになり、脂肪燃焼がストップします。だから食事や間食が多い人は脂肪が燃えません。

確かに運動不足だと、交感神経の働きが低下したり、筋肉が衰えたりして代謝が下がって太ります。だから最低限の運動は必要です。例えば、毎日7000歩は歩くとか、週に合計3時間は運動したほうが良い。しかし毎日1時間走るとか必要以上に運動量を増やしても、それに見合った脂肪燃焼はありません。

人の体は消費カロリーを増やさずに、いくらでも運動量を増やすことができます。たくさん運動してカロリーを消費すると、安静時の代謝が低下して脂肪を消費しないように調節されます。つまり運動量を増やして消費カロリーを稼いでも、最終的に1日に消費される脂肪の量はほとんど変わりません。基本的に、体重は食事制限でしか落ちません。

むしろ最近の研究では、運動量が多くなるほど基礎代謝が低下して、エネルギーを節約できる体、脂肪を蓄積しやすい体になっていくことも明らかになっています。
最初の1ヶ月ぐらいは多少は体重を減らせますが、2ヶ月目ぐらいから代謝が落ちて太り易い体質になっていきます。

●運動するほど基礎代謝が落ちる!?
https://www.newsweekjapan.jp/stories/lifestyle/2 …

●有酸素運動で減量した人が“リバウンドしやすい”のは科学的な理由があった!
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/column/15/04020 …

●残念ですが…運動ではやせません ダイエットには非効率
https://www.asahi.com/articles/ASP634FXBP5NULBJ0 …

●運動をしても、しなくても「消費カロリー」は変わらない
https://president.jp/articles/-/66674?page=1


専門家やトレーナーの間では、運動じゃ痩せないというのは半ば常識で、体型を管理するには「食事8:運動2」というのが定説です。

運動はカロリーを消費するためではなく、筋肉の維持や、心肺機能向上、健康維持のために行います。体重を落とすのはあくまでも食事制限です。
マラソン選手もスケートの選手も、スポーツ選手もみんな食事で体重管理しています。

しかし、未だに「食事制限より運動で痩せるほうが健康的」とか、「食べても動けばOK」とか、「有酸素運動すると脂肪が燃える」とか、間違った迷信を広め続ける人がいるため、ダイエットに失敗する人が後を絶ちません。


あと、「運動によるダイエット」なんてないですよ。
ダイエットは食事管理という意味です。
運動はダイエットの代わりにはなりませんし、ダイエットは運動の代わりにはなりません。それぞれ全く違う作用があるので、両方とも行う必要があります。
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この回答へのお礼

物凄く詳しい人だなぁ。

お礼日時:2023/06/12 19:04

?そうですが、なにか?

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この回答へのお礼

御回答ありがとうございました。

お礼日時:2023/06/13 05:51

あと「体液(汗など)」ですね

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この回答へのお礼

汗に

お礼日時:2023/06/12 19:04

ほとんどは「息や体液」として排出されます。


数%は尿として排出されますし、稀に体脂肪が尿と一緒に見える形で出る場合、便もまた同様。
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この回答へのお礼

息、尿、便。
ですね。

お礼日時:2023/06/11 20:39

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