量子論を、新宗教やスピリチュアル本の題材にする「ブーム」についての専門家のご意見は？

実験物理屋で、科学史も少し趣味で勉強している者です

最近、本屋の物理コーナーやアマゾンの検索上位をみますと、量子論をネタに、独自のスピリチュアルな感覚で宗教などを語る本が、増えているように思います（言い方が婉曲的なのは、ご推察ください）

従来から、科学技術の各分野は、宗教ネタにされてきましたが、量子論は素人には閾が高いせいか？量子論題材がめだつようになったのは、ここ数年のようにも思います。量子コンピュータあたりの易しい啓蒙本が出たせいなのかもしれません

さて専門家の方に質問です
（１）～（4）、どれでも結構ですので、ご意見をいただければ幸いです

(1)いわゆる「トンデモ宗教」の系譜として、「量子論」をネタにしたものは、どのあたりから始まって、現在どのように展開しているのでしょうか？

(2)私のような宗教素人の理系人は、科学題材のスピリチュアルなものというと、すぐにオウム真理教に毒された、理系大学生たちの行く末を思い出してしまい、不安になります。
確かに理系人間を満足させるような宗教観は現在は不足しており、題材として「量子論」はちょうどよい理系テイストをもって、理系人間を取り込めるのかもしれません。
　「量子論宗教」について、専門家の方は、このあたりに不安はお持ちでしょうか？

(3)量子論関連の講義をしたりテキストを書くと、ときどき「宗教に近い切り口」で疑問や存在論を語りかけてくる聴講者がいて、どう扱ったものか？迷います
「まず、基礎を勉強してから、宇宙の真理は考えましょう」
と、100年後まで答えが出なさそうなことを言ってその場はしのぐのですが、果たして正しい態度でしょうか？

(４)海外でも、科学を題材にした新興宗教というのは、多かったり、カルト化したりしているのでしょうか？

以上です
お答えにくい疑問なのかもしれませんが、よろしくお願いいたします

No.2 ベストアンサー 回答者： atoiti 回答日時： 2023/12/08 09:20

アインシュタインも「不気味」と言った量子もつれです

相乗りする、ただ乗りする、こじつける宗教（新興宗教に限らず）は、
これからも増えるでしょう
ペテン師（聖職者）にとって、過去を変えるとか、不確定とか、観察するな、とかも、すばらしい教科書ですね。

教義が論理的に整合性が取れないトンチンカンなエセ宗教でも
量子論と組み合わせれば、正しい理屈が成立しそうです
宗教に無知な場合、簡単に引っかかると思いますよ
又、科学（量子論）に疎いと、
人類は「アンドロメダから宇宙船に乗ってやってきた」「ＩＱ100の金星人」なんかも信じてしまうのですね。

先ず、何のための宗教かを、しっかり学ぶ必要があると思います。

海外での宗教事情は分かりませんが
カルト宗教の特徴の一つに、仏教でもキリスト教でも科学でも、何でも取り入れる傾向があります（オウムも然り）
当然量子論も都合よく利用するでしょう。

ならば、すべての宗教を否定しよう、と言うのは間違いだと思います。

この回答へのお礼

詳細なご回答ありがとうございます

「宗教に無知な場合、簡単に引っかかると～」
これが困りますよね
理屈が最もらしくなる分
「電線・電波教」や「スピリチュアル霊石」
よりもずっと始末にわるくなりそうです

「すべての宗教を否定しよう、と言うのは間違いだと思います。」
はい、確かに
私も、人の弱い心が、人生の迷いや不安の救済を宗教に求めるのは当然で、宗教の必要性はそこにあると思います

ありがとうございました

お礼日時：2023/12/15 19:00

No.1 回答者： 春閑 回答日時： 2023/12/07 18:41

学問的には何の意味も価値もない。

小説を読んで私がモデルになっていると信じ込む人と同じレベル。
まあ、宗教業界も生き残りを賭けて新説のネタ探しに必死なのでしょう。

この回答へのお礼

早速のご回答、ありがとうございます。
「小説を読んで私がモデル～」
なるほど、ありますね！そんな自意識異常トラブル

石の塊や、古い樹木が神様だと言うのなら、まだいいのですが
現代物理学にぶる下がられると迷惑なだけですから

ありがとうございました

お礼日時：2023/12/15 18:54