プロが教えるわが家の防犯対策術!

本当に必要なものだけが盲点になるのはなぜですか?
時間がない時に事前に買った乗車券が見つからなくなる現象が起きます。

財布からいくら探してもレシートや使用済みの乗車券ばかり出てきて、何回最初から探し直しても見つかりません。
仕方なく他のICで入場したら出てきました。
なぜなんですか?
人間にとって一番必要なものを見えなくするオカルト現象なんですか?

それか焦ると見えなくなる生物学的現象ですか?

A 回答 (2件)

人間の脳の特徴の様です。



以下は長いので興味があればお読みください。

実際は「必要か不要か関わらず」20秒くらい経つと全て忘れているそうです。これを短期記憶と言います。20秒を超えて覚えておくためには「長期記憶化」する必要があるのですが「これがとんでもなく難しい」ため一般の人の殆どが出来ていないはずです。

例えばチンパンジーの大脳は人間とほぼ変わらないのですが「長期記憶化」する方法を知らず「活用しないまま無駄に終わる」そうです。人間であっても「出来る人」と「出来ない人」に分かれているだけであり「殆どの人はチンパンジーとほぼ変わらない」でしょう。そのため「指導者」という存在が出てくるわけです。

「”覚えた感”だけが凄く強くて実際は覚えていないという詐
 欺行為を脳が常習的にやっている。そのため本当に思い出
 す必要が出た時困る事に成る。『何故必要なものほど忘れ
 る?』と言うのは錯覚であり、実はすべてを忘れており、
 本当に必要になったものほど事件が深刻化するという話で
 あったのだ」

仕事でチーム全体のパフォーマンスが落ちた時がありました。悩みや疲れが堆積したせいだと外部の人が言うのですが「チームメンバには自覚が無い」状態でした。深刻に感じなかったわけです。

しかし「忘れてました」と言う話が多く成りました。早めに声をかけるようにしました。するとほぼ確実に「忘れてました」となります。

「声をかけて置いて良かった。しかし・・・多すぎる。
 なんでだ?」

こう言う風に(奇妙に)思ったんです。そして禁断の疑問が生まれます。

「頼んだときは覚えていたはず。じゃあ何時忘れたんだ?」

これの答えは「頼み終わって『承知しました』と返事を貰った時」もう忘れていたが事実だったんです。恐ろしい話ですよね。頼み終わった後に「再度覚えているか確認する」としどろもどろになる。

「頼んだ傍から忘れたか・・・」

実は短期記憶というのがあってこの限界が20秒くらいです。なので頼まれた事も20秒経つと忘れてしまうわけです。

「そんなはずないですよ。私はちゃんと仕事してますから。
 20秒で忘れるとか。それだったら仕事できてないでしょ?」

「でもさ。それルーチンワークの場合でしょ? 何回も繰り
 返して体で覚えた仕事に限っての話じゃない? 経験の無い
 内容だと必ず忘れてるんじゃない? 期限になって問い詰め
 られて初めて思いだす。その時に慌ててやって何とかこなす。
 つまり覚えていたことが無い。すぐに片付けるか、体で覚え
 るとかじゃないと『やれたこと』がないんじゃないの?」

「え・・・まじですか。俺・・・・そうかも」

という訳です。体で覚えた様なもの(長期記憶化に成功した)なら出来るけど、新しい事に取り組むと何故かうまくいかないという人が多いと思います。そのため「自分の地頭は悪いのではないか?」「世間で言う出来る人と何か違いがある」「ガチ勝負は勝てない気がする」「何か超えられない壁があって凡人をやるしかない」こういう感じがしている人は「短期記憶」しか使っていないという事です。

「そうなんだよね。部下と自分の違いが何処にあるか分かっ
 ちゃいました。最初はメモを取る様に指導したんだけど、
 メモを取った事を忘れられちゃうんだよね。何故メモを見
 ないのか聞いたらすっかり忘れてるんだ。そして自分が取
 ったメモを見て驚いている。こんなことやった覚えが無い
 という。それくらい忘れるようだ」

皆さんは社会が悪い、上司と折り合いが悪い、自分はどんなに努力をしても・・・等と人生の悩みが尽きないと思います。しかし「メモ取った事を20秒後に忘れる人」が何かやってうまくいくはずがないですよ。一般の人は揃ってその程度なんです。

そういう状態の人が社会とか上司がと言いだせば、

「凄いところ攻めて来たね。そこじゃないんだよ。もっと哀
 しいところが原因なんだ。一応言いたいことは聞くけど」

となります。「短期記憶」から脱する方法を何とか獲得しなければ何をやっても無駄なんです。

「20秒しか覚えていられない制約って何か困るんですか?」

「そうだね。急いで考えても1分かかる様な難しい問題を考
 えられないでしょ。途中から『何について考えていたのか』
 分からなくなるわけだから。そういう急いでも時間がかか
 るようなカテゴリについては思考が出来ない。反射神経で
 対応できるような動物的な仕事以外は無理なんだよ」

本人は出来ると思っているわけですが人生では一回もないわけです。何だか哀しい話になってきましたよね。

「でもさ。テストとかでやってるよ?20秒超えてるはず」

「紙に書いて何度もそれを見ているだろ? その過程で長
 期記憶化しているんだ。そういう訓練も兼ねているので
 学校の勉強は侮れないんだよ。そのあたりを好い加減に
 過ごした人は全く脳が訓練されておらず、自分は人間だ
 と思っている実力チンパンジー状態になる。この状態で
 社会に出れば激しい劣等感で悩みが尽きないだろう」

紙に書くのは面倒臭いですよね。その上で訓練として効率が良いか何とも言えません。私はたまたまコンピュータ・プログラミングをやっていましたので、かなり鍛えられました。以前、私がコーディングをしていると、それを見ていた先輩が偉く感心する。その時の話を聞いて「長期記憶化に有効な練習方法なのだ」と気づきました。

「そうか。そこを直したら次はどこを直すとか○○君はず
 っと覚えていられるんだね。俺なんか言われて思い出す
 くらいだ。やってるうちに自分が何をしているか分から
 なくなってくるだろう。そこが差なんだね」

このサイトで10年以上長文回答をしていますが、これも長期記憶化の訓練のために続けています。これも大分昔の話ですが「○○さんは何時間も話した後で最初の話題に回帰してそれが自然につながる。普通の人はそこまで長く話し続けながら元の話に結び付けられないんだよ」と言われたからです。自分では普通だと思っていたことが意外とレア・スキルだったわけです。だったら「そこを伸ばすための方法は無いか?」「今は出来なくても継続したことで力に成っていく様な趣味は無いか?」みたいに考えました。

さて大分脱線しましたが「必要なときほど思い出せない」ではなく「覚えているという自信があるだけで20秒程度で全て忘れている」というのが科学的な真実です。しかし紙に書く、プログラミングをする、長文を書いてエッセイの様なものにまとめる等の「長期記憶化が必要な作業」を習慣にすると「脳が長期記憶化のコツを取得する」わけです。

なので私は「特別な訓練をしていない人は恐らく○○でしょう」と言う言い方を良く(回答の中で)します。これは脳の機能上の問題であるため対策をしていないと「デフォルトで可哀そうな状態」だからです。

「その人の性質や性格が問題なのではない。誰であっても
 やることなす事自分の期待を裏切る結果になれば、我慢
 の限界が来て子供みたいになるよ。その原因の方が脳の
 仕組みとして保障されているんだから酷い話だ」

自分の期待と言うのは「大事な事なのだから自分は覚えているはず」という部分です。しかし実際は「オイ、酷すぎるだろ」と呆れるくらい瞬間的に忘れています。そして「難しい内容だから考えられないのだ」と言い訳をしている人であっても「実は20秒を超える思考を生まれてから一度も出来ていない」と言うショボい話であると知れば落胆するでしょう。

子供のような自分から脱出するには「予定通りに順調に進むという成功体験」を重ねなければならず(ハプニングが多いと心が持たないため)、そのためには「脳がする『重要な事だから覚えているはず』詐欺」を良く理解し「面倒臭がらずに対策する」必要があるわけです。

この対策も「強く祈る」と言う方法では脳が余計に疲れてしまいますので逆効果に成ります。疲労や寒暖差が激しい時は「脳の働きも体調優先」となるみたいで「長期記憶化のコツを習得」していても機能しないみたいです。そのため「そういう時」は他の人と接するのを避けて、重要な仕事をしない方が後々得をすると思います。

「でも。どうしてもやらないと行けない時もあるよね?
 そういう時の対策は無いの?」

「そういう時の為にも脳の特徴を使う」

私が良く使うのは「綺麗に揃っているものは気に留める」という性質です。

例えば、

「俺がふと時計を見ると、いつも数字が1234とか、
 ぞろ目だったりするんだ。俺に何か秘密がある?」

「いや実際は無意識に時計をチラチラ見ているらしい。
 その記憶が無い。だけどそういう数字を見るとギョッと
 して意識が戻るってだけらしい」

こう言う話は聞いたことがあるでしょう。

なので普段から自分の視線がどう動いているか調べ、そのあたりに「その様な数字や色」を使って注意を引くようにメモするわけです。疲れている時ほど無意識にそれを開いてギョッとするはずです。

「整理整頓とかそういう意味があるのか・・・違った意味
 で捉えてた。脳をギョッとさせるために自然界には無い
 美しい機能美をタグとして利用するって事なんだね」

こういう脳の特徴は面白いですよね。自分の最も身近なところに秘境があり、開拓の余地が沢山あるということです。しかしそういう工夫をしている人を見て「面倒臭いことをしているね。真面目君なの?重要な事なのだから覚えていて当然だろ?」と馬鹿にする人が多いので世の中は笑いにも満ちているんですよ。

以上、ご参考になれば。
    • good
    • 2

灯台下暗し。


見えているのに視えない。
「ない!無い!」という思いが強すぎると、見えているのに視えない。

視角には入っていても、焦る意識が見えなくしてしまう。
焦ると死角に入っていても、焦点が狭すぎて、あるのにそれをそれと認識できなくなってしまう。

古人はそういう現象を「灯台下暗し」と表現しました。
明るいのに、闇夜にあらぬ方向の一点しか照らされていないのと同じだからです。
よくある生物学的現象です。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています


このQ&Aを見た人がよく見るQ&A