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キツネの実験です。人への警戒が比較的薄いキツネ同志を掛け合わせ、またその子孫をも掛け合わせて繁殖させると、10世代後にはキツネが犬のように人懐っこく・外見も犬に似たものに変化してきたそうです。

ところで、犬の起源はオオカミから分化した、という説が強いですね。

質問は、なぜ、犬はキツネから分化しなかったのでしょうか?

A 回答 (7件)

すでに詳しい回答がございますので、補足で少しだけ。



犬がオオカミの子孫というのはほぼ異論なく、犬とオオカミは遺伝的に非常に近縁(亜種)で、交尾して子をつくることも可能です。

犬=ペット化したオオカミ、という見方もできます。
オオカミも生まれてすぐに人間に飼われれば、ほとんど犬と同じようになつきます。
ムツゴロウさんこと故・畑正則氏は幼少期に中国大陸(かつての満州)に住んでいて、そこでオオカミの子供を飼ったということです。

起源としてはいつ、どうしてオオカミが人間に飼われるようになったのか?
そこは推測の域を出ませんが、一説には、群れ動物として順位が上のものに忠実であるオオカミの性格が、狩猟をメインとした当時の人間(原始人)のパートナーとして有益だったため、と考えられています。

では、なぜ人間はオオカミのようにキツネを飼わなかったのか?

これは単純に単独行動のキツネはオオカミのように人に懐くことがなかったからでしょう。
ご質問で記された実験は私もテレビで見ましたが、懐く個体(警戒心の薄い個体)が生まれる確率はかなり低く、人間がそれと巡り会って飼うような接点はほぼ生じなかったでしょう。

仮にそのチャンスがあったとしても、群れ動物としてのオオカミのように狩猟で役に立つこともなく、すでに人間のペットの座を支配していた犬のポジションを奪うような長所はとくになし。

また、稀に誕生する警戒心の薄いキツネの性格は、オオカミとは少し特徴が異なります。オオカミは群れの中で上位の者に従い媚びを売るような感じですが、キツネは子供の無邪気な幼さを残したもので、どちらかといえばネコ的です。(生物学的にネオテニーと呼ばれる性質です)

しかしながら、ネコ的な特徴においては、手頃なサイズ感やネズミをとる能力など、どれをとってもネコの方が上なので、ネコがペットとして定着して以降はキツネの入り込む余地はますますなくなったでしょう。

以上、推測については私見ですので、参考程度に読み流してください。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
私は、幼ないオオカミを成人のオオカミまで飼うことは(動物園ならともかく)、(成人のオオカミは獰猛ですので)、飼育は困難と思います。
実感結果を読んでいますと、キツネも(犬ほどではないにしても)人に懐き従服しているように感じます。
いまだに残っている疑問は、遺伝子が似通ったオオカミから、性質・体質の違う犬が生まれ、性質・体質が似通ったキツネ(実証されたにもかかわらず)から、犬が発生しなかったことです。

お礼日時:2024/01/25 17:57

1は、質問者さんは野生の犬(野犬と呼ばれる)の存在はご存知ですか?


同じ『犬』なんですが、人を襲うほど狂暴で駆除対象です。
一概に『犬』と表現されていますが、キツネ同様、自然界の犬と家畜化された犬は性質も体質も異なります。
もし家畜化された犬を比較対象にしているのであれば、家畜化されれば性質、体質が似てくるのは必然です。
逆に家畜化されたキツネが『犬』に似て『猫』に似ていないと言っているのは具体的に何を指して似ていないと言っているのでしょうか。
私から見たら家畜化された動物は犬も猫もキツネも似たような物に見えます。

逆のパターンで言うと、例えばハイエナは群れを作り集団で狩りをし、犬に似た外見ですが、ジャコウネコ科に近縁です。
キツネは犬に近縁なのに単独行動で、性格や狩りのしかたは猫に似ています。
目の瞳孔も猫のように縦長です。
イリオモテヤマネコは猫なのに、タヌキに似た外見です。
家畜化された猫の祖先は砂漠に生息するタイプなので似てませんね。

2は、私はオオカミと家畜化された犬は似ていると思います。
性質、性格はまさにオオカミと同じで群での生活に向いた社会性を持っています。
リーダーに従順です。
犬を飼い、躾を行う際に注意しなければいけない点ですね。
周りの人間が、犬自身がリーダーだと思わせるような行動をとると誰にも従わなくなります。
体質も長距離移動に向いた体、攻撃手段が咬むことであった名残で長い鼻口部、尻尾による感情表現パターン(尻尾を振る等)の酷似。
喜びの表現であんなに尻尾を振る動物って他にいないですよね。
ただし、外観は家畜化された犬はどの愛玩動物よりも古くから人為的改良が行われてきたため、変化に富んでいますが。


つまり、もっと広い視野で見てみると、何も不思議がる必要がないほど色んな種類がおり、種の中でも個体によって色んな性格の物がいます。
質問者さんが『なんで?』と思うような
、種の他人のそら似のようなことって案外たくさんありますよ。
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この回答へのお礼

再度のご解答ありがとうございます。
1.家畜化された動物はある面ではよく似てきますね。これを考慮しないと堂々巡り(トートロジー)に陥ってしまいますね。
2.<種の他人のそら似のようなことって案外たくさんあります>ですね。

お礼日時:2024/01/21 17:07

確かに人為的に掛け合わせを行えば、通常より遥かに早いスピードで進化させることはできますので、犬っぽいキツネを作ることはできます。



質問者さんの質問は『なぜ犬はキツネから分化しなかったのか』ですよね?
それとも『今の犬と呼ばれる物と同等の物は人為的に作れるのか?なぜキツネから作らなかったのか?』ですか?
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
<人為的に掛け合わせを行えば>ですね。逆に言えば、自然の操作に任せておいたので、進化に必要な時間が足らなかったのですね。


私の今の心情です。
1.キツネが10代位でよりによって犬に似てきた(たとえばネコに似ず)の不思議。
2.オオカミと犬は性質や体質が似ていない関係において、オオカミから犬が分化した不思議。

お礼日時:2024/01/21 11:05

一般には社会性とされるんじゃないかねぇ. 可能性そのものはあったかもしれないけど.

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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
<社会性>によるのですね。

お礼日時:2024/01/21 10:49

狐はネコ目イヌ科イヌ亜科


犬はネコ目イヌ科イヌ属
イヌ亜科というところが分化しなかった理由かもです

キツネが猫目イヌ科スジオイヌ属のパンパスギツネだったから
パンパスギツネとイヌの交雑種が出来たのではないかと思います
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この回答へのお礼

再度の御回答りがとうございます。
遺伝子が違う種だからですね。

お礼日時:2024/01/21 10:50

イヌ科の祖先はトマークタスという動物です。


そこからオオカミ、キツネ、タヌキ等に進化しました。
そしてオオカミの亜種が犬と呼ばれています。
キツネはキツネで亜種がいます。
タヌキはタヌキで亜種がいます。
それぞれが、それぞれで種を広げています。
つまり『犬とキツネはそもそも種類が違う』のです。
進化過程の図を見ると分かりやすいですね。

キツネの実験は、おそらくどの動物でも、ある程度は同じ結果が出るでしょう。
実は人間もそうです。
攻撃性の高い人間は淘汰され、結果的に社会性の高い人間が掛け合わされることになり、社会性に富んだ人間が増え、今の思いやりを重視する人間社会が形成されました。
一つの進化の形ですね。

あと何百年何千年かたてばキツネから分化した動物も出てくると思います。
その動物が何と言う名前で呼ばれるかは分かりませんが。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。

お礼日時:2024/01/21 17:08

遺伝子が違うからでしょう。

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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
キツネと犬の遺伝子が違っていても、実験にかかわったキツネは性質と体質が犬によく似てきましたので、今の犬とは違った犬(キツネ系の)ができるはずですが。

お礼日時:2024/01/20 18:44

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