青玉は、日本語では青竹を指す場合、サファイアを指す場合。細かい穴が多数ある
緒締めなどに用いる虫巣玉(むしのすだま)の一種を指す場合、有るようです。
魏志倭人伝は中国語で書かれた中国の書物です。
中国語では玉(翡翠)の事を指します。
しかし、真珠=パールで間違いないでしょう、と並べて書いてあるので
海産物なのか? という疑問も払しょくできません。
海産物であった場合、青真珠(今でも対馬で産出します)青い宝石珊瑚、
青いガラス玉(平原遺跡から出るものはイタリアのローマ産のようです)
等を考えます。
ヒスイなら、長崎市の海岸で採取出来ました。(正式には蛇紋岩)
海産物でないなら、縄文時代から勾玉に作っているヒスイ、
青くてきれいな石なら銅鉱石の藍銅鉱か孔雀石、という可能性もあるかもです。
玉虫じゃないの? とぼそっと言われたことも有ります。
博多人形は白磁のような真っ白な素焼きの土器に彩色して仕上げます。
これに青い染料で染め付けたもの、或いは呉須というコバルトを入れて焼いた。
焼き方は縄文土器と同じです。これを青玉といった可能性。
博多人形は400年ほど前に始まったらしいですが、これがロストテクノロジーだったかもです。
青玉とは何だとお考えでしょうか?
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
個人的な意見を聞いていると解釈して、感じたことを書きます。
歴史的な考察は一切していません。例えば、古代中国でも日本と同じように青と緑の区別をしていなかったのかといったようなことです。青玉という名前から連想的に挙がってくるのは、碧玉(めのう)です。代表的な産地は島根県の玉造です。ここでは、産出する碧玉から勾玉とか管玉に加工されていました。同じような碧玉は国内各地で見たことがあります。ただしそこではあまり大きなものはなかったようです。
硬玉(ひすい)も国内から産出しますが、量は限られています。糸魚川近辺と兵庫県北部に産地があります。後の時代には加工できないということでうち捨てられていたという話を聞いたことがあります。
仰る通り個人的な意見を求めています。
中国語で青玉というと、ヒスイの事を指したり竹の意味だったりします。
竹は厳密には青ではなく緑なので、仰る通り青と緑の厳密な区別は
無かったものと思います。(今の日本でも青信号って言ったりします)
糸魚川の翡翠は縄文時代が有名ですが、弥生時代~古墳時代までは
採掘されていたようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%B8%E9%AD%9A …
引用します。
「ヒスイ製品の完成品や原石類は縄文時代、弥生時代から古墳時代を通じて近隣地域だけではなく、西は九州・沖縄、北は青森や北海道、さらには海を越えた朝鮮半島にまで広く流通した」
ですので、No3様が仰るように糸魚川の翡翠は弥生時代流通していてもおかしくはないです。
ただ、糸魚川のヒスイが魏志倭人伝にある「出真珠青玉」の青玉かどうかは私は置いておきますが、No3様はそれで間違いないというご意見のようです。
どうしても気になるのが、真珠(後漢書も併せて考えるとパールであろう)と並べて書いてある部分です。
真珠と同じく海産物ではないだろうか、という疑問が拭えないからです。
島根県松江市の玉造なら、宍道湖南岸(当時は宍道湖も海だったかも)ですので、準海産物(その山に有る丹とは別扱い)でも、私はその点は納得は行きます。
No.9
- 回答日時:
パイプ状弁柄について
鉄細菌を調べていると、水酸化鉄(褐鉄鉱)の鞘を作るものがいるのがわかりました。もしこういうものがあるのならこれを焼成して水分を飛ばすとそのままの構造を持った弁柄(赤鉄鉱)になるのではという推定していました。推定が確定に近づいたようです。
さらに鉄細菌関連のサイトを探していると以下のサイトを見つけました。古代製鉄についても参考になるかと。このあたりはまだ読み切れていません。ここをみているとなんとなく純度のいいテラロッサあるいはそれを精製したものからも鉄が作れそうな気がしてきました。ただいまだに弥生時代は青銅器文化古墳時代は鉄器文化というしがらみから抜け切れていません。
http://ohmura-study.net/405.html
お礼に書かれているように、水底にたまっている鉄分は硫化鉄だけとは限らないようです。硫化鉄は、酸素のない環境で特殊な細菌によって硫酸塩(と有機物)から硫化水素を発生させ、これが水中の鉄分と反応して生成されます。鉄細菌の作る鉄分とはしくみは全く違います。こちらから弁柄を作ったとすると無構造のものになりそうです。
末盧国まで話がひろがってきています。語源とか当時の文化圏とかになると全くわかりませんのでパスさせてください。邪馬台国関連になってきているようなので、ちらっと平原遺跡のことを調べ直していたら、ここから出土したきれいな青色(緑ではない)の勾玉の写真が目に飛び込んできました。青玉が碧玉ならこの遺跡からも見つかってよさそうです。碧玉が出土していないのなら外れの可能性もでてきます。となるとこの勾玉が青玉候補にもなってきそうです。写真だけではこれの原石が何かはわかりません。出土品のリストが書かれたサイトは見つけられそうです。このあたりについてもちょっと手間がかかっている状態です。
鉄の武器の存在ですが、吉野ヶ里からも出土しています。
https://www.yoshinogari.jp/introduction/remains/
このサイトの「 昭和20年代以降の状況 」の項の10行目です。
平原遺跡から出土する勾玉は、ガラス製のようです。
https://www.city.itoshima.lg.jp/s033/010/020/010 …
ガラスということは黒曜石かも知れません。
ただ、黒曜石は一般にもう少し透明度が高いイメージです。
真っ青なものはおそらくローマンガラスです。
http://www.iki-haku.jp/exhibit/index.html
壱岐島からはガラスのトンボ玉が出土しています。
ですので、倭国(出雲も含むのか?)から出るものではない気がします。
鉄細菌は酸化鉄を作りますが、死んで体が腐ると硫化水素が出て
(腐敗時硫酸還元菌により硫酸イオンが硫化物イオンになる)
硫化水素と、鉄細菌が作った酸化鉄が反応して硫化鉄になります。
ただ、普通の湖沼には硫化物で沈殿を起こすのは鉄分くらいしかなく
(ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウムは硫化物と
沈殿を作りません)
ヘドロには結構な割合で硫化鉄が含まれていると思います。
伊都国は「神を呼び寄せる聖職者が政を行っていた首都の国」とすると
当時卑弥呼がいたと魏志倭人伝に書かれていることと、国名の意味も
一致します。
従って、当時の倭人の発音に魏人が音を当てただけという定説には
疑問符が付いています。
この国名が、単なる当て字か意味を持って付けた名前か、は、
また別の話になるので、この辺で終わりたいと思います。
No.8
- 回答日時:
回答者が調べて答えるようなところを調べていただいて申し訳なく思ってます。
まず砂鉄の件ですが、赤目砂鉄は色からすると赤鉄鉱ような気がします。山陽帯(wikiには領家帯とありますが間違いです)の花こう岩には赤鉄鉱はなくチタン鉄鉱が含まれますから、wikiにあるように砂鉄の起源はその他の岩石なのでしょう。ただその分布は限られていますから、産出量はそれほど多くなかったように思えます。赤目砂鉄から弁柄を作ったと仮定すると、チタンが含まれることになります。含まれていれば報告され起源が特定されているはずなので違うような気がします。
逆に山陰帯の花こう岩は磁鉄鉱を含みます。体積比で1%前後です。玉造の碧玉産地から一つ奥の山一帯はこの花こう岩でできています。これが風化し流されてきて川原などに砂鉄としてたまっている可能性はじゅうぶんにあります。これを高温で酸化させることで弁柄に変化させることはできますが、実際にやったのかどうかはわかりません。たたら製鉄をする場合でも粒が大きいことが難点であるようなことが書かれています。さらにこのようにして作ったものは「有丹」といっていいのか疑問です。
他に赤土がとれなかったのかということを考えてみます。中国地方の例として普通に風化してできた土(ラテライト)を考えていました。もう一つ鉄分が多く赤色をしている土があります。テラロッサです。単純に赤い土という意味です。石灰岩地帯で石灰岩が溶け去った後に残されてできるとされています。文献によっては鉄分(赤鉄鉱か)が集まってできと書かれているものもあります。そのうえでそのような場所として思いつくのは秋吉台ですが、北九州市にも平尾台と呼ばれる秋吉台に匹敵する石灰岩台地があります。ブリタニカ国際大百科事典には南半部にテラロッサがあると書かれています。これが「丹土」にあたりそうに思います。
ちなみに、パイプ状弁柄についてのことです。鉄細菌は精製した硫化鉄を体の内外に残しておくそうです。ほとんどが膜近くかと。細菌は糸状に連なるということなのでできた鉄分はパイプ状に集まっていそうです。あるいは濃集しているパイプ状の部分だけが精製(焼成?)後残されたという可能性があるのではということです。
テラロッサを紹介くださりありがとうございます。
ググると、石灰質土壌からカルシウムが抜けて鉄分が残った土のようです。
山口県の秋吉台、北九州の平尾台を挙げておられますが、
鍾乳洞なら長崎県西海市の七ツ釜鍾乳洞、福岡県田川郡香春町付近
等にもあります。
香春町はセメント用の石灰石の一大産地でもあります。掘ったばかりの石灰石は
表面は確かに赤~黄色っぽい色をしています(粉にすると白い)
テラロッサの成分は多くが酸化鉄のようですので、これなら赤鉄鉱同様に
鉄の原料にできた可能性もあるかも、という気もします。
魏志倭人伝に伊都国や末盧国が出てきます。伊都国の伊には「神を呼び寄せる聖職者」の意味があり、都はみやこ。実際女王はここにいたと書いてあります。伊都国は国の様子を表している、という見方も可能です。
であれば末盧とは?盧氏朝鮮の血の尽きるところか?
辰韓では鉄を作っていたようなので、朝鮮人が其山に有る丹(赤土)をみて、
「これで鉄を作れるよ」とアドバイスしてくれたかもしれません。
酸化鉄にボーキサイトを混ぜて色調を調整する実験の論文はヒットしましたが
各地で出土したベンガラの成分を、鉄○○%、アルミニウム△△%、というのは
見つけられませんでした。
その他、鉄細菌が堆積してそれが他の生物にて分解されれば、鉄分(硫化鉄)
が残ると思いますが、それ(ヘドロ)を焼いたら酸化鉄(ベンガラ)になると思います。
この場合は非パイプ状になると思います。(硫化鉄に凝集性はない)
No.7
- 回答日時:
国内から産出する弁柄から鉄が作られた可能性は皆無だと思います。
どのように弁柄を作っていたのかわかりませんが、主原料の赤鉄鉱が国内で集中して産出する場所を知りません。大半が赤土中に濃集した赤鉄鉱成分を分離して使ったのかと想像しています。アルミナなどの不純物もたくさん含まれていますから鉄を精製するには不適かと思います。弁柄は、江戸時代(たぶん)に岡山県高梁市吹屋で銅鉱石のカスに含まれる不純物の多い鉄鉱石(磁硫鉄鉱)から焼成して作ったのが有名です。それまでは、鉄を精製するほど大量になかったように見受けます。
熱源については、後の時代のたたら製鉄では木炭を使っています。これ以外のもので石炭を別にして高温にできるものは考えられませんから、鉄を溶かすのに使っていたとするのが妥当のような気がします。
先の文章、序文を除いて3段目「青玉が転じて碧玉になったまたはその可能性も」は「その逆の可能性も」と2文字が抜けていました。訂正します。
ここでの質疑応答で青玉は玉造の碧玉っぽいです。つまり島根県産の可能性。
一方製鉄においても玉鋼の産地は島根県です。
たたら製鉄の原料は砂鉄と木炭ですが、製鉄の発祥の地とも言えます。
砂鉄を調べたら、中国地方の山陰の砂鉄は「真砂砂鉄(まささてつ)」
山陽の砂鉄は「赤目砂鉄(あこめさてつ)(チタン鉄鉱)」ということです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E9%89%84
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AB …
其山有丹の丹は、赤目砂鉄(チタン鉄鉱)だったかもです。
すると、倭国は九州だと思っていましたが、中国付近までは倭国の範囲かも?
ということを考えざるを得なくなった感があります。
ベンガラは湖沼の鉄細菌を集めて燃やして得ていたようです。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT …
ベンガラにはパイプ状ベンガラと非パイプ状ベンガラがあり、鉄細菌を
燃やしてできるのはパイプ状で、九州のは非パイプ状だそうです。
これであれば赤鉄鉱並みに純度は高く、製鉄に用いて鉄が得られたかも
知れません。
後に砂鉄(磁鉄鉱)を使う、たたら製鉄に移っていったかもしれませんが。
其山有丹の丹がベンガラなら、赤土=不純物が多いベンガラかも知れず、
であれば九州の山も赤土の場合もあるので、これかも知れません。
九州の墳墓からベンガラが出土していますが、このベンガラ自体にアルミ分
(ボーキサイト分)が含有されているかを調べてみます。
No.6
- 回答日時:
補足に書かれたことについて
青玉と名前をつけたのには2通りの考え方ができると思います。一つは「玉」の中で特に青いもの、2つ目は「玉」ににたようなもので青いものという考えです。ところでヒスイ(ジェイド)を硬玉というのは別に軟玉(ネフライト)というものがあるからです。軟玉も玉に含めるということが書かれている説明がありますが、玉ではないという説明もあります。どちらが正しいのかはわかりませんが、玉は少なくともこの2つに絞られるようです。
鉱物としてのヒスイは、基本的には白い色をしています。これがいわゆるヒスイ(ヒスイ輝石岩)になるときに、不純物が混ざり込んであの独特の色になるようです。糸魚川では、一般的な色に対してラベンダー色とかのヒスイも産出するようですが、その量はごくわずかです。特に青いのが多いということはなさそうです。と考えると糸魚川のヒスイは間違いなく中国では「玉」にあたります。わざわざ青玉と書く必要はないと感じます。
碧玉については、「碧」も青(緑)色を意味しますから、青玉が転じて碧玉になったまたはその可能性もあると思います。青竹についてはわかりません。少なくとも青竹で青いのは表面だけなのと保存が悪いとすぐに変色するのとで青玉というのは無理があるというのが率直な感想です。青玉というのは単純に青い(+緑)からでいいような気がします。地名にもなっている事からみるとかなりの量が産出したのでしょう。
ついでに、白珠は「玉」を使っていないので単純に白く丸い物と考えるのがいいのでは思います。2種の色を指し示しているというのは矛盾します。これからすると真珠というのは妥当なところかと思います。
丹は奈良県の吉野地方で辰砂(水銀)を産出します。宇陀地方でもとれていたという記録があるようです。地質が全く違いますから辰砂ではなく弁柄の可能性もあるのではと思っています。詳しいことはわかりません。
丹が何を表しているのかを考える上で気になるのは「其山有丹」の「其」が何を指しているのかということです。倭国全体なら大和の辰砂でいいのかも知れません。青玉白珠がでるところという意味なら大和の辰砂は適用できないでしょう。それなら逆に青玉が海(近く)で産出しないとこまります。そのようなところはなさそうです。
玉造でいえば、碧玉は玉造温泉から坂を少し登ったところでも採ることができますから山というほどのものではなさそうです。問題は宍道湖は縄文中期は海水が入っていましたが、弥生後期には完全に淡水化していたようです。真珠はとれそうにありません。島根半島の反対側では何とかなりそうです。丹でいえば、中国山地からは辰砂はとれません。赤色土はありそうですがとれるというのをみたり聞いたりしたことはありません。中国山地の山は長期の風化を受けています。このような場合、表面の土は酸化鉄(弁柄)やアルミナが濃集して赤くなるそうです。江戸期~明治初期の砂鉄採取で山は荒れています。それで見ないだけかも知れません。これらの地域を指しているとしてもかなり広い地域にまたがっています。
「其」は倭国全体のような気がしますし、「青玉白珠」がでるのは海に限定するのではなく、山でないところ(海や田畑集落のある所)と考えるのはどうでしょうか。
其山有丹の其山も軽く考えることはできませんが、作業仮設的に
倭国は九州で、其山は倭国の山=九州の山ということで考えています。
九州から出土する水銀朱の硫黄同位体比を調べた研究によると
日本産ではなく中国産とみられる、とのことです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/chikyukagak …
其山有丹の丹が水銀朱であれば、なぜ中国から輸入したの?
という話にもなります。
ということで、其山有丹の丹は、実はベンガラや赤土ではないのか?
という疑問もあります。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13701028.html
ベンガラであれば、それを材料として鉄を作っていた可能性微レ存
とも思っています。
私の別質問で、大陸から運んできた鉄の塊を小分けし鏃などを作った
ということを回答いただいています。
であれば、熱源は日本にもあったはずです。
青玉に戻します。
出真珠青玉は、真珠は海産物、青玉は海を渡って出雲から来たもの
と、両方とも海のもので纏め、丹は山のものとして書いたのかな?
という気もします。
魏志倭人伝には「女王国より東に海を渡って千里また国があり倭種である」
という文があります。
倭人とも倭国とも書いていないので、当時の倭国の範囲・倭人の範囲からは
逸脱はしている。いわば「準倭人」みたいな意味で「また倭種である」と
書いたのではないかと思っています。
(隋書倭国伝には倭国(俀国)も出てきますが、夷人と書かれている人間も
出てきます。また倭種=夷人=準倭人かも)
真珠は暖かい海=九州で取れますが、青玉は「倭種の国」から貿易で
運ばれてきた碧玉ということかも、と考えます。
No.4
- 回答日時:
縄文時代から東北産の黒曜石や糸魚川産の翡翠は日本各地で発見され、学者によっては中国寧波辺りの商人が縄文時代の日本各地に商船を送っていたという説を唱えています。
交易は国や部族を簡単に超えることを忘れてはいけません。
Wikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%B8%E9%AD%9A …
引用します。
「ヒスイ文化は原産地である糸魚川を中心とする北陸地方で著しい発展を見せた[2][6]。ヒスイ製の玉類などは、その美しさと貴重さゆえに威信財(いしんざい)[7]として尊ばれた[2][8]。ヒスイ製品の完成品や原石類は縄文時代、弥生時代から古墳時代を通じて近隣地域だけではなく、西は九州・沖縄、北は青森や北海道、さらには海を越えた朝鮮半島にまで広く流通した」
Wikipediaによると、朝鮮半島まで流通したとはありますが、中国まで渡ったとはありません。
中国は中国で和田玉などが出るから、日本のものはそこまで珍重しなかったかも知れない、という気もします。
ただ「真珠や翡翠(のような威信材として有用なもの)を産出する」
と読めば、「海の真珠(パール)と、海上貿易で運ばれてきたヒスイ」
その後に「その山には丹がある」(水銀朱か。威信材になる)
この2文は倭国から得られる威信材を記載してある、という見方も可能ですね。
No.3
- 回答日時:
お礼について〈「出真珠青玉」は「(宝石類として)パールとヒスイを産出する」(言外に、青玉は海産物ではないという意見がある)と意見と理解していいでしょうか?〉
この「青玉」は間違いなく翡翠(おそらく日本の特産品として東アジアで有名だった硬質の翡翠)であり、真珠も宝石の一種として並べて書かれていたということでしょう。糸魚川産の硬質翡翠はダイヤモンド並みに硬い硬玉で非常に希少価値も高い宝石です。それはタイ産や中国産、他地域の日本産の軟質翡翠とは別格の宝石です。日本で東アジア最高の宝玉である硬質翡翠が産出されることは当然中国でも有名だったはずです。
魏志倭人伝の最後では選りすぐりの真珠を「白珠」と宝石扱いしているのですから、宝石つながりで青玉も翡翠、それも糸魚川産の硬質翡翠のことを念頭に記述されたと観るのが正解であると思います。
台与が魏に贈った「白珠五千孔」は、雑な形も乱れたものではなく、自然に出来た真珠の中でも、ほぼ球形に育った非常に美しい宝石としての真珠を5千個も揃えたということかと思います。
魏志にいう倭人の様子に、絹を産するという記載もあります。
今のところ弥生時代の遺跡から、絹は九州からしか出土していません。
帯方郡から女王国まで万二千里ともありますが、伊都国までで一万五百里。
その他諸々あって、倭人の国は九州限定だと思います。
女王国から東に海を渡って千里、また国があり倭種である。
倭種とは言ってますが、倭人とは言っていません。
このこともあり、糸魚川近辺は倭人の国ではないのでは? と思います。
魏志から離れますが、隋書倭国伝(俀国伝)には
「俀国在百済新羅東南・・・」と始まっていて、少し後の文には
「夷人不知里數但計以日」倭人ではなく夷人とあります。
夷人と倭人は区別されているようです。魏志にある倭種の人々を夷人と
表記したのではないのでしょうか?
真珠青玉ともに倭国産、つまり九州内で産出されるものである、という
可能性を考え、糸魚川の翡翠であると積極的に主張できるものではない
とも考えますが、ここはどのように説明されますか?
No.2
- 回答日時:
中国では4千年以上前から真珠が宝石として使われていたことが確認されている。
中国人が書いた魏志倭人伝の記述であれば、青玉は間違いなく翡翠(おそらく日本の特産品として東アジアで有名だった硬質の翡翠)であり、真珠も宝石の一種として並べて書かれていたということでしょう。日本は縄文時代の中国以上に古くから真珠の首飾りと思われる糸を通す穴の開いた真珠が発見されています。今も日本の養殖真珠は世界的に有名ですが、縄文時代も高品質の天然真珠が比較的豊富に採取できる国だったのでしょう。
魏志倭人伝にも、台与が魏に「白珠五千孔」を贈ったとありますから、これも宝石として穴をあけて糸を通せるようにした白珠(真珠)を5000個も贈ったということでしょう。
魏志倭人伝に「出真珠青玉」とあり、青玉は何だと思いますか?
というのが質問の趣旨です。
真珠がパールであることをとうとうと述べられても・・・・
という感じです。
魏志には出真珠青玉とあり、後漢書倭伝には「出白珠青玉」とあります。
真珠は水銀朱の事ではないかという説もありますが、
後漢書には白珠とあるから魏志でもパールでしょう。
ここには疑問はありません。
疑問は、青玉は何だろうという所です。
中国語ではヒスイの事を指すが、この場合も正しいのだろうか?
その根拠が、真珠(パール)と並べて書いてあるからです。
その次に「其山有丹」と山の事を書いているので、青玉とは海のものか?
そういうことで生じた疑問です。
「出真珠青玉」は「(宝石類として)パールとヒスイを産出する」
(言外に、青玉は海産物ではないという意見がある)
と意見と理解していいでしょうか?
No.1
- 回答日時:
青玉という言葉には、さまざまな意味があるようですね。
一般的には以下のような意味で使われているようです。日本語では、「青竹」を指す場合と「サファイア」を指す場合があります。
また、「虫巣玉(むしのすだま)」の一種で、細かい穴が多数あるものを指す場合もあるようです。
一方、中国語では「玉(翡翠)」を指すことがあります。
真珠はパールを意味し、海産物であることが一般的です。ただし、青玉に関しては文脈によって意味が異なる場合があるようなので、具体的な文脈によって解釈が異なる可能性があります。
青玉で中国語の意味を調べた結果では、青竹を指すことも有りますが
玉つまりヒスイを指す言葉でした。
>青玉に関しては文脈によって意味が異なる場合があるようなので、
>具体的な文脈によって解釈が異なる可能性があります。
私は「あなたの意見は何ですか?」と質問してるのですが、
それでは答えになっていません。
質問をよく読んで回答するようお願いいたします。
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玉造 碧玉 でGooogle Chromeで検索し、画像を開くと写真が出てきます。
多くは緑色をしています。私には青竹の色と似ていると感じました。
古来、ヒスイは中国語では「玉」一文字です。それをわざわざ青玉と記載したのには
何か訳がありそうにも思います。
青竹のような色をしているから青玉と言ったとか、これを青玉と名付けた後で
青竹まで青玉と言うようになったとか、そういう可能性を考えました。
No.5さまへから、出雲の玉造の碧玉というものを教えてもらいました。
検索して画像を見てみると、青竹のような色をしていると感じました。
No.5さまへの補足にも書いたのですが、古来ヒスイのことは中国では「玉」一文字です。
わざわざ青玉と書いたのには理由がありそうにも思います。
青竹のような色をしているから青玉と書いた可能性を考えました。
一方糸魚川のヒスイは、写真で見る限り青竹という色ではなくもっと白っぽいです。
私には、糸魚川のヒスイを言うなら玉というだろうし、玉造の碧玉を青玉と言った
という説明の方がすんなりと理解できます。
この点についてはどのようにお考えなのでしょうか?
お手数ですが、写真を見比べてお返事頂けると幸いです。
補足です。
青竹の事を青玉という、というのは中国の情報サイトからの情報です。
百度百科 青玉
https://baike.baidu.com/item/%E9%9D%92%E7%8E%89/ …
今更ですが、ここに青玉の意味がありました。
1.碧玉 ← ちゃんと書いてありました!!
2.(南朝の宋の話なので略)
3.緑色の植物を指す。緑の竹とかヒノキとか。 ← 青竹の比喩始まり説の論拠
ざっと訳すとこんな感じです。
其山の其が何を指すのか、は、また別に考えたいと思います。片手間に済ませられません。
青玉が青竹を指すことがある、という説明を補足させていただきました。
補足
魏志倭人伝には「國國有市交易有無使大倭監之」という一文があります。
「国々に市があり(国々の間に)交易が有ったり無かったりしている。大倭に監視させている」
と読み下しています。
大倭 の正体がわかりませんが、大和に転じ後の大和朝廷と解することもできます。
後の大和朝廷は倭人に使われていたということになりますが、
もし大倭が交易商人であれば、博多に近畿の様式の墓があったり近畿の土器が出てくることも
説明可能です。
で、大倭は出雲と九州の間で青玉=碧玉も交易品目として扱っていたのかも知れません。
であれば、倭国、近畿、出雲、四国? といくつかのブロックに分かれていたのでは?
という気もします。
ただ「出真珠青玉 其山有丹」の「その」を軽く考えてはいけないことだけは
はっきりした感があります。
補足
真珠・青・玉(糸魚川のヒスイ)が出る。かも知れない、と思い、青を調べてみました。
https://baike.baidu.com/item/%E9%9D%92/6923
中国語では「東方の色」「東方」という意味もありました。
であれば、青玉とは東方で採れる玉(翡翠)かも、という気もしてきました。
基準はあくまで倭国=九州で、そこから東の玉造で採れる碧玉、又はもっと東で採れる糸魚川の玉
こういうことも考えてしまいます。
ただ、青が東を指すのなら、「東で採れる+青い(碧の)玉」両方の意味で青玉と言ったのかも。
であれば、糸魚川じゃなくて玉造かな、という気もします。
別の考えも出てきましたが、続きます。
補足続き
青には「黒い」という意味もあります。日本語の青髭とか、中国で青丹というと黒い辰砂です。
ですから、黒い宝石みたいなものということで、黒曜石の可能性も考えてしまいます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E6%9B%9C …
何しろ日本語で黒曜石というくらいですから、黒いですが、わずかに緑を帯びたとありますので、
黒玉と書かず青玉と書いた、という推測も成り立つ気がします。
2023年6月に、吉野ヶ里遺跡近傍の神社後が発掘され、石棺墓が出土しましたが、
内部に泥が流れていて、遺骨遺品はありませんでした。酸性土壌で溶けたようです。
もし、銅が高濃度で検出されれば「青玉はアズライト」説の論拠となるのでしょうけれど。
(アズライトは銅鉱石の一つ。日本では銅が採れたので可能性はあると思う)