プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

3年前に父が他界して相続した賃貸マンションが昭和45年竣工の建物です。
先日、大規模修繕の見積もりを依頼した業者から指摘を受けて1Fエントランス横にある倉庫の天井に大量のアスベストが吹き付けてあることが判明しました。
しかもあちこちが削げ落ちて液体がポトポト落ちてきており、何か粉っぽい粉塵が舞っているような状況です。
今や社会問題化しているアスベストですのでとても不安です。
業者に依頼すればアスベスト除去も可能だと聞きましたが、どうするべきでしょうか?

賃借人に無断で作業をすると大騒ぎになると思いますので告知を考えていますが、
・飛散対策は万全かどうか?
・賃借人に被害はないのか?
・健康を害した賃借人がアスベストを理由に家主を訴えたりしないか?
・それを知った賃借人の大半が退去してしまわないか?
・賃借人が退去した後、アスベスト住宅でも入居してくれる人が居るだろうか?

など多くの事が気になってたまりません。

適法に建築をして検査済証交付も受けた建物を、的確に管理してメンテナンスを行ってきたのにとても残念でたまりません。
建替えするにも全部の賃借人が立退きする必要があり、建替えも事実上不可能だと思い、途方に暮れて心底困惑しています。
私のような境遇の家主はどうするべきでしょうか?
見識な皆様方にアドバイスいただけると幸いです。
宜しくお願い申し上げます。

A 回答 (5件)

見積もり業者に相談してみたらいいです。



その見積もり業者ができたとしても合い見積もりがほしいところです。
保健所に相談して業者を紹介してまらったらいいです。
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こんばんは



アスベストの飛散状況の測定をしていたことがあります。
主に、大きな交差点や街中(平成一桁台の時代でしたので、自動車のブレーキパッドから飛散するアスベストが大きな問題として取り上げられていました)での測定が多かったですが、撤去現場、電車車両の解体・改修現場(屋外もありました)でも行政や業者からの依頼で、たびたび測定を行っていました。

当時の工事は、飛散対策にかなり神経質になっていました。平成4年ごろに、撤去現場から飛散するという事故が大きく取り上げられました(場所が東京大学工学部だっただけに、ことさらTVなどでも取り上げられました)ので、行政・業者ともにかなりきちんとやっていたように思います。

測定も、敷地内で数ヶ所、敷地外、近くの交通量の多い交差点など数ヶ所でサンプルを取っていましたが、幸い「もれ出た」現場には出くわしませんでした。
工事の飛散対策は万全だと思います。天井ですと、床・壁一面に厚手のビニールフィルもをはり、減圧して(部屋に換気扇(フィルター付き)をかけるようなもの)外部に目に見えない一本たりとも出さないというようにします。撤去後は万が一ミクロン単位で残ったアスベストが飛散しないよう接着剤のようなものを撤去部分に吹きかけ、無害な代替製品を吹き付けます。ビニールにも接着剤のようなものを吹きかけ、ホコリ状にビニールに付着したアスベストを固定して、ビニールを取り除き、工事終了です。
また、飛散防止加工(飛散しないように特別な薬剤を吹きかけ固める)などもありますが、目に見えるところであれば、撤去したほうが、住人の不安も取り除かれることでしょう。

最近、テレビで取り上げられ問題になっているケースは、習慣的に想像を絶するような量のアスベストを吸い続けた結果によるものだと思います。質問者様のケースは、医師でもない、ただの一関係者の無責任な、私の見解ですと、「心配することはない」「大騒ぎする程度のものでもない」ですが、個人差などもあるでしょうから一概には言えないでしょう。
おそらく、吹付けされた物のアスベスト含有量は数%程度だと思われます。が、1970年当時では、ほかにもいろいろな場所で使われている可能性が高いです。建物の構造がどのようなものなのか解りかねますので、詳しくは解りませんが、各部屋の天井裏(特に最上階では可能性が高いでしょう)、外に面した壁のボード裏のコンクリート、火の周りや隣戸と接するコンクリート壁、またコンクリートでまいてない鉄骨など、いろいろな場所でのアスベスト含有物の仕様が考えられます。これらのすべてを調査・撤去するには、全面内装改装のような大工事になってしまいます。また、特殊な薬剤を吹付ける飛散防止加工にしましても、同じような結果となってしまうでしょう。

一関係者の無責任な意見では、健康被害が出ることは、考えづらいです。
しかし、質問者様が、アスベストであると知ってしまった以上、その倉庫部分だけでも、告知して撤去する必要があると考えます。住民のほうから、アスベストではないかの指摘があったり、告知せずにあとで露見したほうが問題は大きくなるのではないかと思います。
住民とよく話し合い、またそれでも不安が取れないようなら、労働基準監督所に相談の窓口等がありますので、そちらのほうに住民に対する説明を専門家からしてもらうことも出来るかもしれません。あるいは、撤去業者にも必ず専門家(特定化学物質取扱責任者、等)がいますので、事前説明会のようなものを開くとか。充分な告知・説明を行い、理解・協力を得ることが、経営のほうにもよい結果をもたらすのではないかと思います。

このようなケースで、訴えられた、健康被害が出た等の事例は耳にしたことがあまりありません(前出の東大の場合も工事差止ぐらいだったと記憶していますが、確かではありません)が、今、世間で注目されていますので、何かしらのアクションを早めに起こすことが、住民の信頼を得る近道ではないかと思います。

余談ですが、平成3年ごろ、日本で最初の高層ビルKビルのリニューアル工事に外部のものとして加わったことがあります。天井裏には、アスベストの吹付け、アスベストを含むボートが大量に使われていましたが、撤去・処理すると時間・手間・費用がとてもかかるためか飛散防止加工のみにとどまりました。
オフィスの天井裏はアスベストだらけ、という印象でした。現在では、この仕事を離れていますので解りませんが、その後撤去工事が行われたことは耳にしません。
くわばら、くわばら・・・。
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答ありがとうございました。
ご指摘のように倉庫以外の部分にもアスベスト吹き付けと見られる部位が確認できております。。。

現在はアスベストに対して社会的注目度が高い時期ですから、アスベストがまるで毒ガスであるかのように一瞬でも吸い込んでしまうと数年後に中皮種にかかって死んでしまうように勘違いしている方が多いと思います。
基本的には住民に告知するつもりですが、果たしてこのタイミングの告知が妥当なのかどうかが疑問です。
神経質な住民が大騒ぎしてパニックになるのが怖いのです。
突然に大半の賃借人が退去してしまうと私自身の生計に大きなダメージとなりかねません。だからと言って黙っていようとも思わないので悩んでいる次第です。

お礼日時:2005/08/17 11:07

撤去工事については、万全の備えとなるように工事してもらうしかないですね。

工事屋さんと相談してみるしかないです。
健康を害したとして訴えられる可能性は無いとは言えないでしょうが、当時合法の材料を使っているならしかたがないですよね。非常に大勢の同じ境遇の人がいます。公害にあたるケースです。
退去することはあり得ます。パニックは、無知からネガティブな想像を増幅させることで発生します。
健康に不安のある人が、どうすればいいかをアドバイスできるくらい、勉強した方がいいですね。
アスベストが撤去されれば問題ないでしょう。

大切なのは、問題が発生した後の対応です。
情報をオープンにし、コミュニケーションを密にし、一緒に問題を解決するという姿勢で乗り切るしかないでしょう。
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#2の方がかなり詳しく説明されているので要点だけを述べさせていただきます。



まず、アスベストを使用した責任が誰にあるかという是非は別にして、平成17年7月に石綿障害予防規則が施行されてしましました。この法律によって建物所有者及び管理者にも一定の責任が問われることとなりましたのでアスベストの撤去工事をしなくてはなりません。

参考URLは厚生労働省のHPの石綿関連サイトですがこのページに建物所有者・管理者向けのリーフレットがダウンロードできますのでまず参考にしてください。

国の対応がかなり遅れているようですが、この石綿問題はお近くの労働基準監督署にまず相談されることをお勧めします。厚生労働省自身が対処の立ち遅れを認識されているようなのでかなり親切に対応してくれると思います。

参考URL:http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/02/tp0224-1.html
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心中、お察し申しあげます。


(他の方が、かなり説明されていますので、重複する記載は避けます。)

残念ながら、aucchongさんの心配の全てについて、否定できません。可能性は有るということとなってしまうでしょう。
アスベストであることが判明してしまった以上、隠しておいた場合の方が、先々、大きな問題になると思われますので、告知は賢明な方法と思われます。
その際、事前に、吹き付け物の成分分析及び隣接するエントランスでの粉塵濃度測定を行うことが必要でしょう。
対策としては、その倉庫を使わなくても済むのであれば、閉鎖し、開口部(ドアや窓)は、新たに密閉措置を取る、などが必要かと思われます。
また、今後も、定期的に粉塵濃度測定を行う必要があります。

現在の制度では、除去に対する国の補助等が無く、除去は難しいと思われますが、これだけ問題が大きくなってきていますので、今後、補助等の可能性が無いわけではありませんので、国等の動向にも、注意したいものです。

なお、成分分析や粉塵濃度測定の依頼先については、市町村役場や都道府県で紹介してもらえるはずですので、お問い合わせ下さい。
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