No.9
- 回答日時:
北村薫の短編集、「水に眠る」(文春文庫)には女性的なお話が多々あると思います。
特に「ものがたり」という短編は引き込まれるようなつくりで、女性には共感される方が多いと思いますよ。そういう私も女ですが、衝撃を受けました。義兄に物語を話して聞かせる少女、その物語の裏に隠されているものとは・・・?というようなあらすじです(あまり多くは語れません)。同じ本の他の短編も良いものばかりですので、機会があればぜひ読んでみてください。
この回答への補足
北村さんですね。ありがとうございます。
ただ一つ「衝撃」という言葉が気になりましたので補足させてください。
「多くの女性に共感されるもの=女性的」ということではないと私は思うんですね。(ちなみに僕は男です。)
吉行淳之介さんが言っていたことなんですが、オルガスムスの違いとして男は「将棋」、女は「囲碁」と例えています。一瞬で終わるか、じわりじわりといって絶頂になるかという違いだと思うのですが、その「囲碁」のようなじわりじわりとしたものを私は「女性的」と思うのです。
だから「衝撃」というと「将棋」に近いかな、と思うのですが、どうでしょうか。もちろん一度読んでみて確かめたいと思っておりますが。
No.8
- 回答日時:
こんばんは。
No.5です。再度失礼。補足(私だけにということではないのでしょうけれど)をいただいたので、ちょっとコメント。
> 作家さんの名前であればなんでもいいのかな?
そう思いますね。短編だと特に。
文学作品(だけじゃないと思うけど)は、その作品だけで、「完結」はしているんだけど、「閉じ」てはいない、それを創り出した「個性」に向かって開いてる、と思うんですよ(それを敷衍していったら、思潮、とか、時代、とかになっちゃうけど、研究みたいになるから、おいといて)。
だから、長編ならともかく、短編を紹介する時って、(私は)人の名前で紹介する方が、なんていうかな、自然な気がするんですよ。
また、「女性的な」より、挙げられた作品を私なりに参考に紹介したつもりではあります。
でですね、今日、仕事中、あといくつか思いついたんで(給料ドロだね……)書きます。いつの日か、手にとってみてください。
『我が愛する詩人の伝記』室生犀星 中公文庫。
著者と交流があった作家、詩人の随想的小伝集。朔太郎、藤村、光太郎……。
『自伝的女流文壇史』吉屋信子 中公文庫。
上記の女性作家版。時雨、かの子、芙美子……田村俊子もあります。
『本朝画人伝』村松梢風 全8巻 中公文庫。
江戸から戦前くらいまでの画家の小伝集。日本画がお好きでなくても、面白く読めると思います。
『近代美人伝』長谷川時雨 全2巻 岩波文庫。
明治大正の世に名を馳せた女性たちの小伝集。これは抜粋で、本当はこの3倍くらいある。
小説でなくて、伝記、それも小伝ばかり集めたのは、短編小説みたいに面白いから。
ご参考になれば。
この回答への補足
仕事中にすみません・・・。
短編に関する見解は私もとてもよくわかります。
好きな作家は書簡から研究本から作家自身が影響を受けたであろうと思われる別の作品まで読まないと気がすまないんですよね。
また、今回紹介していただいた4作品もどれも魅力的でうれしいです。(特に「本朝画人伝」)
時雨も読もう読もうと思って読んでいなかったので、これを機会に読んでみますね。
特に大正という時代が最近気になるんですよね。
大正ロマン。どうして大正とロマンがくっついたのか、非常に気になります。(私の大正ロマンのイメージは鈴木清順の映画になるのですが・・。)
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
#4です。
思い出しましたよ~~~!^^
【 宮本輝 『夜桜』 (新潮文庫「幻の光」に収録)
短編。庭の桜が美しい邸宅に住む綾子。息子を亡くし、二十年ぶりに元夫と会った彼女は、夫の浮気を許せず、離婚したことを今更ながら後悔する。「きょうひと晩だけ二階の部屋を貸してもらえませんか」。今日結婚したばかりだという青年は、新妻を連れて来た…。男に身をゆだねられなかった女の哀しみ。散りゆく夜桜が印象的...。 】
↑ これですよね☆ (あー すっきりした...(^-^;)
先に挙げさせて頂いた作者の作品を全て読破したわけでなく,
残念ながら 田村俊子さんも未読ですので 断言はできませんが
藤沢周平作品は たぶんどれをお読みになっても お気持ちに沿うような気がします..
それからもうひとつ。
● 『 プラテーロと私 』 ファン・ラモン・ヒメネス作
スペインの有名な詩人による散文詩です。
「私」 と ろばのプラテーロの交情を
その死後まで綴った情緒あふれる作品です。(i_i)
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコという人が
このお話を元に とてもすてきなギター曲を作っています。
岸田今日子さんの朗読,荘村清志さんのギターで語られたのが とても印象的でした。
もし機会がありましたら ぜひどうぞ...♪
あーーー、ありがとう!!!didoさん。
「夜桜」!!
そうそう、これこれ。
是枝さんは「幻の光」ではなく「夜桜」を映画化して欲しかったなあ、といつも思うんですよね。
本当にありがとう。
ヒメネスも読んでみます。そういえば岸田今日子の舞台を一番前で見た時は本当に緊張したなあ・・。
No.5
- 回答日時:
こんにちは。
幸田文さんの短編・小品(『父・こんなこと』とか)。
広介童話。
坪田譲治。
内海隆一郎さんのもの。
山川方夫さんのもの。
室生犀星の『犀星王朝小品集』岩波文庫。
松谷みよ子『あのよからのことづて』ちくま文庫。
まあ「怪談集」なんでしょうけど、
怖いよりじんとくる話が多いです。
坪田譲治編『日本むかしばなし集』全3巻 新潮文庫。
外文では、
リルケ『神さまの話』新潮文庫。
ご参考になれば。
この回答への補足
なるほど。
作家さんの名前であればなんでもいいのかな?
がんばって読んでみよう。
補足すると、田村俊子の「枸杞の実の誘惑」のような雰囲気ですかね。(知っている方がいればいいのですが・・・。)
「女性的」というとわかりづらいと思うのですが、「涙もの」とは違います。
そもそも「女性的」とはなんぞやと言われると、最初の質問で挙げているような本を示すことしかできないのですが・・・。
No.4
- 回答日時:
作家名のみ 挙げさせて頂きますね。
● 皆川 博子
● ジャン=フィリップ・トゥーサン
● パスカル・キニャール
● 樋口 一葉
● 藤沢 周平
● 小川 洋子
...必ずしも 『女性的』 ではありませんが...
(宮本輝さんの 『桜の木のある家に泊る~』 の話は私も好きでした。
ほんとうに、題名何でしたっけね~...^^;)
6名も挙げていただいてありがとうございます。
有名な作家たちですが、一度も読んだことのない方たちばかりなので挑戦してみます。
樋口一葉だけはほぼ全作品読んでるかな。
こうなると宮本輝の題名を調べないと気がすまなくなってきた・・・。
知り合いで同じようなことをして、実際に桜のある家に住んでいる夫婦がいるので、その本を教えてあげようと思っているのですが、未だにわからず。
No.3
- 回答日時:
よかったー
Cong-Liです。すみません、お尋ねのエッセイで「大学受験に失敗した話」も、小説で「桜の木が見える家に一晩だけ止めてもらう若い夫婦の話」も題名知らないんです・・・・。
エッセイのほうは「二十歳の火影」とか「命の器」とかにあったんですかね。エッセイ集もいいですよね。
もう一つ謝ります。「女の人の書簡体」は作品名じゃないんです。「 をつけて書いたから勘違いされますよね、申し訳ありません。
「錦繍」が書簡体の最高傑作といわれているのですが、手紙文のような味の文章はほかにもところどころ出てきます。これが魅力的なんです。これを申し上げたかったのに拙くて・・・・。
「錦繍」読んでくださることを楽しみにしています。ありがとうございました。
小説の題名ではなかったんですか。
でも「女の人の書簡体」はその名前だけでもいいですね。「錦繍」読んでみます。
あー、でも前述のタイトルがわからない・・・。
後で別口で聞いてみよう。
ご丁寧にありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
「女性的な」「短編」、どちらも自信がないのですが・・・・
宮本輝の「幻の光」と「錦繍」を一度読んでくださいませんか。
僕は、宮本輝の「女の人の書簡体」にえもいわれぬ魅力を感じます。
参考URL:http://www.terunist.com/teru.html
宮本輝!
好きです。ありがとう。
「幻の光」と「蛍川」は読んだことありますが、
「錦繍」と「女の人の書簡体」は読んだことないので挑戦してみます。
宮本輝のエッセイで「大学受験に失敗した話」と小説で「桜の木が見える家に一晩だけ止めてもらう若い夫婦の話」が好きなんですがタイトルがずっと思い出せないんですよね。わかりますか???
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