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先ほど見ていた番組で、今回民主党党首となった前原誠司さんへのインタービューがあり、その前に簡単な一問一答形式で質問していたのですが、その中で「尊敬している政治家は?」という問いに対し、「広田弘毅」との回答がありました。私としては広田弘毅に対しては、A級戦犯であるということくらいしか知らないのですが、広田弘毅はそれほど尊敬に値する人物なのでしょうか。私には少なくとも、悪人のイメージしかありませんが。。。ちょっと民主党の政治が心配になってきたので投稿します。

A 回答 (7件)

#3の方が回答された、城山三郎原作『落日燃ゆ』(新潮文庫)ですが、私が中学生くらいの頃、民放でドラマ化されていたのを観た記憶がありますし、家には文庫本でなくハードカバーの本(新潮社)があり、ドラマを観る前に本で読んだ記憶があります。

詳しくは憶えていないのですが、例えば首相就任時、朝、認証式に向かうため家で軍服に勲章がたくさん付いた服に着替えている時、鏡を見ながら奥さんに向かって「まるで仁丹の宣伝だな。」と冗談を言ってみたり。これは原作にもあったな、と憶えているシーンです。

しかし最も印象に残っているのは、やはりラストシーンの処刑台に行く所です。あちこちで「天皇陛下万歳!」と叫ぶ声が聞こえる中、広田弘毅はこうつぶやきます。「ああ、漫才をやってるな。」刑務官が「閣下、漫才ではありません、万歳です。」という言葉がまるで耳に入らなかったかのように、また「ああ、漫才をやってるな。」と繰り返すシーン。ここに広田弘毅ならではの戦争や軍部や戦時中の世論に対するアイロニカルな考え方が凝縮されていると思いました。たしかこの時広田弘毅役を演じていたのは高橋昌治さんだったと思いますが、20年以上経った今でも鮮明に印象に残っています。

私自身も#5さんと同様、前原新代表が広田弘毅のどういったところを尊敬しているのかは分かりません。また、それを彼が国民にきちんとした説明をしないままだと、確かに質問者さんのおっしゃる様にA級戦犯を尊敬しているのか、と思われても仕方ないと思います。ですから彼には説明責任があると思います。もっとも彼は松下政経塾出身ですから、政治や政治家に関することはきちんと勉強している筈ですし、それを分かり易く説明することは可能だと思われます。

私ももう一度、これを機会に家の本棚にある『落日燃ゆ』(新潮社 昭和49年発行)を改めて読んでみようという気になりました。
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この回答へのお礼

詳しい説明有難うございます。

私も城山三郎原作『落日燃ゆ』(新潮文庫)を今度読んでみようかなと思います。

お礼日時:2005/09/20 16:00

A級戦犯と区分された政治家に敬意をもつ現政治家はいっぱいいますよ。

安倍晋三さんもそうですし、小泉総理もそうですし、麻生太郎さんもそうですし、というより、自民、民主 のほとんどの人はそうでしょうね。

とりあえず、A級戦犯のA級は「タイプA」という意味で、「C級よりもB級、B級よりA級」という意味ではないので、参考までに。
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この回答へのお礼

ご回答ありかどうございます。

安倍晋三さんや小泉総理や麻生太郎さんも、そうだとは知りませんでした。

また、私はすっかりA級戦犯>B級戦犯>C級戦犯だと早とちりしていました。しかも、この名称は新聞記者か誰かが付けた通称に過ぎないらしいですね。googleで検索して初めて知りました。

お礼日時:2005/09/20 16:03

前原さんが、広田弘毅のどういう所を評価してあるのかはわかりませんから、何とも言いようがないんですが、一般論として申し上げます。



1)先の戦争の「責任論」や東京裁判の問題点はおくとして、「A級戦犯だから」というのはいささか短絡的ではないでしょうか。(自己保身に走り、連合国と取引をして戦犯逃れをして、人知れず悪事を働いた人間はたくさんいます。)

2)状況が悲劇的なとき(広田にとって開戦必至のようなもの)、人がとる抵抗の姿にはいくつかあると思います。
○徹底的に抵抗、戦う(戦前の共産党)
○抵抗しつつも最後は大勢にしたがう(あきらめ派)
or 大勢に従いながらも何とか抵抗する(しぶとく派)
見た目は同じでも、ニュアンスは違います
○隠遁、逃避する(吉田茂など? ただし食っていけるだけの経済力 がないとできない)

私は、当時の人のほとんどが(広田も含めて)第2のパターーンであったと思うし、それはやむを得なかったと思います。当時は組織された(いわゆる)抵抗勢力は無きに等しかったわけですから。

 ですから「A級戦犯」という連合国がはったレッテルよりも、当時広田が何を思い、世の流れにどう立ち向かおうとしたのか、をふまえないと人物の評価はできないと思います。

 ただ、前原さんは改憲論だから、信念基づくものとはいえ、あまり舌足らずのこと言うと誤解されるんじゃないかな。国内だけでなくお隣の国なんかからも。
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この回答へのお礼

ご意見有難うございました。

単純に、 広田弘毅=A級戦犯=悪人 と、私は認識していました。少し考えが浅はかだったと反省しています。

前原さんもその質問に対して、「広田弘毅」と答えるためには、留意が必要だったのではないかと私も思います。

お礼日時:2005/09/20 15:57

広田弘毅については冤罪という声が多いです。

人格者で人望も厚く、実際に戦争終結に尽力したという話もありますし、たまたま開戦時に重職にいたということでA級戦犯になってしまったようです。彼に判決が出る時に死刑を言い渡されると思っていた人はほとんどいなかったようです。それだけ極東軍事裁判は正義のない偏った裁判だということです。

具体的に彼が何をしたかは細かくは知りませんが、何かの本を読んだときにそのようなことが書かれていましたし、NHKの大河ドラマでもそのように登場していました。もう20年近く前のものです。

これらを総合すると、前原新代表が尊敬する政治家というのも分かる気がします。
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この回答へのお礼

回答有難うございました。

前原さんの意見も少しわかるような気がしてきました。

お礼日時:2005/09/20 15:52

城山三郎の「落日燃ゆ」を読まれると広田弘毅の生涯が詳しくわかると思います。



参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101133 …
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この回答へのお礼

回答有難うございました。

リンク先のレビューを読んでみて、少し広田弘毅への自分の認識が変わりました。

お礼日時:2005/09/20 15:47

私も広田弘毅を調べてみましたが、外交手腕としての政治家を評価しているのかな?という感じですね。


A級戦犯(戦争犯罪)についてはそれ自体を問うのは疑問ですが武力に屈した感のある政治家として尊敬の対象になるのかと疑問にはなります。
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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございました。

前原さんには前原さんなりの意見があるのでしょうね。

お礼日時:2005/09/20 15:45

私はこの人物や当時の政治に関してあまり詳しくないし、


広田が悪くないとは言えません。が、
広田はもとは反戦派で、東京裁判の罪状も「黙認の罪」などだそうですよ。
参考にしてみてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E7%94%B0% …
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。

広田弘毅=犯罪者という私の単純な認識を少し変えようと思います。

お礼日時:2005/09/20 15:43

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