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将軍の食卓は諸藩からの献上品とか山海の珍味で溢れていたのでしょうか?
どんなものを食べていたのでしょうか?

A 回答 (3件)

江戸時代後期の例ですが、将軍の朝食は二汁三菜で、一の膳には「汁」、「向こう付け」(さしみ、酢の物などの生もの)、「平」(煮物)、二の膳に「吸物」「皿」(焼き物)で、この焼き物には「キス」両様とぃってキスの塩焼きと漬け焼きにしたものがつきました。


1日、15日、28日には尾頭付きということでこのキスの代わりにタイ、ヒラメの類を焼いてつけました。
これは中奥での朝食で、朝食を大奥で御台所と食べる場合は一汁五菜で一の膳には味噌汁に落とし玉子、平はサワサワの豆腐の淡汁、口取りとして蒲鉾、クルミの寄せ物、鯛の切り身、寒天等、二の膳には焼き物としてホウボウ、そのほかに玉子焼き、煎り豆腐、香の物などでした。
昼と夜は大奥でとるのが通例でしたが、昼と夜は一汁五菜で、特に夜は汁が鯉コクで煮物がないなどタンパク質の多い食事でした。
また、食材で将軍の食卓には出せないものがたくさんあり、
野菜ではネギ、ニラ、ラッキョウ、つくね芋、インゲン豆、サヤエンドウ、わかめ、アラメ、ひじき、
魚ではコノシロ、コハダ、サンマ、イワシ、マグロ、サメ、フグ、アイサメ、ムツ、イナダ、ナマズ、ドジョウ、フナ、干物類
貝類ではカキ、アサリ、赤貝
鳥類では鶴、雁、鴨、ウサギ
獣類は一切たべませんでした。
果実類ではナシ、カキ、ミカンは食べますがスイカ、ウリ、桃、りんご、スモモは見るだけ、
そのたてんぷら、油揚げ、納豆などはありませんでした。
また江戸っ子は初物を珍重する傾向がありましたが、将軍の食卓には初物類は出ず旬の物をつかいました。
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この回答へのお礼

詳細なご回答ありがとうございます。
将軍の食膳は江戸時代としてはかなり多彩だったのですね。その反面、食卓に出せない食材も多かったのですね。

鳥類は鶴や鴨も食べなかったのは意外でした。
獣類は食べなかったのですね。
井伊掃部頭が献上した牛肉の味噌漬けも将軍家自身は食べなかったのでしょうか。

お礼日時:2005/09/30 21:35

ちょっと補足しますと、鶴やウサギは日常の食卓には出ませんでしたが、ウサギの場合、正月の祝膳には出たようです。


これは、むかし徳川家の先祖が流浪していた頃、正月にウサギでもてなしてもらったという伝承があるためです。
また、鶴についても鷹狩などでとれた鶴が汁に入れて出されることがあったようです。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。
ウサギは縁起物だったのですね。

お礼日時:2005/10/01 10:20
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。
拝見させて頂きます。

お礼日時:2005/09/30 21:35

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