No.1ベストアンサー
- 回答日時:
初めまして。
どなたも回答していないようなので、わかる範囲でお答えしたいと思います。まずインスリノーマについてですが、非常にまれな病気であるといえます。犬での報告が多く猫ではほとんど見られないといってよいと思います。私が知っているのは3頭ですが、みな犬でした。
検査についてですが、おそらく糖負荷試験というものを行います。ブドウ糖を静脈内に投与し、定時的に採血を行い、血糖値とインスリンの濃度を測定します。日本では人間用の検査機関でしかインスリンの濃度は測定していない(と思います。確かではありません)ため正常値が不確定なため、大学病院レベルでの検査になると思われます。(つまり自分たちで測定し、なおかつ正常な猫のインスリン濃度のデータを持っていることが必要なため)また、超音波検査のとても上手な先生(やはり大学の先生レベルで超音波を専門にやっていらっしゃる先生)ならば、ある程度の大きさがあれば、インスリノーマを見つけることもあります。CTやMRIでもわかるかもしれません。
ここでその疑いが強いということになれば、開腹手術をして..ということになります。私の知っている2頭は悪性でした。(もう1頭はかなり昔で...)
1頭は超音波で肝臓への転移が疑われていましたが、あまりにもひどい低血糖のため、状態の一時改善を目的とし、手術を行いました。手術時にやはり肝臓への転移が見つかり、それでもすい臓の腫瘍は取り除きましたが、低血糖から離脱できず1ヶ月もしないうちに死亡しました。もう1頭は順調に回復し、一時期退院しましたが再発し死亡しました。
悪性のインスリノーマの場合、肝臓に転移しやすいです。すい臓はご存知のとおり、すべて摘出することができない上に大小さまざまな分泌管などを傷つけないように腫瘍のある部分のみを摘出しなければならず、腫瘍のできている部分によっては腫瘍のみ摘出することすらできないこともあります。
また。手術後も膵炎を起こしたり、血糖値が不安定になるため24時間体制の監視のもとで手術後の管理にあたらなければなりません。
以上のことから考えると、日本では大学病院レベル、それもどこでもいいというわけではなく、その病気に詳しい先生がいる大学病院ということでかなり限られた施設でしか行えないと思います。(きちんとした管理の下でと思うのなら...ということです。手術自体はある程度のレベルがあればできると思いますが、その後の管理が非常に難しいと思います。)
すみません長々と書きましたが、とりあえずインスリノーマについてはこんな感じでいかがでしょうか?さらに続きます。m(_ _)m
No.2
- 回答日時:
しかもその2頭は何もしていない状態でいずれも血糖値は測定不能でした。
(測定限界が20なのでそれ以下。)ちょっと歩いただけでも、低血糖発作で倒れるため、24時間甘いものを身近に常備し、常に食べていなければならないため、肥満傾向になります。猫でもインスリノーマか?と疑われたのもいました。実際に血糖値がかなり低く超音波でも膵臓に腫瘍のようなものが認められたため、同様に手術となりました。しかしこちらは病理検査の結果、膿が膵臓にできたものと判明し、その後は順調に暮らしています。
膵臓に腫瘍があり、低血糖になっているのだとしたら、それは一回ですまないと思います。事実、この3頭は常に糖分を与えなければ一日に何回も低血糖発作で倒れていましたから。
ちなみに低血糖発作の動物に充分な量の糖分を静脈内注射をすると、電池の切れたおもちゃが新しい電池をもらって動き出すがごとく、何事もなかったかのように回復します。(その後具合が悪そうな状態はあまり持続しません。低血糖発作を何十分にもわたり放置したのなら別ですが...)
では、何が考えられるのか?
長い間肝臓の病気を持ち、治療中ということから推測するにはやはり肝臓のからくる可能性が一番高いのではないかと思われます。肝臓は解毒のほかに、糖分を貯蓄するという働きもあります。肝臓の状態がわからないのでなんともいえませんが、肝臓が悪ければ、糖分を蓄えておくことができずちょっとしたストレスなどで糖が必要になったときに、一時的に低血糖になることも考えられます。また、アンモニア、総胆汁酸といったものは測られたでしょうか?解毒がうまくいかないと、これらの値が高くなり、発作を起こすこともあります。
膵臓に何らかの炎症などを起こしていても低血糖になることもあります。
これらはすべて否定されたのでしょうか?ちょっと気になったので付け加えさせていただきました。
また、これは私の経験であり異なる状態を経験された方もいるかも知れないので、あまり鵜呑みになさらないでください。
長々と申し訳ありませんでした。
本当に詳しいご回答をありがとうございました。検査でさえとても大変なのですね。日本でも専門性の高い先生や施設でしか検査や手術は難しいとなると、私が今住んでいる国では到底対処できないと思います。ただ今のところは、kirichan8さんが補足説明してくださっているように、肝臓など他の原因も考えられますし、出来る限り原因を探し、治してあげたいと思います。インスリノーマという一つの可能性については、色々勉強になりました。本当にありがとうございました。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 糖尿病・高血圧・成人病 食後高血糖の治療方法として、インスリンの分泌を正常化する方法はあるのでしょうか? 2 2022/04/03 23:56
- 食生活・栄養管理 健康診断が近づき、食事をすることが怖くなりました。 最近は食事も美味しくなく量も食べられません、 健 1 2023/07/11 20:22
- 糖尿病・高血圧・成人病 39歳男性です。 先日の健康診断の結果でBMIは正常値でしたが、腹囲が89はありメタボリックシンドロ 2 2023/04/18 07:45
- 糖尿病・高血圧・成人病 糖尿病予備軍だと思います、どうすればいいでしょうか? 3 2022/10/03 10:39
- 糖尿病・高血圧・成人病 糖尿病の末…私が生き延びれる方法は? 5 2023/07/28 08:09
- 食生活・栄養管理 “現代人には野菜が足りてない” とか “1日350g以上の野菜が必要” など野菜の摂取量は少なめです 3 2022/10/19 12:07
- 会社・職場 会社の健康診断について 健康診断の結果って会社の上司とか事務員、同じ部署の奴に見せる必要性はあります 5 2022/07/19 19:19
- 糖尿病・高血圧・成人病 36歳男性です。 3ヶ月前の健康診断の結果でBMIは正常値でしたが、腹囲が89はありメタボリックシン 1 2023/06/11 16:25
- 糖尿病・高血圧・成人病 健康診断を受けたところ、血糖値(空腹時)が112で糖尿病の可能性があるので、食事に気をつけて2ヶ月後 2 2023/04/09 18:11
- 糖尿病・高血圧・成人病 私は1型糖尿病を患っています。 仕事のことで不安があります。 ある病気を発症してしまい一昨年9月から 4 2023/03/12 16:33
関連するカテゴリからQ&Aを探す
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
老犬の腫瘍の手術を迷っていま...
-
受け入れられません。愛犬が末...
-
ペットのインコが腹水が溜まっ...
-
ハムスターに腫瘍が・・・
-
縁がなかったと諦めるようか、...
-
愛犬の肉球の間におでき。
-
ハムスターの病気(;_;)
-
犬の骨肉腫に付いて
-
余命1週間と診断されたハムスタ...
-
14歳になる雄の老犬なんです...
-
愛犬が膀胱癌で、膀胱全摘出を...
-
脾臓腫瘍摘出についてなんです...
-
ペットの血液検査でわかること。
-
猫の癌治療について・・漢方な...
-
お腹に腫瘍?乳腺のはれ?
-
<専門家の方に質問>犬のしこ...
-
ハムスターの腫瘍について
-
犬の癌治療
-
ミニチュアダックスが血尿なの...
-
小型犬の顔にしこり?のような...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
老犬の腫瘍の手術を迷っていま...
-
余命1週間と診断されたハムスタ...
-
犬が食後に震える
-
ハムスターに腫瘍が・・・
-
受け入れられません。愛犬が末...
-
ペットのインコが腹水が溜まっ...
-
犬のヒート時の乳房
-
犬のおっぱいのしこり?
-
猫の脾臓の大きな腫れ&肝臓の...
-
犬のおっぱいから出血
-
愛犬の乳ガン(しこりの摘出)...
-
犬のお腹にしこりがあります。
-
<専門家の方に質問>犬のしこ...
-
ペットの腫瘍に効く食べ物など
-
今朝起きて犬のお腹を見たら下...
-
肉球の間のできものは腫瘍です...
-
犬の足にしこり(?)が…
-
犬のお尻(臀部)にしこり、元...
-
犬の乳から液体が出る症状
-
ビーグル(♀)12歳、乳腺腫瘍
おすすめ情報