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先日父が急死し、父の遺品からカメラを譲り受けました。
いまどきのカメラと違うらしくしらべてみれば
マミヤ スーパー23
というカメラでした。
http://www.mamiya-op.co.jp/home/camera/museum/sa …

これはどういうふうにつかえばいいのでしょうか?
カメラは小さいときから父に少しおしえてもらっていたのですが、こういう型は初めてでわからなくて。
どうかお願いします。

A 回答 (12件中1~10件)

ng001さん、ご指摘ありがとうございます。



実は自信のなかった部分でして、
恐らく誰かがツッコミを入れてくれるだろう、と思っていました。
ng001さんがご覧になっているだろう事も計算済みの事でした(汗)。

もし指摘がなくて、そのまま通過してしまったとしても(この記述を信用されてしまったとしても)
まあ普段の生活には(写真活動も含めて)大きな影響はないと思っての見切り発車でした。
ただ数字の大小のカラクリが分かればいいかと思うだけの事でした。

でもまあ「堀江メール」の件もあって、
あまり無責任な答弁(笑)は控えなければいけないな、と反省しています。

本当にご指摘ありがとうございました。私も勉強になりました。
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いつもながらakiyutakaさんの解説は熱が入ってますね。

ところで下記の部分がちょっと気になりましたので・・・


----------- 以下 引用部分 -------------------

絞りの数値は数字が大きくなると絞り口径が小さくなって
レンズを通る光の量が減るようになっています。「数字が大きくなると口径が小さくなる」事に違和感があるかもしれませんがその数値はレンズを通過する光量の分母の数字です。
実際はF1.0を基準として、F2.0とは1/2の光量、F8とは1/8と言う意味です。

----------- 以上 引用部分 -------------------

絞りの数値は「光量」ではなく「光が通過する窓の直径」の分母ですね。F1.0に対してF2.0というのはレンズの直径が半分になることを意味しております。直径が2分の1になると言うことは面積は4分の1になります。従って通過する光量も4分の1になります。

光量を2分の1にするには直径を√2分の1、つまり1.41421356分の1にすると面積が2分の1になります。ルートで示すと桁が大きくなるので簡単にF1.4と記しています。そしてこの数字の倍数がF2.8、F5.6、F11のように決まります。

つまり 1 2 4 8 16 の間に
     1.4 2.8 5.6 11 のように数字が並びます。これをつないでいくと

1.0 1.4 2.0 2.8 4.0 5.6 8.0 11 16

のように数字が並びます。もうお分かりだと思いますが、2の√2倍が2.8ですから、これでもって光量が半分づつに減量されていくわけです。つまりF2.0はF1.0の4分の1の光量で、F2.8はその2分の1ですから、F1.0の8分の1の光量という分けです。あとは分かりますね・・・・。
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さて、少し時間が開いてしまいました。


進捗状況が分かりませんので、あまり詰め過ぎてもいけないと思って間を空けました。
ま、少しづつ覚えていってください。

今回はレンズの話になります。
恐らくそのカメラに付いているレンズは「100mm F3.5」というものだろうと思います。
最初の画像や仕様表にもそれが載っていました。
それがマミヤプレスの「標準レンズ」になります。
「焦点距離」という言葉をご存じでしょうか?
一般的な35ミリカメラでは焦点距離が50ミリ前後のものを標準レンズと言いますが
これは使用するフィルムのサイズによって定義されるもので
このカメラは6×9サイズのフィルムを使いますので
焦点距離で約2倍のものが標準レンズとなります。

ただこの「標準」という意味はすごく曖昧で
よく「基準」や「万能」と間違えられる事がありますが
そんな特別なレンズではありません。
「人間が普通に物を見た時の視角に近い範囲を写す」というだけのものです。
ですから、もっと注視して人物を見るような時には望遠レンズを使いますし
もっと広い範囲を写したい風景写真には広角レンズが使われます。
そして、それらがそのジャンルでは「標準レンズ」となる場合もあります。

さて、このレンズは35ミリ一眼レフのレンズとは違う部分が多くあります。
最大の違いは「シャッター内蔵レンズ」という部分です。
カメラの形式的には「レンズシャッター式カメラ」と呼ばれます。
35ミリ一眼レフはボディ内にシャッター機能がありますので
フィルム巻き上げと連動してシャッターチャージ(準備)が出来ますが
このカメラではそれが出来ません(一部のレンズシャッターカメラでは出来るものもあります)。
同時に、絞り機構もボディとは分離されていますから
このカメラでの撮影手順には、レンズ関係だけで1カット毎に
「絞りのセット」「シャッター速度のセット」「シャッターチャージ」の手順を踏んで
撮影をしていく必要があります。
現在のフルオートカメラを全自動洗濯機だとすれば
このカメラはたらいに水を汲んで手洗いするくらい違いがあります。

※「シャッター」の部品や仕組みも大きく違います。
 35ミリ一眼レフはフィルムの直前に布(或いは薄い金属)の幕があって
 それが時間差で移動する事でフィルムに感光しますが
 レンズシャッターでは、絞りと同じ型状の金属羽根が
 絞りのすぐ後ろで円状に開放動作をすることでフィルムに感光させます。



では手順を説明していきます。

まず「絞りのセット」ですが
これはレンズ前面の下部に3.5から32までの数字が並んでいて
そこに△状の金属爪があると思います。確認してみてください。
その爪を希望する絞りの数値(先の数字です)に合わせてセットします。
絞りの数値は数字が大きくなると絞り口径が小さくなって
レンズを通る光の量が減るようになっています。
「数字が大きくなると口径が小さくなる」事に違和感があるかもしれませんが
その数値はレンズを通過する光量の分母の数字です。
実際はF1.0を基準として、F2.0とは1/2の光量、F8とは1/8と言う意味です。

※そもそも絞りとシャッター速度の決定は「露出」を測らなければいけません。
 それには「露出計」が必要になりますが、今はまだ触れません。

次に「シャッター速度のセット」は、同じくレンズ前面の何処か(上辺り)に
B、1、2、4、8・・・500と言う数字が並んでいると思いますが
それが「シャッター速度」を表わしています。
「B」は「バルブ撮影」と言う、シャッターを切ったままにしておく機能です。
その後の1から500までが実際的にはシャッター「速度」と言う事になります。
これも「1」は1秒を表わしますが、それ意外の数字はすべて1秒を基準とした分母の数字です。
つまり「2」は1/2秒、「125」は1/125秒の事です。
このシャッター速度のセットは爪ではなく
その数字の書かれた部分を直接回す事でセットするのだったように思います。
少し指先に力が要りますが、リング部分をつまんで回してみてください。
僅かに「ジー」と言う音が聞こえていれば速度の切り替えがされている証拠です。

次に「シャッターチャージ」をします。
これは最初の画像のレンズ部分右上の丸いツマミ(レバー)です。
これをレンズに向かって逆時計廻り方向に止まるまで回して
そのレバーがそこで止まればチャージが完了した事になります。
このレバーはシャッターを切る度に元の位置に戻ります。

※その時に注意して欲しいのは、そのレバーの右側にある小さなレバーです。
 これは「プレスフォーカスレバー」と言うものです。
 シャッターを開放にしてピント合わせを行う時に使用するレバーですが
 これが外側に引かれた状態では「シャッター羽根」が開放状態になっています。
 それを忘れてフィルムホルダーの引き蓋(前回説明しました)を抜いてしまうと
 フィルムに感光してしまう事になります。
 ですのでそのレバーの状態は常に注意するようにしてください。



さて、これで「絞りを決めて」「シャッター速度を決めて」「シャッターチャージを終えて」
撮影する準備は終わりました。
次に、手持ち撮影の場合はグリップのシャッターボタンを押して撮影をします。
(引き蓋を抜く事、フィルムを巻上げる事、ピント合わせる事を忘れないように)
三脚にセットして撮影する場合は、
グリップのケーブルが繋がっている部分(最初の頃に説明済み)に
「ケーブルレリーズ」という部品を繋げて撮影するようにします。

※「ケーブルレリーズ」と言う部品は、言ってみればリモコン装置です。
 グリップから出ているケーブルと同じものですが
 手許にシャッターボタンに相当するものが付いていて
 それを介してシャッターを押す事で
 カメラに不要な力がかかってカメラぶれが起きる事を防ぐものです。
 カメラ店で800円ほどで買えます。



また長くなってしまいました。
今回はここまで。

この先「ピント合わせ」「露出測定」という手順が待っています。
それが済めばやっと「撮影」が出来るようになります。
それまでにこれまでの事をしっかり練習しておいてください。

1、フィルムの装填
2、フィルムホルダーの装着
 ※ここで「露出測定」をします
3、絞りのセット
4、シャッター速度のセット
5、シャッターチャージ
6、プレスフォーカスレバーの確認
7、フィルムを巻き上げて(2枚目以降)、引き蓋を抜く
 ※ここでピント合わせを行います。
8、シャッターを切って撮影完了
9、フィルムを巻取って封印をして終了

以上を繰り返し練習しておいてください。

この回答への補足

akiyutakaさんこんにちわ。
レスができてなくてすみません・・・
後日報告(いままでのぶん)と画像(けされても^^;)を補足でつけたいとおもってます・・・
今週末、くらいになりそうです・・・
すみません。
しかし貴重なお時間を割いてご説明いただいていて、本当にありがとうございます。

補足日時:2006/02/21 16:05
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さて、ホルダー廻りの事が済みましたので次に移ります。



と、その前にng001さんからご指摘があった「遮光板」ですが
これはお送り頂いた画像(消されちゃいましたけど、ちゃんととってあります)の
本体中央にあるステンレス製の金属板の事を指します。「引き蓋」とも言います。

そちら側(画像の状態の裏側)を向けて見ていただくと分かりますが
左右のどちらかに「引き手」が付いていますから
それを引っ張ればその方向に引き抜く事ができます。
これはフィルム面を遮光して撮影途中でもホルダーを交換するためのものです。
それが災いして、撮影時に抜く事を忘れてしまい
現像したら何も移っていなかった、と言うのは
こうしたカメラを操作する上で、恐らく誰もが一度は経験する失敗です。



実は先の投稿の後で遮光板に触れるのを忘れていた事に気付いたのですが
まだ露出や絞り、シャッター速度の事にも触れていませんでしたので
実撮影は行わないだろうと勝手に解釈してそのままにしておきました。
次ぎ(今回)に触れようと思っていました。ほ、本当です(汗)。



この遮光板も重要なものですから無くさないようにしてください。
同時にやはり素手で触れないほうがいいです。
実際の撮影時にはヘタに持ち歩いて折り曲げたりしないように
撮影の直前に引き抜いて、撮影が終わる毎に差し込む癖をつけてください。
もちろんポケットに入れるような事は避けてください。

それと、ついでにもう一つ。
フィルムを装填する際に、フィルムが通る場所に
(画像の本体中央を通って行きます)上下にレールがありますが
そのうちの、内側の直線状態のレールの上をフィルムの端が通ります。
外側の点線状のレールはフィルムがはみ出さないようにガードするものです。
よくみれば内側のレールが外側のレールよりもフィルム分低くなっているはずです。
装填の際に外側のレ-ルにフィルムが乗ってしまわないように注意してください。
乗っているとフィルムが巻き上げられないばかりか、
ホルダーそのものを破損してしまいます。



さて、ホルダーはこれくらいにして、次はボディ廻りの事です。
最初の質問コメントに付いていた画像で説明します。
このカメラは手持ちでも撮影できるようにグリップが付いていますが
必要がない限りは「三脚」に取り付けて使用するようにしましょう。

もしかしたらお父上の残されたものの中に三脚がありませんか?
これだけのカメラをお使いでしたのなら
三脚や露出計はお持ちだったと思います。捜してみてください
(また消されるのを覚悟で画像を添付して頂けたらいいのですが)。

三脚はおおまかに「脚部」と「雲台部」に分かれます。
脚部は3~4段に伸び縮みさせられます。ご存じですよね。
雲台部はカメラを乗せてアングルを変えられるように
数カ所が棒ネジ(パ-ン棒と言います)で操作できるようになっています。

三脚があると仮定して、取付けはボディ底の中央にあるネジ穴を利用します。
雲台の底から上に出ているネジをカメラのネジ穴に入れて
しばらくはそのネジ自体を締め込んで行きます。
ある程度締め込んでネジの回転が止まったら、
次にネジの周囲にあるレバー状の回転部品を回して締め込むようにすれば
カメラと雲台がしっかり固定されます。
ネジそのものを締め込み過ぎるとカメラが破損しますので注意してください。

三脚を使用する前提であれば、手持ち用のグリップは取り外しておいても構いません。
そのほうがコンパクトになります。
取り外すには、グリップの根元(ボディ側)の銀色のツマミを回せば外れます。
しばらく外した事がないと固くなっていますから
ペンチか何かで布をかませてひねれば緩みます。
その際に怪我をしないようにしてください。
また、次に取り付ける時のために、位置関係を覚えておくようにしてください。

このカメラで縦位置撮影をする場合は、
画像のボディ左側面にあるブリッジ状の部品にネジ穴が付いていますから
そこに差し換えて撮るようにすれば安定性が確保されます。
ただ、雲台の形状によってはフォルムホルダーが当たってしまう場合もありますので
その場合は雲台の向きを変えて縦位置撮影をするようにしてください。



ボディにフィルムホルダーを取り付けるには
ボディ背面の上側にある2つのツマミを利用します。
左右にも2つずつ同じ形状のツマミがありますが、それではありません。
この辺りの記憶が曖昧なのですが
ツマミを回して取り付け面を一直線にしておいて
ホルダーを最初に下側から嵌めて、次に上側を嵌めて
ツマミを回してはずれないように固定したのだと思います。

あ、その前に、もしかしたらその時にボディ背面に
擦りガラスがついた折り畳み式の部品が付いているのではないでしょうか?
それを取りはずして、そこにホルダーを嵌め変えます。
その部品は、もう少し高度な撮影に必需のものですから
破損しないように取り扱ってください。
古いカメラですから破損すると替え部品は入手が不可能です。
外した側にガラスを保護するためのカバーが付けられたように記憶しています。
それも捜してみてください。



あまり進みませんでしたが、今日はここまで
次はレンズ廻りの説明をします。
実撮影に入るのはまだずっと先になりそうですね(笑)。



ng001さん、ご指摘ありがとうございました。
また何かありましたらお願いします。

宮崎某がこのカメラを持っていたそうですね。知りませんでした。
おそらくフィルムで撮影しても現像でチェックされますから
それを嫌がってポラロイドフィルムを使っていたのじゃないでしょうか。
今だったら携帯カメラでしょうか。奈良の事件がそうでした。
何にしても気持ちのいいものじゃありませんね。
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>さて、フィルムの装填ができたらホルダーをカメラに装着して「撮影」となります。



No.1のakiyutakaさんの解説はとても興味あります。うん、うん、そうだった! という具合に納得しながら読んでいます。ひょっとして質問者さんよりも私のほうが楽しんでいるのではないかと思っています。

きっとこの次にふれられるのではないかと思いますが、気になりましたので老婆心ながら・・・

フィルム・ホルダーをカメラにセットした後で、遮光板をはずす(引き抜く)のを忘れると、折角の撮影が無駄になります。なにせ、フィルムに光が届きませんので。昔、これで失敗しました。

またまた蛇足ではありますが、何年か以前に幼い女の子を何人も誘拐・殺害した犯人、宮崎勤?の所持品に、このマミヤ・プレスがありましたね。ニュース画像を見ていて、この男、カメラにも凝っていたんだなと感じたことがあります。
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いい画像をありがとうございました。


フィルムホルダーの説明をしようと思っていた矢先でしたので
これで説明がしやすくなりました。

まず最初に、この画像の状態をしばらく保っていてくださいね。
いろいろと操作のヒントがありますので。

このホルダーは6×9サイズのホルダーです。
必要なものは揃っていますので安心してください。



その前に、フィルムの種類を覚えましょう。
先にも書きましたが、「ブローニーフィルム」には
「120タイプ」と「220タイプ」とがあります。
違いは撮影できる枚数です。
120タイプは6×9サイズで8枚、6×7サイズで10枚撮れます。
220タイプはその倍の枚数が撮れます。
このホルダーはどちらも使えますが、機種によっては専用になるものもあります。

画像の左側から説明していきます。
中央付近の赤い筒から左側がホルダーの背蓋です。
その中央のメッシュ状のものが「フィルム押さえ」です。
そこに「120」とありますから
現在は120タイプのフィルムを使う設定になっています。
よく記憶にないのですが、このフィルム押さえ(圧板と言います)を
少し押して右か左にずらすと「220」の文字が見えてくると思います。
その状態で固定すれば220フィルムが使えるようになります。
120と220とではフィルム部分の厚さが違う(後述)ために
圧板の深度を変える必要があって、こうした仕組みになっています。

この圧板はデリケートなものですから
フィルムタイプを変える時以外は触らないほうがいいです。
触る時も素手で触った時は指の油分を拭き取ってください。

次に、本体の、画像の中央あたりに見える赤い筒状のものがフィルムです。
この場所にあると言う事は未使用のはずですが、どうやらこれは撮影済みのようです。
本来はこの場所に撮影前のフィルムを置いて、撮影が済む毎に右側に巻取って行き、
最後には右の黒い筒(フィルムの芯です)に巻取られて収納されるのです。
35ミリフィルムのように「巻き戻し」はしません。

で、フィルムが巻取られてしまうと左側にフィルムの芯だけが残りますので
右側の巻取られたフィルムを取り出して
その芯を右側に移し変えて、また新しいフィルムを左に装着して撮影を進めます。

なぜ撮影済みのフィルムがこの位置にあるのが疑問ですが、
もしかしたらお父上の撮られた最後のカットがあるのかも知れませんので
(何も写っていないかもしれませんが)現像に出してみてはどうでしょう。

フィルムを取り出すには
本体下のノブを引き出して(右側のようにして)
フィルムの上側の襟の部分を少しひねればフィルムが取りだせます。

下側のノブは引き出して少しどちらかに回すと固定されたと思います。
戻すにはもう少し引き出して反対方向に回せばいいです。
使用時はノブが収納された状態(左側のように)にしてください。


取り出したフィルムは、
画像に見えている「べロ」を少しめくると帯状の紙が出てきますから
べロを少し内側に折り込んで、
その帯をしっかり捲いて切手のように嘗めて貼り止めてください。
捲き締め方が緩いと光が入ってしまいます。注意してください。
そのミスでフィルムをカブらせて辞めさせられたアシスタントもいます。



フィルムの装填は少し難しいです。
これから先は実際にフィルムがないと理解できない部分がありますので
フィルムが手に入ってから実践してください。

まず、左側のフィルム室に帯の付いたままの生フィルム(撮影前)を入れます。
その際のフィルムの向きは画像のように文字が正常向きになるようにします。

入れ終わったら紙の帯を爪で破ります。
破った帯をゆっくり引き抜くとベロが出てきますので
それを右側のフィルム芯に入れます。

フィルム芯は中央にスリットがありますので
ベロをそのスリットに通すように入れます。
スリットの中央に突起がありますので、
フィルムのベロの先端の四角い穴がその突起に絡むようにします。

それが出来たら、本体右上の巻き上げレバーを少しづつ回して
フィルムが芯に巻取られて行く事を確認してください。
これが出来ていないと撮影(巻き上げ)中にフィルムが止まってしまいます。
このタイプのフィルムは前述のように巻き戻しが出来ませんから
一度巻上げが不調になれば回復は不可能です。

で、フィルムがしっかり巻き上げられて行く事が確認できたら
フィルムの背部分(まだ紙ですが)に「START」という文字が出るまで
ゆっくり巻取って行きます。
その「START」マークを、
画像では見えませんが、ホルダー中央上あたりにあるはずの「▼」と合わせます。
それが合わさった状態で蓋を閉めることで撮影開始位置を特定できます。

蓋を閉めたあとは巻上げレバーを止まるまで(数回)巻き上げていきます。
巻上げが止まった時点が1枚目となります。
次からは撮影が終わる毎に
画像の巻上げレバー下部にある矢印部分のレバーを矢印方向に動かして
次のコマのフィルムを巻き上げます。
巻上げは1カット事に2回だったと思います。
1回で辞めずに巻上げレバーが止まるまで捲いてください
(もしかしたら1回だったかもしれません。止まったらOKです)。

ここまでは何回も練習する必要がありますので
フィルムを一本犠牲にして練習をしてください。
一度巻き上げたフィルムは
手で上手に巻き戻せば元の状態に戻せそうですが
構造上(後述あり)完全には不可能です。



(この先、ちょっと難しい話になります)

後述箇所が2ケ所ありましたが、どちらも同じ事になります。
この種のフィルムは装着の問題から、フィルムの前後が紙で繋がっています。
つまり「先紙」~「フィルム」~「後紙」という状態になっています。
その上で、120フィルムは先紙と後紙が一枚に繋がっていて
フィルムは紙に重なるようになっています。

フィルムの先端はその紙にテープで固定されていますが
後端は捲き誤差を吸収するためにフリーになっています。
つまり、巻き付けることで紙とフィルムの厚さ分だけ
捲き位置がズレて行くことが起きるためです。

で、一度巻き上げたフィルムを手作業で戻そうとするとその問題が出てきます。
順調に巻き戻して行ったと思っても、
最後(先端部分)にフィルムがテープで固定されているために、
巻き誤差が吸収されずにそこで膨らんでしまいます。

そんな訳ですので、練習用にはフィルムを切り離して「紙」だけにしたものを使います。
そうすれば巻き誤差は生じませんから何度でも巻き戻して練習できます。
フィルムを1本無駄にしてしまいますが
本番で失敗するよりはずっといいですから、
思い切って1本無駄を作りましょう。

ついでに、220フィルムは同じ直径に倍の長さのフィルムを入れる必要から
先紙と後紙が分かれていて、中央はフィルムだけになっています。
その結果、撮影時のフィルムの厚さが120と220で変わってしまうことから
フィルム圧板をズラして調整している訳です。



さて、フィルムの装填ができたら
ホルダーをカメラに装着して「撮影」となります。

それは次回に。明日は撮影に出ますので休みます。



最後にお願いを・・・
No.2さん、No.6さん。
私も昔の記憶を頼りに記述していますので
もし誤りがあったらどしどし指摘してください。
よろしくお願いします。
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NO.1の方もNO.2の方もかなりのカメラマニアのようで、読んでいて楽しくなります。

詳しい操作方法などは皆さん方にお譲りするとして、このカメラを使った経験から一言投稿します。

●操作を楽しむカメラです
もともとはそうではなかったと思いますが、現在のような自動化された機械ばかりの時代では、カメラの基本に立ち返って、撮影手順を楽しみながら使うことが出来るカメラです。

●仕上がりが断然きれいです
一般の35ミリフィルムカメラに比較して、フィルムの大きさが面積で6倍もあります。きめの細かいすばらしい品質の写真が撮れます。風景はもちろん、人物もきれいです。

蛇足ですが、現在も中古カメラ屋へ行くと、程度にもよりますが5万円から10万円くらいで売っています。

是非使ってみましょう。これまでとは違った世界を経験できますよ。

この回答への補足

ng001さんこんにちわ。

ご説明ありがとうございます。
本当に助けていただいて・・・。
いまはカメラも私生活の手続き等もいっぱいっぱいなので・・・お礼は長々とかかせていただきます(覚悟しておいてください^^)

補足日時:2006/02/14 18:29
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さて、フィルムの件は別として


カメラ本体の操作を進めます。

基本的にこのカメラは「自動的」な部分がいっさいありません。

よくあるAFカメラ(一眼レフ、コンパクトを問わず)は
シャッターを押す事に連動して
ピントを合わせて(自動焦点=AF)、露出を合わせて(自動露光=AE)、
シャッターが切れたあとにはフィルムを巻き上げて(自動巻き上げ=AW)
次のシャッターをチャージしてくれますが
このカメラはその全てを一つずつ自分でしなければいけません。

同時に、今のカメラは全ての動作をカメラがチェックして次に進みますから
一応、「シャッターが切れた」と言う事は「ちゃんと写っている」事になりますが
このカメラは何のチェックもなしに個々の動作が出来てしまいますから
フィルムを巻き上げてなくても、ピントが合っていなくても
シャッターが切れます。つまり、
「撮れたから写っている」とは限らないカメラです。
大抵は現像上がりで始めて失敗が分かる事が多いです。



で、フィルムが入っていると仮定して、撮影に進みます。
フィルムホルダーの装着にも面倒さが付きまといますが
それを飛ばして(後から説明します)とりあえず「撮影」しましょう。
フィルムがなくても撮影動作が出来る、それが怖い所です(笑)。

1、まずカメラの保持は左手でグリップを、
  右手でレンズのピントリングを持ちます。
  「ピントリング」は画像上のレンズではボディ側から2番目の回るリングです。

その前に、グリップからのケーブルを画像を参考にして繋げてください。
先端がネジになっていますから画像のあたりにネジ込みます。
レンズ周囲にネジ穴はそれだけですから間違えないと思います。
それから、先に書いたように右上のシャッターチャージノブを反時計方向に回して
シャッターをチャージ(切れるように準備する事です)しておきます。

※なお、画像で左下にある三角形のレバーもシャッターボタンです。
 これに不用意に触るとシャッターが切れてしまいますので注意してください。

2、そうした準備が出来たら、カメラを構えて
  カメラ背面上の窓越し(ファインダー)に被写体を捉えます。

3、ファインダーの中央にやや黄色味がかって映像がダブって見えていると思います。
  レンズのピントリングを回すとその映像が動きますので
  撮りたい(ピントを合わせたい)部分の映像が重なれば
  それでそこにピントが合った事になります。

4、それが完了したらグリップのシャッターボタン(黒い四角)を人指し指で押し込めば
  シャッターが切れるはずです。

5、その際にカメラがブレ易いですから
  ピントリングを持っている右手でしっかりカメラを保持してください。



ざっと撮影動作は以上です。
まだ露出とかシャッター速度、フレーミング、フィルムホルダーには触れられませんでしたが
一応以上の要領で「失敗写真(笑)」は撮れます。

まだまだ続きますが、もういいかげん嫌になったんじゃありませんか?
そうしたら遠慮なく言ってくださいね。締切っちゃってもいいです。
本来この種のカメラは義務感で撮るものではなくて
カメラ操作が好きな人が手間を惜しまずに扱うものです。
お父上はそうした事が好きだったのでしょうね。

好きな人には操作がたまらなく楽しいカメラですが
そうでない人には苦痛以外に何物でもないかもしれません。
そのぶん、撮影に成功(!)した時には嬉しさも大きいです。
続けるつもりがお有りなら頑張ってみてください。

それと、覚えたからと言って日常的に使えるものでもありません。
その方面であまり大きな期待は持たないほうがいいです。

今回はここまで。

この回答への補足

本当に詳しい説明をありがとうございます。
本当になんといったらいいのか・・・

父は相当なカメラ好きでした。。。
マニアみたいだったので・・・でも残ったカメラがこれだけなので(いろいろありまして生活費に他のカメラをうってしまったので)これだけは大切にしたいんです。
ご迷惑とは重々承知の上、ご指導いただけますと嬉しいです。
下の操作など、ためしてみてまた補足でいれます。

補足日時:2006/02/11 14:56
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No.1です。


別の方の回答と重なる部分がありますが、まあ、そのまま書き進めます。

まずカメラの形式から覚えてください。
これは「ブローニーサイズの距離計連動式カメラ」と言います。
「プレス」という名称は「報道」から来ています。
「ブローニーサイズ」という中判サイズのフィルムを使って
報道カメラマンが手持ちで撮影できるように
「距離計」で焦点(ピント)を合わせられる機能をつけたカメラです。
僅かにずらした2枚の実映像(一枚は鏡で反射させたものです)の重なり具合で
焦点を合わせる形式のものです。
私は同じカメラを30年近く前に使っていました。

「スーパー」と言うのは、距離系連動以外に
ピントグラスを使って実映像でのピント合わせが出来、さらに
「アオリ操作」が可能という意味です(説明は追々していきます)。
この機能を応用してポラロイドなどのインスタントフィルムも使えます。

兄弟機として、余計な機能を省いて使いやすくした「ユニバーサルプレス」があります。



さて、最初にフィルムですが
このカメラに使用するのは一般的に「ブローニー」と呼ばれるフィルムです。
形式名では「120サイズ」「220サイズ」の2種類があります。
それぞれに「カラーリバーサルフィルム」「カラーネガフィルム」「白黒フィルム」があります。
35ミリカメラのものとはサイズも形状も違います。もちろん使えません。
このフィルムは、同じものでも使うカメラによって撮影サイズが変わります。
代表的なサイズとして6×4.5cm(セミ判と呼びます)、6×6cm(ロクロク)、
6×7cm(ロクナナ)、6×9cm(ロクキュウ)があります。
数字を見てお気付きかもしれませんが
フィルムの幅が6cmあって、フィルム送りを変えることで
4.5cmから9cmまでのサイズで撮り分ける事ができます。

このうち、同カメラでは6×7と6×9の2種類が撮れるようになっています。
その切り替えが先のS字型をした交換型の「フィルムホルダー」です。
それぞれの撮影サイズによって使い分けるようにします。

ついでにその機能を利用して、リバーサル、ネガ、白黒フィルムを
撮影目的によってその場で交換する事もできます。



このフィルムは銘柄を問わなければ大抵のカメラ店で買えます。
取り敢えずはISO400のネガフィルムを購入しておいてください。

と、そうだ、大切な事を・・・
S字型のフィルムフォルダーを開けてみてください。
開けるにはホルダーの背中を見た状態で左側端の下(手前)側に
金属製の引き出しツマミがありますから
それを引き出せば蓋が開きます。

開いて2点確認してください。
ひとつは外光を遮断するためのスポンジがボロボロになっていないかどうか。
これが劣化していると程度によってはフィルムが感光してしまう事と
ボロがフィルムに付着してしまう危険があります。
もしそうなっていたら修理(張り替え)が必要です。
結構な料金を取られますから、ご注意ください。

もうひとつは、ホルダーの中に
ヒダの直径1.5cm程、長さ6cm程の黒いプラスチックの筒がありませんか?
これが撮影済みのフィルムを巻取るためのものですので
もし見当たらない場合は付属品を捜してみてください。
それでもなければフィルムを一本犠牲にして取り出す必要があります。

その2点を確認して、また次回です。

この回答への補足

いまたしかめてみました。

補足日時:2006/02/11 15:09
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 aki1991さん こんばんは



 再度#2です。

 グリップから出ているコードは「レリーズケーブル」です。レンズの周りのどこかにねじ込んで使用します。(レンズ側の取り付け部分を見つけて下さい。)このカメラはレンズ交換が可能なカメラで、交換する毎にレリーズケーブルを取り付けして使うカメラなんです。レリーズケーブルの先端のネジが壊れてなければ取り付け可能なハズです。
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