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培養等の滅菌には欠かせない70%エタノールですが、
その殺菌力は「70%」という濃度において最も強いと
聞いたことがあります。それは本当ですか?
本当であるならば、その理由(原理)を教えてください。よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

#1さん回答通りと思います。

70%エタノールの殺菌原理は主にタンパクを変性させることで起こります。70~80%が内部への浸透が強く且つ変性能力も高いと言った経験から求められたものです。

海綿やコケムシは休眠芽と呼ばれるジェミュールやスタトブラストと呼ばれる細菌の芽胞のようなものを作ります。これを一連の濃度のアルコールやホルマリンに入れて固定?し発芽実験しますと無水アルコールやホルマリン原液ではなんと発芽してしまいます。内部に浸透しないためです。

アルコール殺菌も同じ原理で芽胞形成菌には有効ではありません。ですからアルコールで滅菌は出来ませんので実験の際はくれぐれも注意してください。

○消毒と殺菌
http://www.avian.jp/bird2-4.htm
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
100%だと返って良くないケースもあるんですね。
リンク先も見させていただきました。
とても参考になりました。

お礼日時:2006/04/06 14:46

極々簡単に言うと、


100%だと、急速に蒸発してしまうからです。
ある程度の時間、微生物に接触しつづけ、蒸発力も加わって、破壊する必要があるからです。
60%から80%では微生物への効果は同じです。

WELPASとかGojoMHS(医薬品)などは擦り込み式やゲル状などになっており、更に持続効果があります。 
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
なるほど…蒸発する速さも考えられているんですね。
ゲル状になっているのはそういう理由があったんですね。
勉強になりました。

お礼日時:2006/04/06 14:43

仮に100%だとします。



菌体の表面をアルコールが一気に変性させます。

そうすると・・・表面が変性してしまってアルコールが菌体内部にまで上手く浸透しません。

色々と試していった結果70%~80%のエタノールがもっとも消毒効果が有ることが証明されています。


ただ、消毒に持続力はないので医療現場用に他の殺菌剤を配合したウェルパスのような消毒薬が開発されました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
エタノールの殺菌効果の原理ははもっと複雑だと思っていたんですが、
意外とシンプルなんですね。
よく解りました。

お礼日時:2006/04/06 14:39

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