哲学・宗教関係の本が好きだったことがある一般人です。
先日NHKの昼のニュースで
「弟子でありながらイエス・キリストを売り渡し、その後裏切り者といわれるようになった(新約)聖書に書かれているユダが、実は売り渡したのはイエス・キリストによる指示によるものであった」
というのが流れていました。
気になったので自分でちょっと調べてみようと思って検索かけてみたのですが、最近の話だからなのか私のほしい情報が手に入りませんでした。(検索の仕方が悪いだけなのかもしれませんが…)
そこでこの件に関して詳しい説明が書かれているような情報やサイトを知っている方教えていただけないでしょうか?具体的な内容としては解読したと言っていた文献についてや、その解読内容・信憑性、どのような影響(論争?)が起こると考えられるのか等です。
ちなみにそのニュースの中で「イエス・キリストがユダについて弟子の中でもっともよく私の言葉?教義?を理解していた者であったと言っていた」そうです。私見になりますがそうなると、聖書の別のところでイエス・キリストがユダについて「生まれてこないほうが彼のためによかった」いうのがあったはずですが、単なる自分を裏切ったこと対する哀れみの言葉でなく、生まれてこなければこんな苦しい重荷(裏切り者のレッテル)を背負わせてしまう事もなかっただろうにという優秀な弟子を持ったがゆえの苦悩のような気持ちが見えてくるのですが?
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
http://www.ngcjapan.com/secretbible/
5月頃質問したほうがよいと思います。
12使徒は全員「裏切り者」ですが、ユダは悔い改める前に死んでしまっただけの違いです。
回答ありがとうございます。早速記載されたサイト見に行きました。「そうそう、こんな情報が欲しかった!」んです。特に解読した文献について書いてあったのが良かったです。これで自分なりの解釈ができそうです。
>12使徒は全員「裏切り者」ですが
まぁ、他の使徒もユダがイエスを役人に引き渡すとき逃げちゃいましたからねー(苦笑)。
No.2
- 回答日時:
質問者様の趣旨から、少し外れるのですが、この問題について、一般の方はかなり多くの人が誤解されると思うので、投稿させてもらいました。
まず最初に、新約聖書に載っている4つの正典福音書と違い、今回発見されたユダの福音書を含む外典福音書は、キリストの死後、150年程度たってから、キリストを目撃した世代の人がほとんどいなくなってからかかれたものです。
それに対して、4つの正典福音書は、一番古いもので、キリストの死後20年数年程度、一番新しいものでも死後70年以内程度にかかれたことがわかってきています。この時代は、キリスト教に敵意を持つ人、キリストの行動を目の前で見た人がたくさん生きている時代であり、4つの正典福音書は、それらの批判の目にさらされても生き残ることができた、極めてキリスト像を正確に表現した歴史文書なのです。また、そのことが考古学的に証明されています。
それに対し、今回発見されたユダの福音書を含む「トマスの福音書」や、「マリアの福音書」などは、聖人の名を語っていますが、実際は誰が書いたかさえ定かでなく、キリストの死後、100年近くたって現れてきたグノーシス派の影響を受けたものです。
グノーシス派とは、簡単に言えば、キリストの奥義はごく一部の弟子たちにのみ明かされた秘密の中にあると考え、イエスの説教や、ペテロをはじめとする弟子たちの価値を認めない考え方です。
イエスの死後、それを目撃した世代の生き残りが少なくなってくると、このような外典福音書が多く登場してきます。大抵は、グノーシスの影響や、汎神論の影響を受けていて、キリストの死後、すぐに書かれた正典の内容が徐々に都合の良いようにゆがめられていった歴史が手にとるようにわかります。
ですから、この分野(新約聖書学、考古学)の研究者の間での、ユダの福音書の評価というのは次のようなものです。決して、世間が騒いでいるよなセンセーショナルな考え方はまったくありません。
このことは、ユダの福音書が発見される前から、わかっていたといってもいいでしょう。というのは、ユダの福音書というものは、発見される以前から、存在自体は知られており、それを引用した古代文献もあるのです。内容も、大筋では予想されていました。
・キリスト教の教理、または正確なキリスト像に対す貢献はほとんどない。
・キリスト教の異端の考え、特にグノーシス派がどのように成立し、どのような思想を持ち、どういう活動を行っていたということに対して多大な貢献がある。
以上のようなものです。
この分野の発見がされるたびに、実にセンセーショナルな書き方をされ、誤解が進むのをいつも心を痛めていました。
長文での回答とても感謝しています。私も聖書に記載されていない外典と呼ばれるものの存在は知っていましたので、その辺についても確認したかったためその根拠となった文献について知りたかったのです。
最初に回答していただいた方が紹介してくれたサイトを含めて自分で調べてみたんですが、ご指摘のとおり原始キリスト教の分派であるグノーシス派についての資料として非常に価値があるとはいえそうですね。時間があるときにでもグノーシス派についても調べてみようと思います。(なお、「分派」という表現はhhituji様には不快に思われるのかもしれませんが、キリスト教を信仰していない私が他派を「異端」という権利もないと考えたのであえてこの表現にしました)
>この分野の発見がされるたびに、実にセンセーショナルな書き方をされ、誤解が進むのをいつも心を痛めていました。
確かに取り扱いが「センセーショナル」ですね。今の私の考えは「そうゆう解釈もあるんだ」という程度の考えになってますが、hhituji様のいう所の一般の方にはなにか聖書の中身が書き換わるかのような感じにも取れますし。
No.3
- 回答日時:
昨日7日のニュースですね 私も同様にびっくりした次第です
私のびっくりはもう一つあります と言いますのは 今から30年位前に同様の事を言っており本にも載せていた方(既に30年位前に故人)がいるからです 15年位前に読みました その本は市販されておりません
それによりますとイエスとユダが打ち合わせたと書いてありました 情報源は全く別と思われます
これが本当ならあなたの言う通り 自分を裏切ったこと対する哀れみの言葉ではなくなります
新約聖書は正しく記録されたかどうか疑問が出て来ます
そもそも編纂されたのはイエスの死後90年も経ってからと言われております 何らかの変更や削除があっても不思議ではありません
他にも不思議な部分があります
新約聖書はイエスの誕生直前から死後 弟子達が活動を始める所まで記録されておりますが
12歳から布教を始める30歳頃までの期間が完全に抜けているのです 片鱗すら無いのです
この期間は何をやっていたのでしょうか? 人格形成に大きく影響する青春時代が無いのです 何かの訳があって初めから載せないようにしたか 後に削除されたと考えるのが自然でしょう。
回答ありがとうございます。えっ、と思いますよね。新約聖書を一通り読んだことのある人なら「裏切り者のユダ」を知らない人はいないでしょうから。
>新約聖書は正しく記録されたかどうか疑問が出て来ます
私にとって聖書はあくまで「歴史書」ではなく「信仰する人にとっての教義本」と考えているので、突き放したような言い方になってしまいますが、正直なところ「正しく記録されたかどうか」には興味がない、というよりそれは期待しても無理なのではと考えています。「教義本」ですから、編纂者の恣意性は絶対排除できないでしょうから。私は聖書を事実も織り込んだ「物語」だと思って読んでいました。編纂者によって変更や削除されてしまったかもしれない今の聖書であっても得るものはたくさんあると思いますので。
No.4
- 回答日時:
たまに新聞でも「南京大虐殺」の証拠発見 などとでてて後日ガセの証拠をだされショボく消えていくニューズがあります。
これもそのようなニオイがします確かに現在の新約聖書は歴史的になんどもなんども削除され現在の形になりました。背景には"宗派"間の勢力争いがあります。グノーシスもカソリックに殲滅させられてしまいました。イエスの教えの中で非常に重要な教えであった霊性重視を打ちだした大切な教えであったのに・・・
そこからすれば「埋もれた聖典」がでてくる余地があって、「失われた聖書」の可能性に飛びつく人がいても不思議ではありません
しかし今回のはガセでしょう
理由・・・イエスは官憲の手を逃れるために信者の家を転々としていた、捕まりたいならばそのようなことはしない。
初期の弟子、愛する弟子を世界の憎まれ役にすることを師自らがするとは思えない。
捕まる前の晩まで神に祈っていた、自分で通報して祈ることはあり得ない。
等々いいだせばいくらでも矛盾が出てきます
いつの時代にも売名狙いの一発屋というものは居るものです
回答ありがとうございます。うーん、ガセですか…。その辺も含めて私なりに確認したくて情報が欲しかったのですが…。
ちなみに、com_sens様の回答にグノーシス派について書かれていますね。今回の真偽はさておきこの件に関してはグノーシス派を知らないと見えてこないことがあるのかなと思っています。時間があるときにでも調べてみようと思います。
No.5
- 回答日時:
ある本に、ユダが裏切ったのは後の作り話ではないかという仮説がありました。
状況から考えるとわざわざユダが裏切らなくてもイエスを逮捕することはできたし、裏切っておいてその後すぐにユダが自殺しているのもちょっと変です。十二使徒たちもイエスの処刑時には逃げたヘタレなので、自分達の汚点をごまかすためにユダをことさら悪く描いているのではないかとのことです。まあでもユダと他の使徒との間に見解の相違はあったようで、このことは女性がイエスに香油を注ぐシーンで示唆されています。お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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