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平安時代と院政鎌倉時代に発生した(多用された)語句について調べているのですが、それぞれの時代の作品の文章から見出せるその時代らしさのある語句ってどのようなものがあるのでしょうか?作品名と語句を具体的に教えていただければありがたいです。自分で調べてみたのですが、例えば【院政鎌倉時代の『大鏡』に出る「さいつ頃」「こよなう」といった音便形はこの時代に増加してきた】といった簡単なものでいいのでお願い致します!

A 回答 (1件)

普通の古語辞典に書かれている程度の初歩的な回答で、恐縮です。

国語学的な説明もできません。


「徒然草」第二十二段では、鎌倉時代後期までに、東国のことばの影響で都ことばが変化したことが紹介されています。
「車もたげよ」 → 「もてあげよ」
「火かゝげよ」 → 「かきあげよ」

「あたらし」 という、現代の「新しい」に通じることばは、 もともと「立派だ」 とか 「もったいない」 という意味だったものが、平安時代に、それまで 「新しい」 を意味した 「あらたし」 と混同され、とって替わったそうです。(「枕草子 あてなるもの」、「源氏物語 夕顔」など)

「あはれ(なり)」は、平安時代に形容動詞化したことばで、「源氏物語」 などで主にしみじみとした情緒を表していたものが、鎌倉時代以降促音化して 「あっぱれ」 になり、「平家物語」 の随所で感嘆を表す意味で用いられるとともに、 「あはれ」 の方は 「哀れ」 の意味のみを表すようになっていったそうです。

 
 『日本語の世界 2 日本語の展開』 松村明 中央公論社
 『日本語の年輪』 大野晋 新潮文庫
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になるものを取りあげて簡素な書き方でもいいのでとにかくまとめてみようという段階ですのでこのようなご意見も大変ありがたいです!さっそく調べてみます。ありがとうございました!

お礼日時:2006/04/24 00:37

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