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以前も同じ質問をしたんですが、以前は化学カテゴリーで質問してしまったんで、もう一度大学院カテゴリーで質問させてください。

今年、慶応大学医学研究科の大学院を受けようと思っています。
現在は東京の私立薬学部の4年生です。志望動機としては、将来研究の方に進みたい(製薬会社など)と思っており、私立薬学部卒では研究職に就くのは不十分だと思ったからです。
さらに、薬学の知識だけではなく、医学の勉強をすることで、様々な角度から取り組むことができるのではないかと考えたからです。

もちろん、薬学部の大学院も考えましたが、関東圏には国立では千葉大学と東京大学しかなく、試験科目、難度などを総合的に考えた結果、慶応大学を第一志望として考えています。

この選択について、メリット、デメリットを教えて頂きたいです。
やはり、薬学の大学院に進んだほうが研究職に就きやすいのでしょうか?(研究職と言っても薬に限ることではありません。自分は薬理学、薬物治療学に興味があるので、その関係の研究職に就きたいと思っています。)よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

■はっきり申し上げますが、医学科の大学院では「医学」は学べません。

研究はできるでしょうけれども、医学部は、すでに医学を学んだ人(=医者)が研究をしているわけですから、新たに大学院で医学は教えないのです。

■研究職につきやすいかどうかは、進学先ではなく、あなたの能力と研究業績です。医学部では薬学部卒の研究者を必要とする場は少ないです。臨床的薬の知識などは医者のほうが知っている人が多いわけですから、薬学部卒者の出る幕はありません。薬学部卒者の強いところは化学合成での薬の開発です。けれども、これは医学部では行われる研究ではありません。製薬会社の研究部門に就職するのが最もよいのです。

■最も大きな問題は、薬の開発は少数の優秀な人材によってなされます「少数精鋭」です。そこに入り込む力量があるかどうかなのです。競争は非常に厳しい世界です。

■現代は大学院には行けても、その後の就職ができない状況が慢性的に続いています。ですから、大学院の選択により「就職しやすい」なんてことはないのです。大学院は大学とは全く異なります。学閥もありません。

■ご質問の文章から察すると「非常に甘い」ような印象です。

■「掃いて捨てるほどいる“医者ではない医学系大学院卒フリーター研究者”」にならないように抜きん出た勉強と研究をすることです。それしかありません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
医学研究科は医学部以外を対象とした(修士課程なんで医学部以外で当たり前なんですが)大学院であり、医学の講義もあります。(これもまた、医学部6年で学んだことに比べれば微々たるものではありますが。)
少なくとも薬学のみの知識ではなく、医学の知識が多少なりとも学べると思い、希望している次第です。
自分は、薬の研究者になるとしても、医学寄りの意見は必ず必要だと考えています。薬学一本で来た人間だけではなく。
もちろん相当な勉強と研究が必要なのはわかっていますが、ponsuke04様の回答にあるように、「研究職につきやすいかどうかは、自分の能力次第」であるならこれからの自分次第で将来がきまるということで、そのためにそれ相当の努力をします。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/22 06:34

> 試験科目、難度などを総合的に考えた結果



いや、これだと公式行事としての大学院入試とその科目しか考慮してないっすよ。一面的に考えた結果でしょう。せめて名前の挙がった大学については、希望する分野の教員・研究者、院生などに会ってみて実情を聞いてみては(研究室訪問)。

薬学の分野はよくわからんですが、合格者は研究科の単位で出るのではなく、研究室単位での受け入れ可能人数の総和として出てくるんですから、希望する研究室でどうなのかという検討をしないと院試の見通しの判断はできませんよ。

学士課程(学部)の教育は、授業、それも国家試験突破を目的とした座学がそれなりにあったと思いますが、国家試験を考慮することのない修士課程以上だと研究業績を挙げることが求められるほか、研究活動を通した教育の比率が格段に上がります。となれば、研究室ごとに、掲げている小分野についてどういうスタイル・体制で研究を行っているかを確認して、それに対応した準備をしないといけません。

というわけで、
> この選択について、メリット、デメリットを教えて
ですが、研究室訪問などをしていないのであれば、選択をする段階には至っていない、というコメントを申し上げておきます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
研究室訪問の件ですが、実はかなり前からしていました。
慶応大学を希望しているのも、そこの研究室は薬学出身者が上におり、研究内容が薬学で学んできたことに近く、また、自分の興味のある学問に関しての研究であると感じたからです。

ただ今回は、自分の意思うんぬんよりも、客観的にみて大学院名、また、薬学系院、医学系院の違いがあるのかを知りたかったのです。
説明不足で申し訳ございません。
ありがとうございました。参考にさせていただきます。

お礼日時:2006/04/22 06:42

 質問者さまと同じく私大薬学部を卒業後、大学院の医学研究科へ進学した者です(現在、大学教員)。


 私が進学したのはもう20年も前ですので、かなり違っている部分はあるかと思いますが・・・。

 No1の方がおっしゃっているような医学を学べないということはありません。というより、基礎医学分野においては他学部修士課程出身のDC生が多く、彼らは自分のバックグラウンドを生かして日々研究しています。それに対し、医学部の修士課程は「博士課程から進学したら門前の小僧的に習得している医学知識も正規の教育で与えつつ、研究室でも教育しよう」ということで、できた大学院であると認識しています。
 実際、正真正銘の医学部に比べれば習得できる知識は、微々たるものですが、しかし、他の大学院と比べて授業は多く定期試験もありますし、その上、修士論文も書かなくてはならないという大変ハードな日々でした。
 大学院によっても異なるかもしれないので、医学の勉強をどれだけできるのかに関心があるのなら、進学したいと考えている慶応に問い合わせてみればいかがでしょうか? 私の修了した大学院の場合、当時は学部ですらシラバスなんてものが一般的でなかったのに、入学して直ちに1年間の毎回の授業予定を記載された冊子(というかほとんど本)が配布され、ぶったまげたものでした。こういうものを見せてもらえるなら、大変参考になります。
 その後、あちこちで大学院医学研究科ができていますから、試行錯誤を繰り返し、医学知識習得と修士論文の作成のバランスをどのようにするのかについて各大学院が結論を出していると思われます。

 大学院医学研究科のもともとのうたい文句は、今ではいささか陳腐になりましたが、学際的研究者の養成です。ただ入ってみてわかったこととして、医学部出身者は、基礎医学に来ても学位を取ったあとは臨床医に戻ることが多く、それによる慢性的人手不足をカバーするといった現実的な側面もありました(私たちは外人部隊として頼りにされているのか・・・)。
 しかし、大学側の事情はともかく、進学する側は自分の能力を高められるチャンスと思って利用すればよいだけの話です。
 
 医学部、薬学部どちらの大学院に進んだほうが研究職につきやすいか、ですが、それは質問者さんも感じておられる通り、おのれの実力と研究業績次第です。

 質問者さんは、私立の薬学部卒は研究職に不十分といと思っておられるようですが、国立大でも学部卒なら研究職につくのに不十分でしょう。それに、4年生ともなっているなら、すでにおわかりでしょうが、理系の場合は、○○大卒や○○大院修了が就職に有利というようなものではなく、どこの研究室でどの教官に指導を受け、研究テーマが何であったかのほうが、就職ことに研究職につくのには重要です。
 ただし、昨今は、ポスドクを終えてもなかなかパーマネントの研究職につけないという現実が待っています。(研究職をめざしておられるということで、当然ながら博士課程まで進むのですよね。)常々言っているのですが、研究職はなりたくてなるのではなく、研究職にしかなれない、研究職でもしかたがないといってなるものですよね(でもしか研究職)。

 その点、医学部出身者は医師としてつぶしがきくので、医学部内では同じような境遇をかこつ仲間が少ない、という状況が経済的のみならず精神的な重圧となることもあるかもしれません。
 No1の回答者氏がおっしゃっている「医師でない医学系大学院卒フリーター」というのはこのへんの事情をさしておられるものと思います。しかし、フリーター云々は、文科省の無計画なポスドク1万人計画のせいもあって、どこへいってもつきまとう問題です。医学部でことのほかその深刻度が目立つというならば、それは人数のせいではなく(他学部のほうが多い)、すぐそばにフリーターにならなくてすむ医師免許所持者という対照的な存在があるせいだと言えます。

 なお、質問者さんが興味を抱いている薬理学については、医学部、薬学部の間で最も共通している分野ですので、スムーズに行けるでしょう。基礎医学の顔をしていながら、最後に医師免許なしでは不利となるといった分野でもありません。逆に言えば、薬理ならわざわざ医学部に行かずとも薬学部でOKともいえるし、医学部側からは、新鮮味に欠ける人材ということになります。
 でも、要は、質問者さん自身がやりたい研究分野が慶応の目的とする研究室であるならば、それを最優先に進学先を決めればいいのです。
(医師免許なしが不利な基礎医学分野としては、病理学などいくつがあります。また、研究上は支障ないのに、教授の方針で医師免許所持者優先のところもあります。こういう研究室を選ぶと、医学部学士入学に方針を変更せねばならず、研究者としてのトレーニング開始が遅れます。)
 医学部にあってもボスが医学部出身でない研究室は、居心地が悪くないことが多いです。質問者さんが選んでいる研究室に薬学出身者がいるというのは、心強いですが、ボスがどういう人かは受験前の研究室訪問により、ある程度わかることでしょう。

 ひとつ気になるのは「どこそこ大学は難度を考えると・・・」というあなたの気持ちです。大学入試の際の大学選択のように思っていませんか?

 研究職への道は、なかなか険しいものがありますが、質問者さんのご健闘とご幸運(早くパーマネントな研究職につけるかどうかは運もある)をお祈りします。
 また、医学部内の大学院に進学すると、つくづく「薬学出身者の武器は化学だ!」ということを思い知らされます。合成など化学系ではなく生物系分野を希望しているにしても、有機や分析など薬学の基礎の基礎の勉強も十分にやっておいてください。

 なお、No1でお勧めになっている「医学部ではなく、製薬会社の研究部門に就職を」については、医学部大学院で学位取得後の道として(場合によっては、医学部での修士修了のみで)、製薬会社はどちらかといえば可能性の高い選択肢であることを申し添えます。

 いささか古い情報もまじっていますので、回答に対する自信は「なし」にしておきます。
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