プロが教えるわが家の防犯対策術!

私は微生物の研究をしている者なのですが
現在、嫌気微生物を行っている実験系を
組み立てています。

O2があると嫌気微生物は生えないので還元剤を
使用しようと思っているのですが
チオグリコール酸ナトリウム HSCH2COONa
L-アスコルビン酸ナトリウム C6H7NaO6
を使おうと思っているのですが
ここで両方試してみたのですが入れた場合
できた培地の酸化還元電位が両方とも違うのです。
チオグリコール酸ナトリウムが-200mv付近
L-アスコルビン酸ナトリウムが-50mv付近
となりました。
O2がなくなるとその分、酸化還元電位が下がるので
チオグリコール酸ナトリウムの方がO2を除去できるのでしょうか?

A 回答 (1件)

酸化還元電位ということですが,白金電極と銀-塩化銀参照電極を培地にさして,電位差計 (ORPメータ) で読んでいるということでいいでしょうか.そういうのは電気化学の用語では酸化還元電位とはいわないのですが,それは横に置いておきます.特定業界の用語の使い方にまで目くじらを立てているときりがないからですが...



上記のような方法で測定される電位は,基本的には試料中の酸化還元対の種類と酸化体/還元体濃度比で決まります.複数の酸化還元対が共存する場合はそれらの濃度比等も効いてくるのでとてもめんどうなことになりますが,桁で濃いものがあればそれでだいたい決まると考えていいでしょう.
ということで,還元剤を入れた場合,その還元剤と,還元剤の酸化生成物による電位が現れます.酸素が除けたかどうかを示しているのではありません.
めんどうなので使われた還元剤の標準酸化還元電位を調べていませんが,単純にその差が出ているだけでしょう.アスコルビン酸の電位はちょっとややこしいので,細かくいえば少し違うかもしれませんが.

酸素が除けたかどうかを知りたいのであれば,やはり酸素電極などによる測定をせざるを得ないでしょう.
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