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 日本語を勉強中の中国人です。自分の訳文のことを謙って言う時に「拙訳」と言うと思うのですが、他人の訳文のことを敬意を払って言う時にどのような言い方をするのでしょうか。「ご訳」でしょうか。それとも「高訳」でしょうか。ご存知の方、お知恵を貸していただけないでしょうか。

 また、質問文の中に不自然な表現がありましたら、そちらについてもご指摘いただければ幸いです。私は特に、第一段落の最初の一文にはとても不満足で、良い書き方を教えていただければ大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (9件)


すでに正解が出ていますが、私も「拙訳」の対義語としては「名訳」が最も適していると思います。
「名訳」というのは翻訳ではなく、すでに「創作」である、と言って良いかもしれませんね。


1、
間違いとは言えない二番目の文に不満が残るというのは、ネイティブに近づいてきた証拠と言って良いかもしれません。
この文は、自分の訳文と他人の訳文を対比させる構図になっています。
しかし、その対比が言葉で明確に示されていないために不満を感じるのでしょう。

{へりくだって言う時に「拙訳」と言う~}に対して、
{敬意を払って言う時に【は】どのような言い方を~}などのように、『主題提示』の【は】を使うのが有効でしょう。
『主題提示』することによって、私は「そのことについて」話したいのです、という意思を表明することができます。
ですから、{へりくだって言う時に【は】}という箇所に【は】を使ってしまうと効果が無くなりますから注意が必要です。
その意味も含めて前半部は完璧な日本語と言えるでしょう。

後半部は、もう少し工夫するとさらに自然な表現になります。
・「敬意を払う」は、「~に敬意を払う」「~に敬意を表する」という慣用的表現を使うのがベターです。
・文全体が意味することを最も簡潔に表現すると、
{「翻訳」をへりくだって言う時に「拙訳」と言うと思うのですが、敬意を払う場合は何と言うのでしょうか}
です。
「時」と「場合」とを使い分けることでも、どちらを重視しているか明確にできます。
・以上を元に後半部を手直しした上で全体をまとめると、
『自分の訳文のことをへりくだって言う時に「拙訳」と言うと思うのですが、他人の訳文に敬意を表する場合は何と言うのでしょうか』
などのようになります。

2、{ご存知の方、お知恵を貸していただけないでしょうか。}
これは良い表現ではあるのですが、少し気になっていました。
「使いどころ」の問題です。
「知恵を貸してください」と言うのは、主に、何か困った事に対して『良い【方法】を教えてください』と言いたい時に使う言葉です。
例えば、
「車に小さな傷がいくつか付いているのですが、業者に頼むと非常に高額な料金がかかります。
自分で何とか直したいと思っているのですが、どなたかお知恵を貸していただけないでしょうか」
などという場合です。
つまり、「知恵」と言う場合、基本的には「工夫」とか「方法」というニュアンスが込められます。
「どのようにすればよいのかわからなくて困っていますので、その方法を教えてください」といったようなイメージです。

ご質問の内容は「工夫」というよりは、
「どのような言い方をするのが正しいのでしょうか」
と、「知恵」ではなく、工夫の介在する余地のない「知識」を求める内容です。
ですから、この一文はあえて記述しない方が良いと思います。
ただ、[WHAT]ではなく、[HOW]と尋ねたい時にこのような書き方をするのは有効だろうとは思います。

3、{良い書き方を教えていただければ大変嬉しいです}
これはこれで『初々しさ』を感じさせる表現で、決して悪くはありません。
ただ、「大変嬉しく思います」などの方が少し大人的印象を与えることが可能だろうと思います。
「嬉しいです」(「形容詞」+「です」)は、
「直接的」「素直」「純情」「若い」という印象。
それに対して、
「嬉しく思います」/「嬉しく感じます」/「ありがたいと思います」/「ありがたく思います」などは、
「婉曲的」「慣れ」「落ち着き」「大人」というイメージが出るように思います。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。
 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。第2文の書き方と考え方はとても参考になりました。最近、「お知恵を貸してください」をよく見かけますので、ついつい使いたくなりました。正しい使い方を教えていただき感謝いたします。大人が使う日本語を使いこなせるようになりたいと思っていますので、これからも厳しいご指摘願います。頑張ります! よろしくお願いいたします。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/07/09 22:50

>自分の訳文のことを謙って言う時に「拙訳」と言うと思うのですが



それはまあそうなんですが、十全な認識とは申しかねます。肝腎かなめのところを見落としていらっしゃる。なんのために謙るのか、というと謙ること自体に目的があるのではないのです。「私の」ということを言うために謙って見せているだけなのです。(見方を変えると、「私の」という人称代名詞を露骨に使うことを嫌っているということでもあります。)

拙訳という語は言い換えると「つたない訳文」か、それとも「私の訳文」か、どちらかに片づけるならそれは後者です。

じつのところ、使用者に謙る気持ちは稀薄です。「僕」はシモベで「君」は主人ですが、そんな原義が念頭にのぼらない(どころか「君」なんて同等以下にしか使えない)のと一緒です。鄙見とか愚生とか荊妻とか豚児とか、使い慣れない者にとってはなかなか派手な字面に見えることでしょうが、慣れきった者からすれば、ぜんぶ単なる「私」の置き換えとして目に見、耳に聞きます。

貴社とか高説とか尊父とか御意見とか、これもまったく同じです。日本語はとりわけ二人称を剥き出しに立てることを嫌いますから、その代わりとしてとても重宝します。そしてもちろん「あなたの貴社」とか「あなたの高説」とか「あなたの尊父」なんて言い方はありません。すべて「あなたのあなたの○○」ですから間違い以外のなにものでもありません。ついでに言うと「私の拙訳」なんていうのはちょこちょこ見かけるのですが、これも錯誤と断定してしまいます。

さて、ご質問の「○○先生の名訳を拝読させていただきました。」も上と同じく「あなたのあなたの訳を読みました」ということになってしまうから、日本語として完全に落第です。いや違う、もう一つしくじって誤謬が二つ重なったために、マイナス掛けるマイナスで、辛うじて及第点の領域に戻っているって感じですね。ちょっと話が込み入ってきましたが。

いま一つの間違いというのは「名訳」です。名訳の名は貴社の貴のような形式的な語成分とはまったく異なります。名訳の名には実質があります。文字通りに素晴らしい訳、という意味になっています。貴社というのは貴い会社という意味ではありません。「あなたの会社は素晴らしい会社ですねえ」と言うつもりで「あなたの会社は貴社ですねえ」なんて絶対に言わないのがその証拠です。名作とか名品とか名人とか名声とか、みな実質を伴っているでしょう? この実質のゆえに単に形だけ相手を持ち上げるときには使えないのです。「あなたの」という意味になり得ないのです。

こんなのは他にもあります。卓見と高見なんてのはこの際よい例かもしれない。卓と高の字義はほとんど同じですけども、前者は実質を伴いますが後者は虚ろです。前者は「すぐれた意見」だけども後者は「あなたの意見」でしかないということ、お分かりになりますか。(でも「御高見」という形なら「あなたの優れた意見」という意味になりそうですね。「御」に「あなた」の意を担当させ、「高見」を文字通りに、杓子定規に解するという感じ方はありそうです。もちろん通常には「御高見」だって「あなたの意見」として使われているのですが。)

とここまで申したらマイナス掛けるマイナスでプラスと申した意図も明らかでしょう。名訳は「あなたの訳」という意味にならないので、その前の「○○先生の」と結果的にだぶらない。でも拙訳に対応する表現として求めた語であると明言していらっしゃるので、やはり二重の錯誤と申すほかありません。

本題とは離れますが「拝読させていただきました」はしつこくて嫌らしい。「拝読いたしました」で十分です。また、「名訳」は結果的にここに置ける、と申しましたが、かろうじて置けるだけです。上等な物の言い方とは思えません。見え見えのお世辞としてしか受け取れません。

さて、「拙訳=私の訳」に対応する「あなたの訳」としてはたらく熟語は何か、という問いへは「たぶんそんなものはない」とお答えします。高訳、貴訳、尊訳、いちおう間違いではないでしょうが、どうにも落ち着かないですね。「ご訳」はいただけません。とくに口頭では「誤訳」とまず耳が受け取ってしまいます。

質問文の書き方に問題があるとすれば、パラグラフの冒頭を一文字落とすのはおやめになったほうがいいでしょう。印刷物や原稿用紙ならそうするのは当たり前のことですが、ディスプレイ上ではいたずらに読みにくくするだけです。みんながそろってそうしているのはべつに誰にそうせよと言われたわけでもなく、単にそのほうが読みやすいからです。ズボラでやっているのではありません。一字落とさぬかわりに、印刷物ではやらない、パラグラフ間の一行空けをやっているじゃありませんか。一字落としは百害あって、とまでは申しませんが五六害あって一利も一理もないと思います。
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この回答へのお礼

 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。興味深く読ませていただきました。私も同じようなことを考えています。「拙訳=私の訳」に対応する「あなたの訳」としてはたらく熟語はやはりないのですね。質問文の質問と補足の手紙と一緒に討論できないかもしれません。相手に直接「名訳」を使わないようにしました。大変参考になりました。
 文頭を1文字空けないと、日本語の文章を書くときについ中国語の習慣に影響されて、2文字を空けてしまう場合が多いです。早く日本語の習慣に慣れたいです。ネットでこのように書くと読みづらいと思います。申し訳ありません。ご理解いただければ……
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/07/10 00:09

わたしも(恥ずかしながら)「謙って」をすぐには「へりくだって」と読めませんでした。


普通は「謙遜(けんそん)して」と言います。
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この回答へのお礼

 再びありがとうございます。「謙って」は普段あまり使わないのですね。「謙遜して」も覚えておきます。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/07/09 18:22

No.2です。

再び書き込ませていただきます。

>「○○先生の名訳を拝読させていただきました。」
⇒私は日本語を教える者ではありませんが、「満点」を付けさせていただきます。

ところで、ご質問文の第1段落第2文ですが、私にはご指摘申し上げる点はございません。
(むしろ、「謙って」が読めなかったりします。「へりくだって」ですね。勉強になりました。)
あと、文頭を1文字空けていらっしゃるところがお見事ですね。
(小学校で、作文の「きまりごと」として習ったはずなんですが、インターネット上の書き込みでは、ついつい省略してしまいます。反省・・・しても、直らないかもしれません。)

母国語以外の言語をかなり使いこなしていらっしゃることに敬意を表します。
今後のご健闘をお祈りいたします。頑張ってください。
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この回答へのお礼

 励ましていただきありがとうございます。文頭を1文字空けないと、日本語の文章を書くときについ中国語の習慣に影響されて、2文字を空けてしまう場合が多いです。早く日本語の習慣に慣れたいです。ネットでこのように書くと読みづらいと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
 応援していただき本当にありがとうございました。日本語の勉強、頑張ります!

お礼日時:2006/07/09 18:15

わきから,ごめんなさい。


>「○○先生の名訳を拝読させていただきました。」でよろしいでしょうか。

「拝読」で十分な敬語になっています。そのうえ「させていただきました」は,二重敬語になって,かえって聞き苦しい(文章に書いたのなら,見苦しい)のでやめましょう。(日本人の中にもこの言い方をする人が多いですが…)
「○○先生の名訳を拝読しました。」でりっぱな敬語表現になっています。

ただ,いくら相手が先生であっても,相手に直接「名訳」と言うのはお世辞が過ぎて「よいしょ」しているようにも取れるおそれがあります。
awayuki_chさんの文
> 翻訳家のすばらしい訳文を拝読してから、その翻訳家本人に手紙を差し上げようと思います。
をそのまま使って
「○○先生ののすばらしい訳文を拝読してから、…」が,すばらしい表現になってます。
その○○先生への手紙文やメール文にそのまま使ってよいと思います。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。
 二重敬語は確かによくないですね。過剰な敬語表現を避けるように心がけます。また、手紙のご助言に感謝いたします。大変参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/07/09 17:55

がんばっていますね。



すでにお答えが出ていますが、私も「名訳」に賛成です。
「名訳」にはまさにぴったりと言う感じが含まれていますし、良く使う言葉です。
「秀訳」はちょっと誉めすぎと言う感じが有ります。
あまり誉めすぎるのも相手から喜ばれません。
また「名訳」は国語辞典に載っていますが「秀訳」は載っていません。

第2文ですが、「謙る」は現代ではほとんど使いません。
読めない人も沢山居ます。
使っても「へりくだる」ですね。

私の好みで書き換えてみましたが、あくまでも一例です。

自分の訳文をへりくだって言うのに「拙訳」を使うと思うのですが、他人の訳文に敬意を払う時にどのような言い方をすればよいのでしょうか。

勉強がんばって下さいね。
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この回答へのお礼

 毎度お世話になります。
 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。謙譲語の役割を勉強するときに、「謙る」という単語を覚えたのです。現代ではほとんど使わないのですね。私のとても悩んでいる第2文にすばらしい例文を書いていただきありがとうございます。大変助かりました!
 いつも励ましていただき本当にありがとうございました。日本語の勉強、頑張ります!

お礼日時:2006/07/09 17:42

「名訳」(めいやく)です。



> 第一段落の最初の一文にはとても不満足で

「日本語を勉強中の中国人です。」ですか?おかしくありませんよ。
別の言い方がご希望なら、「わたしは中国人で、現在日本語を勉強しております。」はいかがでしょうか?

この回答への補足

 申し訳ありませんが、入力ミスがあります。「私は特に、第一段落の最初の一文にはとても不満足で」とありましたが、それは間違いで、「私は特に、第一段落の二番目の文にはとても不満足で」にするべきでした。

『自分の訳文のことを謙って言う時に「拙訳」と言うと思うのですが、他人の訳文のことを敬意を払って言う時にどのような言い方をするのでしょうか。』という文でした。訂正させていただきました。大変失礼いたしました。

 翻訳家のすばらしい訳文を拝読してから、その翻訳家本人に手紙を差し上げようと思います。

「○○先生の名訳を拝読させていただきました。」でよろしいでしょうか。

補足日時:2006/07/09 00:00
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この回答へのお礼

 早速のご回答ありがとうございます。「名訳」は大変参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/07/09 00:05

優れた文章を「名文」といいます。



http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%CC%BE …

優れた訳文は、同様に「名訳」ですね。

http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%CC%BE …

この回答への補足

 翻訳家のすばらしい訳文を拝読してから、その翻訳家本人に手紙を差し上げようと思います。

「○○先生の名訳を拝読させていただきました。」でよろしいでしょうか。

補足日時:2006/07/08 23:47
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この回答へのお礼

 早速のご回答ありがとうございます。大変も参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/07/08 23:57

「高訳」でもいいと思いますが、「秀訳」がいいのではないでしょうか。



第一段落の最初の一文とは「日本語を勉強中の中国人です」のことでしょうか。
不満足とのことですが、この一文はとても簡潔で分かりやすいと思いますが。

この回答への補足

 申し訳ありませんが、入力ミスがあります。「私は特に、第一段落の最初の一文にはとても不満足で」とありましたが、それは間違いで、「私は特に、第一段落の二番目の文にはとても不満足で」にするべきでした。

『自分の訳文のことを謙って言う時に「拙訳」と言うと思うのですが、他人の訳文のことを敬意を払って言う時にどのような言い方をするのでしょうか。』という文でした。

 訂正させていただきました。大変失礼いたしました。

補足日時:2006/07/08 23:31
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。
 早速のご回答ありがとうございます。「秀訳」はいいですね。とても参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/07/08 23:38

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