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 前に本で青いバラは毒がある(有害)というのを見ました。
何年か前にサントリーが青いバラを作ることに成功しました。でも、私の調べた限り、その後そのバラに何か起きたとか、そのバラで何か起こったというのはないみたいなんです。
もし本当に毒があるのなら、すでにその毒の影響が出ていると思うんです。
そういったことがないということは、毒はないと考えていいのでしょうか?
また、青い植物には毒があるというようなことが言われるのはなぜですか?

A 回答 (1件)

バラは本来、青い色素を持っていないのです。

もしも「少ししか持っていない」なら、通常の品種改良で青いバラを作ることは可能なのですが、ないものをつくるのはそれほど容易ではありません。そこで、青い色素を作る遺伝子を導入したのです。そのことが気に入らない人が世の中にはいるのです。

その本が「毒がある」と明記されている本でしたら、ちょっと悪質ですね。遺伝子組み換え植物に対する恐怖感・不安感・疑問視がいわせたものでしょうから。疑うことは自由ですが、根拠のない結論はいただけません。

遺伝子組み換え作物に関する危惧は、多岐にわたります。曰く、新しいアレルギーを産むかもしれない、曰く、生態系に影響を及ぼすかもしれない、曰く、農薬耐性の作物ができたら農薬使用量が増加するかもしれない。こうした危惧はもちろん、個別に対応していかないといけない問題です。

ただ、遺伝子を触ることは神の領域の冒涜だ、と言う意見もありますが、その意見自体、神の領域の冒涜とも思えますが、いかが? 化学物質を合成することで価値が揺らぐ、そんな無防備な「神」なら、領域侵犯を訴えることもないと思いますが?

あと、日本人に根強くある意見として、「不自然はよくない」があります。この意見も、かなり「不自然」。

「この化粧品には天然素材しか用いていませんから、とても安心です」というコマーシャル、よく見ますよね? 完全に、完膚無きまでに、ナンセンスです。

ハンドクリームやファンデーションに「天然素材」のウルシが配合されていたら、安心して使えますか? 無理ですよね、もちろん。

「ウチはよいものだけを厳選している」という声が聞こえてきそうですが、それは人工的なバイアスがかかっているということで、「天然物はすべていい」という主張とは遠く離れています。「漢方で薬効が現れる前には、薬害も生じるもの」ということを正直に示す態度こそフェアと言えるでしょう。

ダイオキシンやDDTはまず人工物と言えますが、すべての法定伝染病の病原体はいわゆる天然物です。つまり、「天然物が正しい」は、全くの幻想。むしろ、天然物と戦うために人類は人工物を作ってきたのです。この部分の誤認は要注意。粗悪品も作ってきたけど、それなりに戦ってきたのです。

で、その後もサントリーの青いバラやカーネーションは発売されています、あれは青ではなくて紫だろう、と言われつつ。赤い色素が発現することを抑えることが予想以上にむずかしかったようで(赤と青を混ぜると紫になります)。
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この回答へのお礼

なるほど、そういうことだったんですね。
たしかに、まだ遺伝子組み換え作物でどのような影響が出るかもわかってないのに、遺伝子組み換え作物は悪いとか言うようなことが広がってますね。

宣伝のために根拠のないことを書いているというのは良く見かけます。だから私たちは勝手に「すごいもの・よいもの」ととらえて買ってしまうんですよね。

青いバラに毒はないということがわかり、スッキリしました。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/14 08:04

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