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標準自由生成エネルギーの定義は、標準状態の元素から、標準状態の化合物1モルをつくるときの自由エネルギーということですが、この値がエリンガム図をみるとほぼマイナスの値です。このマイナスはどういう意味なのですか?

A 回答 (1件)

大雑把に言えば、単体よりも化合物の方が安定であると言うことです。


なぜそのようになるかと言えば、一般に同種原子間の結合よりも異種原子間の結合の方が強くなる傾向があると言うことです。ただ、この部分は誤解を招きやすいので補足しますと、たとえば、多くの場合、ある原子AとBに関して、A-A結合とB-B結合の平均の強さよりも、A-B結合の方が結合エネルギーが大きいと言う実験結果があります。
なぜそのようなことになるのかと言うことについてはいろいろと説明があると思いますが、一つの説明として、結合の電荷の偏り、すなわち結合のイオン性による説明と言うのがあります。これはポーリングが提唱したものだったと思いますが、電荷の偏りがない完全な共有結合(たとえばA-A,B-Bなどの同種原子間の結合は完全な共有結合と考えます)に、イオン結合性が生じることによって、結合が強くなるという考え方です。ポーリングはこの考え方に基づいて電気陰性度を提唱しました。そもそも、A-A結合とB-B結合の平均の強さよりも、A-B結合の方が結合エネルギーが大きくならなければ、電気陰性度が定義できなかったと言うことです。このことはポーリングによる電気陰性度の定義式を見ればわかります。


ただし、全ての単体が分子を形成しているわけではありませんし(たとえば金属元素)、単体に複数の構造がある場合もありますので、全ての場合について完璧な整合性があるかどうかは疑問です。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97% …
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この回答へのお礼

基本的なことは理解できました。
ありがとうございます。

お礼日時:2006/07/23 01:16

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