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JIS K0101 44 1.1(1.2)の方法でイオン状シリカの定量をしております。
計っている対象が過酸化水素水を含有している影響で、正確な値が出ません。
定量自体は、検水に曝気等の処理をしてやれば済むことですからいいのですが、なぜこういう現象が起こるのかが理解できずに頭をひねっております。

拙いながらも自分で調べた内容を以下に申し述べます。

まず検水を30mlメスフラスコに分取して塩酸を添加してpHを1.2~1.5くらいに揃えます。
その後10%のモリブデン酸アンモニウム溶液を2ml添加します。
ここで黄色の着色があればそのままモリブデン黄色法として測定、
着色がなければモリブデン青法で測定と進むのですが、
過酸化水素を含んだ水だと、シリカが全く含有されていないと判明している検水にもかなり濃い黄色の着色が出てしまいます。

モリブデン酸アンモニウムとケイ素が反応してケイモリブデン酸(H4[SiMO12O40]・nH2O)を生成して、これが発色しているはずなのですが、過酸化水素が入っている水でケイモリブデン酸が生成されるはずもありません。
ケギン型の原子配列の中心部におそらくケイ素が組み込まれていると思うのですが、このケイ素が何かに置き換わっているのではないかと考えています。
しかしその置き換わっている物体が何なのか見当がつかずに困っております。

どなたか解決の糸口を与えていただけないでしょうか?
どうかよろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

これは、過酸化水素の影響じゃないですかね?



過酸化水素の存在下では、ヘテロポリ酸の様な形でなくても(ヘテロ原子なしでも)、ポリ酸イオンとして存在できるようです。
過酸化ポリ酸として存在するとしか考えにくいです。

塩酸酸性・酸化剤の共存という条件が、このポリ酸を安定にしているのではないでしょうか?
過酸化水素水には、金属Moを溶かすことが出来ますし、3酸化モリブデンも過酸化水素に溶けます。

http://www.my-pharm.ac.jp/~seizouhp/MoO5.htm

参考URL:http://www.wakayama-u.ac.jp/~mh1043/pom.html
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。
参考の和歌山大学さんの研究室のページ
じっくり読ませていだいております。

「(ヘテロ原子なしでも)、ポリ酸イオンとして存在できる」
ということは、Siが存在しなくてもMO、H、Oのみで黄色の着色のある錯体ができるのでしょうか?
その場合中心になる核の元素は何になるのでしょうか?

お礼日時:2006/08/11 09:30

一種類の金属しか含んでない場合は、イソポリ酸と呼ばれるはずですね。



下のURLの例では中心は酸素のようです。

こちらのポリ酸の構造から参考にさせていただきました。

http://www.res.titech.ac.jp/~kako/yamase_j/hp_na …

参考URL:http://www.res.titech.ac.jp/~kako/yamase_j/hp_na …
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この回答へのお礼

イソポリ酸・・・・
なるほど これですね?
Oが中心になった錯体であれば説明ができます。
大変助かりました。感謝です。
本当にありがとうございました!

お礼日時:2006/08/11 21:55

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