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距離的にではなく、意識的にどっちがより日本を認知しているか、あるいは逆に日本人の意識はどうなのかを知りたいと思いました。

フランスは文化特性的に外来文化吸収がうまいですから、「日本趣味」というのがブームなことがありました。一方であまり実利的工業的学問的影響は日本に及ぼさなかったが、ドイツはこっちの方面では影響大だった。そんな風に認識しています。

A 回答 (3件)

 本当は、こうしたことについては両国の、それも相当大人数からのアンケートでも集めてみなければ正しい答えは出ないでしょう。

しかし、それでは大変。
 そこで、一時期フランスとドイツに住んで、たまたま仕事を通じて現地の多くの方々とお話をする機会があった・・・というだけのほんのわずかな経験からでよろしければすこし書いてみます。

 まずフランス。ことにパリ。なにしろこちらは中華思想のご本尊みたいなところがありますから、日本もインドも、ケニアもブラジルもみんな同格といった興味の持ち方といっていいのではないでしょうか。むしろ同じ中華思想の持ち主中国の方が認知度が高いのかもしれません。その証拠に、他国ではジャパニーズ?と聞かれることが多いのに、パリではシノワ?と聞かれることの方が多いものですから。

 たしかに一部の芸術家や技術者たちは、彼らのそれとまったく対極的なまでに異質でしかも優れた日本の文化・・・に意識を向けるといったことは過去からありましたし今日でも見られます。
 ですが、多くの一般庶民にとっては、ことさら日本に・・といった感じもない代わりにとりたてて言うほどの反日感情もない。世界地図の右の端に位置する遠い異国といったほどでさえ意識もしていない。そんな感じを受けました。それはそれでとても住みやすいとも言えましたが。

 例の、ほとんどのフランス人にとってはとりたてて騒ぐほどのこともない有名ブランド品を、日本の、それも彼らから見ればまるで少女のような女性たちが列を作って買いあさる、そんな光景すらも、奇異には感じるものの、別段批判するほどのことでもないじゃないか、そんなに欲しければ買うのが当然、有り難いことじゃないかといったサメた様子。

 逆に、フランスにはとかく「お熱」なのが日本人。旅行者はもちろんのこと、過去でも現在でも、ことに芸術家やファッション関係者、デザイナーや料理人といった人たちはパリをメッカのごとく考えているようですが、それはよく分るところがあります。
 こうした面でもパリには世界中からの優れた人たちが集まりますから、必然的にレベルは高くなります。そうした世界的な土俵の上で腕を磨きたいといった感情を持つのは当然のことでしょう。こうしたところもまた中華思想のフランス、華のパリといったところが顔を出してきます。そこにはことさら「日本」が存在することもなく、あるのは「世界」といった視野のみといった感じと言ったいいのでしょうか。
 話は変わりますが、ちなみに旧日本陸軍はフランスの陸軍のシステムをそっくり取り入れたことも有名なところでしょう。

 ドイツ、こちらはフランスと少し違います。ドイツ人は概して日本という国を意識しているかに見えます。
 ひところの有名なエピソード、第二次大戦を共に戦った同胞同士、しかもイタリアはいち早く寝返り、ドイツが敗戦に追い込まれた後も最後まで果敢に戦い抜いた日本、ましてや、二度もの戦いでドイツはロシアに手こずった、そのロシアを過去には打ち破った日本・・・、こうした感覚はたしかに20年ぐらい前までは残っていたものでしたが、さすがに当時を知る人たちが去った今では消えてしまったようです。

 しかし、共に敗戦から雄々しく立ち上がり、大した資源もない国でありながら、共に世界に名立たる工業立国に成長し、同時に経済大国にまでなった、そうした同胞意識といったものがどことなく感じられました。
 また、ドイツでの教育の現場では日本をとても高く評価していますし、どこか彼ら自身に通じる律儀さと真面目さ、悪い面で言えばタテマエとホンネ的なところも。そして、清潔好きで礼儀正しく約束を守る日本人。それはとかく隣国フランスに対するその逆のイメージを持つ彼らにとって、どこか誰もが親日的になりやすい土壌でもがあるのではないでしょうか。

 さて、日本人にとってのドイツとは。ドイツの医学、文学、音楽、これらを慕って渡独した人は多いものですが、製品の面でも古くはツアイスイコン、昨今はベンツにアウディにワーゲン、それにブラウンの家電機器、日本人はドイツ製の製品にそこはかとない信頼感を抱いています。
 しかし、それではドイツという国をどれだけ知っているでしょうか。ドイツが連邦国であることをどれだけの人が知っているでしょうか。フランスのそれと比べてももっと顕著に南と北で人種も文化も大きく違っていることを何人の人が知っているでしょうか。

 ドイツの方々とお食事をする時などに驚かされるのは、彼らの中には秀吉、家康などと、日本の歴史にも大変詳しい方が少なからずいたことです。日本人の何人が帝政時代のドイツのことを話題にできるでしょうか。私自身そうしたことに触れてとても恥ずかしい思いをしたものでした。

 結論を急ぎましょう。まず最初に触れたいのは、おなじEUという大きな家の中に住みながらも、とかく互いに何処となくこだわりを持ち続け、互いに目の上のタンコブさながらにシカトし合う隣国同士のフランスとドイツ。そこにはやはり性格や思考傾向の違い、つまり文化そのものや生活習慣に大きな違いがあるから。

 その違いがそのまま、日本という国、日本人という人種の評価にまで影響を及ぼしている・・・と言ったら言い過ぎでしょうか。
 そして、わが日本人も、そうした彼らの事情をもっと知り、もっと彼らの文化を知り、もっともっと互いに理解しあう努力をしなくてはならないと思うのですが。
 
 
 
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この回答へのお礼

実地でご経験なさった生の声を聞かせていただくと、実に勉強になります。ドイツがそんなに日本を意識していたことがあったとは、全く意外でした。フランスには「はらきり」とか「かみかぜ」という単語があるほどで、フランスのほうが認識度が高いと思っていました。警察もおそらくフランスシステムを取り入れましたよね。確かに中華思想国の中国親近というのは納得できるところです。ドイツヒトラーの頃もかつては中国を支援しましたね。いずれにしても、欧州は日本から遠く、お互いの事情にも疎いようです。これらをもっとグローバルに密着させることが、文化交流ひいては自国文化成熟のために必要なのでしょう。ブランドおしゃれだけでなく。

お礼日時:2006/09/05 21:00

日本を認識している度合いが高いのはフランスでしょう。


反対に日本人が認識している国は、う~ん・・・やっぱフランスか。

歴史的に見れば、
維新後に急速な富国強兵を進めなけらばならなかった日本は、
政治・軍事・科学技術を貪欲にドイツから取り入れました。
第一次大戦後は、反欧米的な思考で弱まりましたが
第二次大戦後は、反米・左翼の風潮から「フランス文化絶対主義」的
に主に文化面でフランスから貪欲に取り入れました。
そのせいか、質問者さんのご指摘の通り、以前までは学術的なことは
ドイツ。文化面ではフランスというのが主流だったと思います。

しかし、今の団塊の世代にアメリカかぶれが多く90年代の「アジア回帰
」など様々な思想が世界各国から入ってきたため、フランスとドイツ
への日本人の認識度はかなり弱まったと思われます。
そうは言っても、「パリ在住の有名人・タレント」がなぜかいっぱい
テレビに出てくるのを見ると「ドイツ在住の有名人」がいない分
やっぱりフランスへの認識度が高いと思いますよ。

最近、「アニメ好き」フランスの少女2人が日本に行こうと家出したが
保護されたというニュースがありました。
前までの「技術大国ニッポン」というイメージは、フランスに限らず
ヨーロッパやアメリカではあまり通用しなくなり、別の面(アニメ等)
で日本は認識されているのは、質問者さんもご存知だと思いますが、
それが最近、
「技術大国ニッポン」から「ロリヘンタイエロエロ大国ニッポン」。
「サムライが実際にいる国」から「ゲームの中の世界が実際にある国」
というイメージに変わって来ているのは
フランスだけではないようですよ。
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この回答へのお礼

戦後にフランスばやりがあったとは知りませんでした。文化黄金時代かもしれないですね。このフランス文化はかなり日本文化と180度方向が違う面があるので、かえって受容しやすいのかもしれないです。実は結構親和性があるのではないか。それからアメリカかぶれが席巻していくんですね。公用語もフランス語は消滅する始末でしょうし。

しかし、やっぱりフランスのイメージっていうのはいいんでしょうね。芸能イメージにはやはりドイツよりということがあります。それに今は「アニメ」ですね。これはあちこちで聞きます。

お礼日時:2006/09/03 08:13

日本は、ドイツから法律や学術、フランスから文学、美術、料理、ファッションなどで強い影響を受けました。

では逆はどうか。一時は映画が歓迎されましたが、今はマンガと柔道ぐらいでしょうか。もちろん、ホンダやソニーは別格ですが、日本の企業という意識は薄れていると思います。また、音楽家や建築家で活躍している人材も少なくありませんが、別に日本人だからといって評価されているのではありません。松井やイチローと同じで、優れた才能なら出身国を問わず歓迎されています。ちなみに、経済面は別として、新聞に日本のことが報道されるのことは稀で、教師でも首相の名前を知らないと思います。
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この回答へのお礼

やはり欧州は遠いんですよね。遠い→疎いです。向こうでは瑣末的な流行くらいしか、実質的な日本の影響というのはないのかもしれません。私も一時フランスに滞在してそう感じました。ただ、フィルムとか写真関係だけは強かった気がします(映画の最後に出るフィルム:富士が多い)

お礼日時:2006/09/03 08:09

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