![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/pc/qa/question_title.png?e8efa67)
No.3
- 回答日時:
私も他の回答者の方と同じ考えです。
「糖分がないと脂肪燃焼は起こらない」
運動には筋肉中のグリコーゲンが重要です。
糖が代謝される時ピルビン酸が生成されます。
これが脂肪の代謝には必要だと思います。
エネルギー代謝は糖、脂肪、たんぱく質は関連した代謝系で合成、分解されます。
「血糖値が上がっているときはインスリンの働きで脂肪分解は起き難い」
多分のこれは低インシュリンダイエットの考え方だと思います。
インスリンは血糖を下げたり脂肪分解を抑えるホルモンで、
GI値が低ければ血糖上昇がゆるやかなため、インスリンが少なくてすむので脂肪ができにくく痩せる。
ただこれは血糖上昇が遅くてもエネルギー過剰になれば同じです。
個人差や一緒に食べるものにより血糖値は変ってくると思います。
血糖値が高いときインスリンの分泌は増えます。
細胞へのブドウ糖取りこみやグリコーゲン合成、タンパク質合成も増えます。
脂肪分解抑えられ血糖は下がり血中遊離脂肪酸も低下すると言うことだと思います。
適度な運動は、インスリンの作用を適正に保つためには有効です。
reyna_px07様
御回答ありがとうございます.
食後のインスリン分泌が一段落し,血糖値が定常状態にあるときが,運動するタイミングとしてはベストということでしょうか.
No.2
- 回答日時:
40代。
男性。ウエイトトレーニング歴6年。●>「糖分がないと脂肪燃焼は起こらない」
■以前この問題でやりとりがありました。
<脂肪を燃やすには炭水化物が必要?>
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2639327.html
<抜粋>
脂肪酸が代謝されるためには、糖が間接的に必要ということは事実です。
また、糖新生の際に使われるエネルギー基質は、脂肪酸であることも事実です。
※問題は、「脂肪酸が代謝されるに足りる糖が、どこから出るか」という事になります。
この糖が、中性脂肪(TG:トリグリセリド)を分解した際のグリセロールから全てまかなえれば、「脂肪は単独で燃焼することが出来る」ということになります。
<抜粋終わり>
<抜粋>
有酸素運動で体脂肪燃焼を効率よく行うためには、最大酸素摂取量の60~70%が良いです。
この表で60%とすると、糖質/脂質比は、糖質61%:39%脂質になります。
この場合では脂質の代謝も大きくなりますが、消費エネルギー基質のバランスは糖質側に傾きます。
※体の血糖値が低い場合(空腹でトレーニングなど)、この糖質分は他に依存しなければなりません。
自己完結されるべき(?上記仮定)の(訂正)1つのグリセロールから糖新生された糖は、筋肉(中間筋)のエネルギーに使用されてしまいます。
このことから、体脂肪を燃焼させるためには、十分な糖質(炭水化物)が必要と思います。
※運動強度が低い場合は、自己完結される(?上記仮定)場合もあるかもしれませんが、「体脂肪燃焼を効率よく行う場合」については、糖質を十分摂っていないと体脂肪が燃焼されにくくなります。
(訂正)中性脂肪(TG:トリグリセリド)は、脂肪酸に分解されると、その名の通り、3つの脂肪酸鎖と1つのグリセロールに別れます。
<抜粋終わり>
■■私の見解としては、運動を伴った体脂肪燃焼は、糖が必要であると考えています。
●それから少し考えました。
情報ソースとして以下のURLを掲げますが、「許可なく転載禁止」ということなので、抜粋という形は止めます。
<脂質と血栓の医学>
http://hobab.fc2web.com/index.html
<脂質と血栓の医学:生化学の知識>
http://hobab.fc2web.com/sub7.htm
<脂質と血栓の医学:生化学の知識:糖新生の経路>
http://hobab.fc2web.com/sub4-gluconeogenesis.htm
<脂質と血栓の医学:生化学の知識:絶食時の代謝>
http://hobab.fc2web.com/sub4-zesshoku.htm
▼論拠1
グルコース(ブドウ糖)が不足すると、解糖系エネルギー供給機構での2次生産物のピルビン酸が減少します。
オキサロ酢酸は、ピルビン酸から作られますので、これも減少します。
このため、脂肪酸がβ-酸化されて生成されるアセチル-CoAは、オキサロ酢酸が減少したため、TCA回路(クエン酸回路)に導入されず、エネルギー(ATP)産生の低下が起こります。
つまり、脂肪酸はエネルギーにならず、燃焼されないないことになります。
ピルビン酸は、解糖系エネルギー供給機構(速筋、中間筋)で筋肉中のグリコーゲン(多糖類)からATPを取り出した後の2次生産物です。
※▼論拠1を要約すると、「糖質が不足すると体脂肪は燃焼されない」ということになります。
▼論拠2
<24時間の絶食時>
条件:基礎代謝1800kcalの場合
筋肉タンパク質(アミノ酸)75g、脂肪組織(中性脂肪)160gが分解される。
この結果、グルコース(ブドウ糖)180g、脂肪酸120g、ケトン体60gが作られる。
■▼論拠2より、中性脂肪が分解されてグリセロールから糖新生される糖(ブドウ糖)は、それほど多くなく、絶食時の全糖質分のエネルギー供給は、まかなえないことになります。
筋肉タンパク質が分解(異化:カタボリック)されていることからわかります。
安静時のエネルギー基質比は糖質50%:50%脂質です。
この数値は、<24時間の絶食時>のエネルギー基質比と等しいと判断します。
■有酸素運動で体脂肪燃焼を効率よく行うためには、最大酸素摂取量の60~70%が良いとされます。
運動強度を、最大酸素摂取量の60%とすると、糖質/脂質比は、糖質61%:39%脂質になります。
この状態では、糖質の比率が大きくなりますので、<24時間の絶食時>にも増して糖質が足りないことになります。
▼論拠1、▼論拠2より、低血糖時(空腹時)に運動をすると、糖質が不足しピルビン酸も不足するので、中性脂肪が燃焼されにくくなることが考えられます。
「運動前に、炭水化物(糖質)などを摂って十分血糖値を上げてから運動した方が、体脂肪が燃焼されやすい」事になります。
●乱暴にまとめると、「中性脂肪は単独で燃焼されるやもしれない(不明)が、運動を伴った代謝で糖質が不足すると燃焼が滞る」ということではないでしょうか。
「燃焼が滞る」状態で運動を続けた場合、体は筋肉を異化して糖質を捻出しようとします。
筋肉が痩せていってしまいます。
この結果、糖質が足りピルビン酸も足りますので、体脂肪の燃焼は円滑に再開されることになります。
「燃焼が滞る」問題は解決されましたが、今度は「筋肉が痩せていく」問題が残ります。
やはり運動前に、炭水化物(糖質)などを摂って十分血糖値を上げてから運動した方が良いと思います。
●hisajp様の御回答で「運動開始時には、グリコーゲンが使われる」という状態は条件があります。
肉食獣が獣を捕まえるためなどに、加速->定速状態の運動などをする場合です。
<参考文献 八田秀雄様 著書 「乳酸を活かしたスポーツトレーニング」>
http://www.amazon.co.jp/%E4%B9%B3%E9%85%B8%E3%82 …
安静時のエネルギー基質比、糖質50%:50%脂質から、緩やかに運動量を上げていった場合、グリコーゲンは取り立てて優先して使われることはありません。
ext様
詳しい御回答ありがとうございます.
お教えいただいた過去ログは見落としていました.すいません.
やはり糖分は必要なのですね.
>▼論拠1、▼論拠2より、低血糖時(空腹時)に運動をすると、糖質が不足しピルビン酸も不足するので、中性脂肪が燃焼されにくくなることが考えられます。
どうも誤解していたようです.「空腹時」には,貯蔵されたグリコーゲンも枯渇しているので糖質が不足する,ということですね.お恥ずかしい・・・
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