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言文一致運動以前の口語の文献にはどういうものがありましょうか。また、そういうものがあれば、実際に読んでみたいのですが、岩波文庫など、一般の書籍で読めましょうか。

A 回答 (2件)

口頭語(話し言葉)について興味をお持ちなのか、それとも文献(書き言葉)における口頭語の扱いをお知りになりたいのか、それがわからないとどうお答えしていいのかわかりませんが・・・。

口頭語自体が「言文一致運動」から直接影響を受けたとは思えません。逆に口頭語が「言文一致運動」に影響したのは間違いないでしょう。

江戸後期の大衆向けの書物(下記)なら、岩波文庫でたくさん出ていますよ。(品切れのものもありますが、古本サイトで買えます。)いわゆる会話部分(現代なら「 」で区切るところ)は、当時の口頭語(口語は多義語なのでこう呼びます)をかなり忠実に再現していると思います。なお、ちょっとした図書館に行けば、「日本古典文学大系」(岩波)や小学館、新潮社の古典文学全集に、けっこう所収されています。
滑稽本・・・東海道中膝栗毛、浮世風呂、浮世床
読本(よみほん)・・・南総里見八犬伝、珍説弓張月

なお、維新期~言文一致期に書かれた文学作品(政治小説)も、何冊か岩波文庫になっていますが、こちらも品切れのものが多いようです。
政治小説・・・安愚楽鍋、経国美談、佳人之奇遇、雪中梅
また、次の勝海舟の談話集なども参考になります。
『氷川清話』講談社[講談社学術文庫]、江藤淳・松浦玲共編。ISBN 406159463X
『海舟語録』講談社学術文庫、江藤淳・松浦玲共編。ISBN 4061596772
『海舟座談』岩波書店[岩波文庫]。ISBN 4003310012。
その父、勝小吉の『夢酔独言他』(平凡社ライブラリー)も参考になります。

また、三遊亭円朝(初代)の落語台本(真景累ヶ淵、怪談牡丹灯籠など)は、二葉亭四迷にも影響を与えたと言われています。「牡丹灯籠」は今、岩波文庫が出ており、「累ヶ淵」は今月、岩波文庫が出るようです。

参考URL:http://www.kosho.or.jp/servlet/top
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この回答へのお礼

説明が足りなくて申し訳ありません。私が知りたいのは文献に於ける口頭語の扱いですから、できれば口語の書いてある文献をお教えいただきたかったのです。しかし、上のごとく、多くの文献をお教え頂いたので、大変役に立ちました。詳しくお書き下さりありがとうございます。

お礼日時:2007/03/02 19:00

 チョッと風変わりな口語資料をお一つ。


 切支丹時代のローマ字で書かれたイソップ物語です。楽しめます。
http://www.geocities.co.jp/bookend/9563/Esopo/es …
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この回答へのお礼

面白いものをお教え頂きありがとうございます。

お礼日時:2007/03/02 18:55

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