「覚え間違い」を教えてください!

S(貯蓄)-I(投資)=X(輸出)-M(輸入)

何故、上記図式が成り立つのか理解出来ません。
貯蓄が投資を上回ると、何故、輸出超過になるのでしょうか?
上記状況では、資本収支は黒字になるが、貿易収支は赤字になる
可能性があり、結果として、経常収支は赤字になる
可能性があるのではないでしょうか?

お手数ですが、具体的に分かり易く教えて頂けると助かります

A 回答 (2件)

(S-I)=(G-T)+(X-M)についてですが、


(G-T):財政赤字が増えると、何故、(X-M)が減少するので
しょうか?

⇒これは、政府支出が増える(=財政赤字)と、その分国内需要が
 喚起され、輸入が増えると言う事でしょうか?

財政赤字が増えると、ご指摘の通り、国内総需要が増えますので、輸入圧力になります。X=輸出、M=輸入ですから、Xが仮に安定推移した場合、輸入圧力は、経常収支の黒字幅は減少します。これが大赤字になるほどひどくなると、政府財政当局は、こんなもの放置できないとなり、財政支出の繰り延べ(今年支出しようと考えていた予算を、来年度に使おう!)したり、減税幅を減らしたり、増税したりします。あまり増税までは見たことはありませんが。。また、中央銀行も金利を引き上げたりします。話は反れましたが、結局ISバランスの等式で重要なのは、本ケースでは、左辺で、S-Iの部分をどう理解するのか?が決め手になると思います。S-I=+っということは、貯蓄が多い。なぜか?お金を使わないから→企業はそんな状態で、積極的に投資するの?→しない。
家計はそんな状態で輸入品をいっぱい買いますかねー?お金を使わないので、買わない。
じゃー、経常収支は、黒になるはずだ。そこで等式右辺を見る。
反対のことも言えると思います。S-Iがマイナスになっちゃった。なぜか?消費のしすぎじゃないかな?→みんな輸入品の購入が増えたねー。
企業もみんな買ってくれるから、ずいぶん在庫投資や設備投資を増やすでしょう。→Iが大きくなってしまった。→国内貯蓄だけで、まかなえません→借り入れするしかない→国内でもう貯蓄ありませんよ
→外国人から借りよう!→資本が流入するが、対外債務発生。上のほうにも書いてあった、経常収支も赤。
大体こんな流れで押さえると、分かりやすいかと思いますが、金の流れと経済の方向性を押さえていこう!とイメージをつかんでいくことが大事だと思います。

この回答への補足

素人でも分かる説明を有難う御座いました。なるほどです。
日本は、公共工事が多く、約1000兆円の借金をしているが、
(それでも)「貯蓄が多い=経常収支黒字」を確保出来ているの
で、(マスコミが大騒ぎする程ではなく)日本は、まだ、底力が
あると言う事ですね。
但し、今後、少子高齢化による外需に依存した体質の加速(海外要因
に大きく左右される)、国債を購入する/しないは、心理的な面もあ
り、ある日突然一斉に売りに走るリスクがある為、財政の健全化は
必要だと 言う事で理解しておきます。
有難う御座いました。

補足日時:2007/03/22 15:28
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これは国内の政府部門を無視して、経済構造を単純化している式に見えます。

過去の投稿なのですが、これを改訂してお答えします。

もともとはこうだったと思います。↓

(S-I)=(G-T)+(X-M)という公式がありまして、
S=国内総貯蓄
I=国内投資
(G-T)=財政赤字(プラスの場合)
(X-M)=経常収支黒字

本ケースでは、政府部門がないと仮定しますので、政府支出、税収入もゼロになり、G-T=0で、公式を見ると、S-I=X-Mになります。
しかし、ちょっと我慢して、下の文章を読んでください。

公式に数字を代入して考えますと、仮に国内の貯蓄がものすごく大きい場合、国内の投資は、すべて国内総貯蓄でまかなわれ、またそれでも余って、財政赤字分を全部金融可能な場合、余った資金は海外に出て行きます(投資超過)ので、経常収支は、黒字になってしまいます。結局、S-Iの部分がどれだけ大きいのか?を考えると、右辺は数通り考えられますので、ご自身でシュミレーションしてみて下さい。例えば、S=100、I=20
(G-T)=40とくると、経常収支の黒字幅は、40にしかならない、など、数字を入れて、左辺と右辺を均衡させるように、シュミレーションをしてみて、その後、経済学的な意味を考えると、より深く理解できるはずです。

そこでご質問に立ち返りますと、
S(貯蓄)-I(投資)=X(輸出)-M(輸入)

何故、上記図式が成り立つのか理解出来ません。

元々、国内における主要な、財やサービス生産者は、企業です。その企業が所得を生み出し、そして分配してきます。政府部門を無視していますから、政府もいろいろ財やサービスを供給し、所得を分配しますが、ここでは無視しています。そこで生み出された所得は、まず所得税を納めますが、これは、本ケースでは無視され、一部消費に回ります。そして残りを貯金します。給料貰った時のことを考えるとわかりますよね。
貯金するために銀行へ行く。

これを式で表すと、Y(所得)=消費+貯蓄です。あれー、税金どうすんのかな?と行きたいですが、本ケースは、税金などの政府部門を無視しています。
次が、預けた資金がどうなるのか?経済学者は考えます。銀行に預けた資金は、金融機関に回って、貸付という形で、投資に回ります。企業が設備にお金を使いたい、住宅を買いたい、もっと在庫の仕入れしたいので、運転資金欲しい、何でも良いでしょう。これが投資です。ここで、
あれー、政府が赤字国債発行したら、お金流れるんじゃない?っときたいですが、政府部門は無視していますので、本ケースではありえません。
また、国内の需要というものに目を向けると、この投資は、需要になります。先ほど見た消費も需要です。また、もうひとつ構成要素があり、外需です。(政府部門を本ケースでは無視しています)
そうすると、国内の需要は、消費+投資+外需ということになりますが、同時に輸入もしますので、外需は、経常収支黒字としましょう
そうすると、式は、C+I+(X-M)になります。経済が均衡している状態ですと、すべて供給しているものが、売れるか、売れないものは、在庫として投資されていますので、作ったものが誰かの所得になる。
つまり、C+I+(X-M)=C+Sということになります。
Cが両辺にありますから、消去し、式を変形すると、S-I=(X-M)になります。

貯蓄が投資を上回ると、何故、輸出超過になるのでしょうか?

簡単に言うと、国内で貯蓄超過ということは、いくつか考えられますが、消費が少なく貯蓄に回ったか、投資が少なく、お金が余ったかです。消費が少ないと、その分、輸入しませんから、経常収支が改善するのは分かるでしょう。また、お金が余ると、海外の資金需要者の貸付に回ります。国内でお金を借りてくれないので海外に向かう。海外でお金をうけっとた人は、使う。使えば、その分輸入圧力になる。従って、我々は、輸出する。(イメージ)

上記状況では、資本収支は黒字になるが、貿易収支は赤字になる
可能性があり、結果として、経常収支は赤字になる
可能性があるのではないでしょうか?

一応、繰り返しになりますので、上記を読むと理解できるかと思います。

この回答への補足

有難う御座いました。
「S-I=X-M」と言う図式は理解出来たんですが・・、

(S-I)=(G-T)+(X-M)についてですが、
(G-T):財政赤字が増えると、何故、(X-M)が減少するので
しょうか?

⇒これは、政府支出が増える(=財政赤字)と、その分国内需要が
 喚起され、輸入が増えると言う事でしょうか?

お手数ですが、教えて下さい。

補足日時:2007/03/21 23:42
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