No.6ベストアンサー
- 回答日時:
貨幣の元を理解すれば簡単です。
現在の貨幣で考えていては理解出来ません。昔の貨幣は金や銀そのもを形にしたものでした。従ってとの価値はその金属の価値と同じです。
ところが、政府が悪知恵を出して質の悪い貨幣を作りました。即ち今まで1枚1万円の金属で作っていた1万円小判に他の金属を混ぜて5000円の価値しかない小判をつくったとします。これが流通すると、質感その他が違うし、価値が異なると誰もが気づき、良い小判は溜め込むでしょうし、質の悪い小判は手元に置いて置きたくないので、使おうとします。だけど受け取る人は、質の悪い小判だったら2枚じゃないと1万円の価値のあるものと交換しないよ、と言うでしょうね。
だから額面上の物価があがるのです。
もうひとつのことわざ、悪貨が良貨を駆逐する。
理由はお分かりですよね。
因みに今の紙幣も昔は兌換紙幣と言って、例えば1万円(当然当時の額面は銭の単位でしょうけれど)の紙幣を日銀に持っていけば1万円分の金と交換してくれました。現在は不換紙幣なので交換してもらえません。兌換紙幣の時はインフレは起こりませんよね。
これは質問と関係ありませんでしたね。
回答ありがとうございます。
とってもわかりやすかったです。
ということは、当時はお金の表面に○○円と書かれていても実際は、そのお金に含まれる金の量で価値が決まってたんですね。
No.5
- 回答日時:
経済は物々交換で成り立っています、昔から金とか銀と交換できることを前提でそれに替わるものも使ってきました。
でも最後は金とかに交換できなければ、信用が成り立ちません。現在でも最終的に金と交換できるようになっているから、代替の紙で取引をしています。ていっても世界中の人がいっせいに金に変えてくれというだけの量は当然ないんですけどね。でも金の質が半分になったら価値は半分ですからね。物価が2倍になってバランスがとれるわけです。
回答ありがとうございます。
お金に含まれる金の量がそのものの価値になるのですね!今の時代とは違うのでよく理解ができなかったんですね。
No.4
- 回答日時:
江戸時代は、習慣的に“金の量”で貨幣価値が決まっていました。
質の悪い貨幣とは、同じ1両小判であっても、含まれる“金”の両が少なくされたものです。
これを“改鋳”と言います。例えば10万両の良質の小判(金の含有量が多い)を改鋳すれば、やろうと思えば(質の悪い)15万両にも増やせるわけです。
ですから、本来は10両で買えた物が、“改鋳”の後は15両に値上げとなるのです。
徳川幕府や小判を製造していた“金座”はこれで大もうけしました。政府による“詐欺行為”です。
ために庶民は物価上昇に悩まされ、お金持ちは良質の小判をこっそり隠したりしました。
“悪貨は良貨を駆逐する”とはこの事です。
回答ありがとうございます。
幕府は質の悪い貨幣を作ることで財政危機を乗り越えようとしたのですね!
“悪貨は良貨を駆逐する”の意味がやっと理解できました笑。
No.3
- 回答日時:
江戸時代の貨幣は、小判などでした。
その小判の中に本当の金(きん)がどれだけ含まれているか
(含有量)によって貨幣の質・価値が決まります。
金(きん)が少なければ悪貨、多ければ良貨といいます。
金(きん)の含有量が少なければ、その分だけ大量の貨幣が出回ります。
そうするとインフレという状態になるのですが、今まで同じ1両の小判で
買えていたお米を、世の中に小判が溢れている状態で売れば、みんな小判を
持っていますから、お米はすぐに売切れてしまいます。
そこで、お米の値段を値上げする必要が出てきます。
そのようにして全ての商品の価格が上って、物価が上昇します。
お米屋さんはたくさん小判を受け取っても、お米屋さんが野菜や魚を
買うときも、それらの値段が上っているわけですから、
得にはならないですね。
No.2
- 回答日時:
一般に近世以前の貨幣は銅貨、銀貨、金貨といった貴金属で造られており、それが価値の保障であったことはご存じかと思います。
つまり「質の悪い貨幣」とは混ぜものが多く、貴金属としての価値の低い通貨を指して言います。
また混ぜものが多いと言うことは、同じだけの貴金属でより多数の通貨が造られる、すなわち通貨が実体経済よりも多く流通する事を意味します。
現在でも経済破綻した国が紙幣を乱発して、猛烈なインフレを引き起こす事例は多々ありますが、それと同様です。
No.1
- 回答日時:
1 金の流失
日本と欧米での金銀交換比率が違っていた。
海外から銀を持ってきて、金と交換。その金をまた海外で銀に交換すると大もうけできたから。
2 質の悪い貨幣
金が減ったので、金の保有率の少ない、小型の小判を発行せざるを得なくなった。
3 物価の上昇
貨幣を貨幣という特別なものではなく、モノ・商品と考えてみましょう。貨幣も含めた物々交換であるとしましょう。貨幣が水増し商品、あるいは上げ底商品であれば、物々交換で貨幣と交換するモノ「生糸」とかですが、交換比率で生糸の価値が上がります、前は 小判10枚だったのに対して、金の保有率も低く、小さかったら、小判20枚にして欲しいとなります。これが物価の上昇となります。
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