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シャンソン “L'hymne a` l'Amour ”
http://www.paroles.net/chansons/10001.htm
の歌詞の第1連下から1~4行目の構文(単純未来?)と、第2連全部と第3連上から1~3行目の構文(条件法現在?)とが混在しているのではないかと思われるのですが、もしそうなら、時制が一致しないので文法上誤っているのではないかという気がするのですが……。

まず第1連下から1~4行目ですが、ここでの動詞はそれぞれ不定詞 inonder、fre´mirのil/elleの単純未来の活用形だと思われます。前者は第1群規則動詞、後者は第2群規則動詞という違いはあっても、活用語尾が語幹+raであることには変わらないからです。この部分を英訳してみました。
As long as love will overflow my morning
As long as my body will tremble beneath your hands
Problems are not so important,
My sweetheart, because you love me.

次に第2連全部と第3連上から1~3行目、ここは全て条件法現在の文法に適っていると思われます。まず仮定節(Si+直説法半過去形)となっているのが、第2連上から3行目と一番下の行、それと第3連上から3行目にある3つのSi tu me le demandaisで、不定詞demanderの語幹demand+tuの直説法半過去の活用語尾ais になっています。結果節(条件法現在形)となっているのが第2連上から1~2行目と4~5行目、それと第3連上から1~2行目で、全ての動詞の活用語尾がraisとなっていて条件法現在形になっています。この部分を英訳してみました。
I would go as far as the end of the world
I would have (my hair) colored blond
If you demanded them of me.
I would go to take the moon
I would go to steal wealth
If you demanded them of me.

I would renounce my homeland
I would abandon my friends
If you demanded them of me.
ここは全て英語なら仮定法過去にできますし、英語が~過去と言うのに対しフランス語では~現在と言うだけで時制はピタリと一致しています。ですから、第2連全部と第3連上から1~3行目を基準に考えると、第1連下から1~4行目をなぜ単純未来にする必要があるのか、その理由が全く分かりません。確かにここで述べられていること(l'amour inonder mes matins や mon corps fre´mir sous tes mains)は反事実ではなく事実ですから条件法にする必要はないのかもしれませんが、それでも単純未来にする必要もないと思われます。

さらに第4連上から4行目Car moi je mourrai aussi のmourrai は不定詞mourir の単純未来形になっていますが、ここはまだje はmourir していないので未来の仮定で意味は通じると思われます。ですからここと上記の条件法現在から考えると、第1連下から1~4行目だけ非常に奇異に感じられるのです。

A 回答 (3件)

この4連の歌詞は一連(nos corps a corps 体と体の愛)


最終の四連(nos coeurs a coeurs 心と心の愛)で一組

若かりし頃の愛とて一緒の年月(老いる)を過ごすと
いつかは、死別(万人に平等に)をむかえる定めです
心と心の愛があれば、永眠の後でも、お互いに天国に
召され、愛し続ける時間の流れを単純未来で記述です

二連と三連が別の一組で、この私(je)の愛は特別と
詳述で一般愛の時系列に同じ分量で割って入り込んだ 

反復のJeに焦点を合わせれば、意志(半理性と半狂気)の愛と
条件のSiに注目すれば、“お惚気の愛”ですね 平たく言えば
『ねぇ、ねぇ聞いてよぉ、彼から言われれば、私ってなんでも
しちゃうンだからさ~ 其れ程まで、恋焦がれているのよぉ~』
愛の程度を具体的に引き出し易い条件法を活用したと思います

一連と四連が地の文で二連と三連は独白(会話文)と
前回でご説明のように、看做せませんでしょうか

日本の大空には“ひばり”が飛び翔る
巴里の天空には“すずめ”が飛び回る

この二羽を聴くと落涙を禁じ得ないので
今日も明日も、鼠色の美空を、仰ぎ見る

以上、ウ~ンと唸る一人部屋で書きました
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この回答へのお礼

>一連と四連が地の文で二連と三連は独白(会話文)と
>前回でご説明のように、看做せませんでしょうか

ははあ、なるほど!それはしかし前回のご説明にはありませんでしたが、そういうことなら私も納得できます!分かり易いご説明、ありがとうございます!

>以上、ウ~ンと唸る一人部屋で書きました

おお、これは博覧強記、博学多識、頭脳明晰、才気煥発なるanapaultoleさんをもってしても難しかった質問でしたか。それでは私もやっと理解できたことですし、ここらで幕引きと致しましょう。丁寧なご説明ありがとうございました。

お礼日時:2007/05/17 20:38

毎度同じ語り口では、飽きも自ずと来てしまうでしょうから


今回は敢えてクイズ形式と致しました(ご無礼はご容赦下さい)

読み物の書き手が、和文体・雅文体・敬体・常体を織り交ぜ
地の文と会話の文の起伏とか、話し手の味付け等をします
それと同列と、お考えいただけないでしょうか

●ヒントその(1)彼女の綽名は
晩年はMadame Piaf と、でも愛称はやはりla Mome Piaf です 
このmomeは子供・小娘で、piafは雀です ストリートシンガーの
彼女の歌声に魅了され、口説いてこの歌の世界に引き込んだ
Louis Leplee(翌年彼女のシンパ?により撲殺 )により命名

理由は、身長が150cm未満と小柄、話し方が雀のよう(対談等を
是非とも聴取)と言われています しかしmomeはmaitresse です
幼少の頃、売春宿を経営する祖母のもとで暮らし、15歳で一人立ち
20歳で、Louis Leplee に見出されるまで如何に生活の糧を得たか

●ヒントその(2)ご指摘の箇所の主語
正解です!!!

●ヒントその(3)その内容は
ご指摘の箇所は、高尚な愛とはを述べているかに見せて じつは
もし娼婦なら、お客を取る仕事が終わるのが明け方でしょうから
自分の情夫との待ちに待った愛を確認しあうのはいつでしょうか
(このような形の愛(社会の底辺か)もありますと例示しています)

このTant que の二行は、その様に解釈も出来るのです
ここでの愛は、体の(が求める)愛とでもいえるのでは
(16歳で結婚、その後幾多の男性を一流人に育てる(?))

一方後二段は、jeによる理性の愛か強靭な意志の愛でしょう
反道徳的、反社会的なことをも、辞さないと宣言しています

(ドイツの占領下、フランスはpour(親独)contre(反独)と
ailleurs(日和見)に分かれました そのシコリがまだ残っている
この時期に、そんなことどうでもいいじゃないの愛さえあればと
この声で、最愛の愛人ボクサーを失った直後に歌われれば
人気は出ますね それに彼女自身は、名前のedithにもある如く
筋金入りの反独ですから)

●この二つを、別々に浮かびあがらせたくて、双方の時制を
変えていると体感(でも最後にそれは一つとreunit)します

以上、個人的無意識と集団的無意識を混ぜながらの妄想です

この回答への補足

>高尚な愛とはを述べているかに見せて じつは
>もし娼婦なら、お客を取る仕事が終わるのが明け方でしょうから
>自分の情夫との待ちに待った愛を確認しあうのはいつでしょうか
>(このような形の愛(社会の底辺か)もありますと例示しています)

>このTant que の二行は、その様に解釈も出来るのです
>ここでの愛は、体の(が求める)愛とでもいえるのでは
>(16歳で結婚、その後幾多の男性を一流人に育てる(?))

>一方後二段は、jeによる理性の愛か強靭な意志の愛でしょう
>反道徳的、反社会的なことをも、辞さないと宣言しています

そうですねえ、ただ、第2連でお月様を取りに行くのはまだ微笑ましいとしても、大金を盗むのは既に反社会的とも言えましょうし、髪を金髪にするのは、日本人の黒髪を金色に染めるのは反道徳的だと分かりますが、フランス人の場合、それが反道徳的と言えるかどうか、私にはよく分かりません。

それとこの歌詞の最大の不可思議な点であり、また、質問にも書きました、単純未来と条件法現在の混在に関して、解説して頂けませんでしょうか?よろしくお願い致します。

補足日時:2007/05/16 21:45
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この回答へのお礼

またまた唖然とするようなご回答を有難うございます。

>毎度同じ語り口では、飽きも自ずと来てしまうでしょうから

いえ、ご懸念には及びません。仮に今回のご回答を最初に頂いたとしましても、私には全てが驚嘆すべき新発見ばかりでした。眼から鱗が落ちてしまい、今その掃除に大童です。(笑)

お礼日時:2007/05/16 21:45

se_tutoie さん 普通なら流し読みです


ご明察の通り、いいポイントを突きます

このご質問が投げて来ると予期してました

色々と思索がお好きとお見受けしますので
今回は、ヒントを三つほど
(1)彼女の綽名は(2)ご指摘の箇所の主語は
そして(3)その内容は です

これらの(深い?)理解があって、岩谷さんは
かなり違った和訳を越路さん用にしたのでは

ごめんなさい じらしではありません
きっと自力で解決できると信じております

この回答への補足

>ごめんなさい じらしではありません
>きっと自力で解決できると信じております

いえ、降参です!白旗を掲げますのでどうか答えを教えて下さいませ!

補足日時:2007/05/15 21:34
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この回答へのお礼

今回はストレートなご回答でなくクイズ形式ですね!それもまた一興ですね、と言いたいところですが、その3つのヒントの難しさに思わずウ~ンと唸ってしまいました(聞こえますか、私の唸り声……)。

(1)彼女の綽名は
これ、ピアフのことですよね。注釈には「シャンソンの貴婦人」とありますが、これとどういう関係があるのか分かりません。

(2)ご指摘の箇所の主語は
第1連下から4行目はl'amour=love、3行目はmon corps=my bodyですね。この歌詞での主語が他ではtuかjeなのに対し、ここだけ唯一抽象的な概念(l'amour)や物質(mon corps)になっている、ということまでは分かりましたが、そこから先が分かりません。

(3)その内容は
私の拙い英訳の通りです。もちろん原詩と和訳、そして注釈が掲載されている本(『シャンソンで覚えるフランス語-1』大野修平/野村二郎編著 第三書房 2006年第4版発行)には訳も載っていますが、あまり長く引用すると著作権の問題にひっかかるのでは、という懸念と、一度英訳してみた方が私自身の理解の助けにもなると思い、あえて和訳は載せませんでした。 

お礼日時:2007/05/15 21:32

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