
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ベンゼンでの凝固点降下の実験の経験はないので、以下は「溶媒のみの
グラフと同様、ほぼ水平」という実験結果が正しいものとしての、推測です。
55tontaさんが言われる通り、溶液で凝固が始まってもグラフが下降し続ける
のは「過冷却を過ぎると、溶媒が先に凝固し、溶液の質量モル濃度が上昇」
するから、です。
逆を言えば、「溶媒のみで先に凝固しない」、つまり「溶媒と溶質が同時に
凝固」すれば、それがたとえ溶液であっても、凝固中の温度が一定になる
ことはありえることになると思います。
もう少し詳しく説明すると、水溶液などでは、
「溶媒-溶媒」間の方が「溶媒-溶質」間の分子間力(水素結合)よりも強い
→凝固(結晶化)の際、より安定な「溶媒-溶媒」間の結合が先に固定
→溶媒のみが先に凝固して、溶質は残っている液体部分に取り残される
という流れで溶質の濃縮が起こるのに対し、今回ご質問の系では
「溶媒-溶媒」間と「溶媒-溶質」間の分子間力が同程度の強さ
→溶媒のベンゼンが凝固する際に、ナフタレンも同時に取り込まれる
→液体部分での濃縮が起こらない
ということになって、凝固中の温度がほぼ一定に保たれたのではないか、
ということです。
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