No.2ベストアンサー
- 回答日時:
上記の四大発明は、直接中国から西洋に伝わったのではありません。
紙の例では、751年にタラス河畔の戦いでアッバース朝ペルシャに中国(唐)が大敗し、その中に率いられていた紙職人が、イスラム帝国側に引き連れられてゆき、同時に紙の製法がまずイスラム圏に伝わります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%99
紙の製法が伝わる前は、粘土板,石板,動物の骨などに文字や記号を切り刻んだり、パピルス,羊皮紙,木の皮,竹などに文字を書いたりして情報を記録していましたが、これらは紙と比べて大量生産が出来ずまた非常に重く記録や伝達がしづらいものでした。
これらと比べて、紙は記録のしやすさ,軽量さ,大量生産性などに優れており、現在に例えればIT革命を引き起こしたと考えられます。
紙の使用により、情報の記録,整理,伝達が容易になり、それによって知識および知識層(階級、人口)の拡大が起こり、その後の文明の発達に非常に大きな影響を与えます。
イスラム国家に伝わった紙は、その後多くの科学技術と共に西洋国家に伝わり、現在の西洋国家発展の基礎になったことは言うまでもありません。
日本でも、公式記録では610年に紙が伝わったとしていますが、その後の文化の発達は、歴史書や詩文集,物語集が大量に作成されたかを見れば良く分かると思います。私見では、もっと前より紙が伝わっていると考えております。曽我氏の滅亡の際に、数々の歴史書や系図類などが焼けており、この中にかなり多くの書類があったと考えます。
ちなみに、紙が伝わらなかったアメリカ大陸の文明国家(インカ,マヤ,アステカなど)がっどうなったかを見れば、紙の伝来の意味の大きさが十分理解できるでしょう。アメリカ大陸の文明国家にも文字や記号が残っていますが、紙のような大量の情報をすばやく伝達する手段があれば、スペイン人の小軍隊のために国家が滅亡するようなことは無かったのではないかと考えます。
No.1
- 回答日時:
活版印刷術の発明に伴い、ヨーロッパで安価な紙が流通するようになったのは17世紀ごろ。
影響は大きすぎますが、目立つものだけ簡単にあげると
・発見や実験結果、新しい考察などの発表→科学革命
・聖書の出版→宗教改革
・パンフレットによる政治的な意見表明→(アメリカ独立)・市民革命
ヨーロッパへ与えた影響が極めて大きいので、アメリカの独立を入れてもよいでしょう。
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