

No.1ベストアンサー
- 回答日時:
幸い(?)私も哲学オンチなので、哲学色はヌキにしてお話させてくださいな。
■精神の三段の変化とは
1)ラクダ段階:神にひざまずき、重い荷を背負いたいと願う、服従と勤勉の精神
俺は傲慢だ、知ったかぶりだ、俺はバカだ。
そうであることの重荷に耐えられるほど、俺は嬉しい。
どうか俺の背中に一番重い荷物を乗せてくれ神様。
俺はどんな辛さにも耐えるから。
2)獅子段階:新しい創造を目指す権利を得る、自由意志発揮の破壊精神
神とやらが俺に押し付けていた「義務」はもうどうだっていい。
だって俺はこんなに強いもん。
俺はきゅうくつな修行から逃れて、そして何者にも縛られない自由を手に入れるぞ。
俺はもっとすごいことがしたいんだ。邪魔するやつは容赦しない。
3)幼子段階:新しい創造ができる力を得る
(敬虔であったラクダ時代を忘れ、暴虐だった獅子時代も忘れ、
すべてを真っ白な新しい気持ちで受け入れ、遊びながら、
どんどん新しい価値を生み出していく存在。)
途中で「神様」という語が出てくるけれど、
ニーチェの名台詞はご存知「神は死んだ」。
つまりこの書は、キリスト教の価値観でガチガチに固められた世界観をブッ壊して、
それに代わる新しい価値観や新しい人間像を、
ゾロアスター教の神様(ツァラトゥストラ=ゾロアスター)にかこつけて語らせてみているわけです。
神様の教えに従順に従っている段階がラクダ。
それにおかしいと気づき、ぶっ壊そうとあがき暴れまくっているのが獅子。
(獅子でなければ古い価値観をブッ壊すことはできない)
そして新しい価値観を生み出すには、幼子のように無垢でなければいけない。
…とはいえ、「ツァラトゥストラ~」は「福音書」のパロディらしくて、
「幼子」とはイエスその人を指してるみたい。(「幼な子のようになりなさい」っていう聖書の言葉から)
つまり元に戻るだけで、新しい価値は誰も生み出せないという…
恐ろしいオチです。
>具体的な事例を挙げて
夏目漱石の「坊ちゃん」から「三段の変化」を説明しているサイトを見つけました。ご参考になさってください。おもしろかったです。(^^)
ラクダ…うらなり
獅子…山嵐
幼子…坊ちゃん
参考URL:http://www.geocities.co.jp/Bookend/4208/unpublis …
この回答へのお礼
お礼日時:2002/07/04 15:15
ありがとうございました。ご指摘のURLは、私にはちょっと難しすぎましたが、上述された123は、非常によくわかりました。
獅子の時代は、世阿弥のいう「時分の花」で、それを超えたところが「幼子」なのかな、とか、中島敦の「名人伝」の登場人物も同じ道をたどっているなとか、巨人の星の星飛雄馬もこの三段階を経ているなとか、いろいろ思いを致すよすがになりました。
No.3
- 回答日時:
お読みになったのは新潮社の「ツァラトストラかく語りき」でしょうか?
中央公論の「ツァラトストラ」はもっと読みやすいですよ。
質問に対しての回答ではないですが、ちょっと書いてみました。
この回答へのお礼
お礼日時:2002/07/08 20:12
アドバイス有り難うございます。
同僚が会社の会議で引用していたので、彼に頼んでその部分をコピーして貰ったのですが、何版かはわかりません。教養の差を思い知っています。
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