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こんにちは。
よく不良債権の証券化が難しいといわれますが、そもそも不良債権とは債務不履行でどうしようもなくなった債権のことだと記憶しているんですが、その不良債権の何を証券化するのですか?証券化のしようがない気がするんですが。担保の資産などでしょうか?
専門ではないので既におかしいことを言っているかも知れませんが、ぜひ教えてください。

A 回答 (4件)

まるで回収できない債権は無理でしょうが、証券化は


債券をオフバランスできるメリットがあるそうです。
証券化の手法として、優先・劣後・・・(デフォルト確率から
優先部分は高格付けを取得可能)や第三者保証などがあります。
ちなみに証券化される債券は各種ローンとかです。
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この回答へのお礼

返信ありがとうございます。優先・劣後という話はよくわかりませんが、第三者保証というのは政府機関などの信用力の高い機関を絡ませることでしょうか?

お礼日時:2007/07/30 20:06

 ●不良債権保有者よりも、開発に自信のある業者が証券を買う●


 例えば、1億円の債権を持っていたが相手が破綻した。担保物件は8,000万円分にしかならない、としましょうか。債権者はどうしましょう?裁判で担保物件を競売にかけても8,000万円にしかならない。それも各種手数料と時間がかかる。この債権を100口に分割して、証券化して販売すれば、裁判にかけずに現金化できる。買う方はと言うと、時間が経って80万円の証券が100万円にもなるだろうと考えれば買うでしょう。あるいは、その担保の土地を有効利用できればもっと高く売れる、と考えれば、その証券を買うでしょう。
 バブル崩壊後、日本の金融業者の持っていた不良債権の担保・土地を外国の会社が買う例が多くありました。これは、日本の担保評価は近隣土地との比較で価格を設定しますが、外国の開発会社は、「その土地を有効利用したらいくらの収益が上がるか?」で評価し、日本の金融業者が考えるよりも高く評価し、土地を修得し、再開発し収益を上げました。
 つまり、債権を持っているものよりも、その土地を有効利用出来る自信のある企業なら、不良債権の証券を買うことになります。
 すべての不良債権がこのようになるわけではありませんが、土地を担保に金を貸した金融業者は必ずしも土地を有効に活用するノウハウを持っているわけではありません。そこで、このような「不良債権の証券化」が実現可能なわけです。そして、こうした知恵がなくても、開発業者の能力にかけて、少額の証券を買う一般人も出てくるわけです。
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この回答へのお礼

例があってかなり分かり易かったです。ありがとうございます!
前半部分で、証券化をした場合は元の一億円相当の値で売れるということですか?それとも8000万円は8000万円だけど手間や手数料が省けるということですか?

お礼日時:2007/07/30 20:11

例えば、10件でそれぞれ10億=100億の債権を証券化


する場合、2件が回収困難だとすると80億が優先債権として
(高格付けで)販売可能です。
ただし残りの20億の販売は難しいですので、現実的には
債権を分離できないこともありそうです。
その点、保障機関に保証料をはらえば、条件良く販売できます。
当然後者の方がコストがかかります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
やはりコストがかかってしまうのは仕方がないんですね。

お礼日時:2007/08/04 17:38

不良債権=回収不能の債権ではありません。


不良債権=回収出来ない可能性がある債権です。

つまり回収できるかもしれないというか、8割方回収できるわけですが、債権というのは回収できて当たり前のもので銀行もそのつもりで一般から預金を集め、企業へ金を貸しています。
だから2割の確率で回収できない事があると大問題なのです。

例えば、2割の確率で破綻する不良債権が10億円ある場合。
銀行は手元に10億円を用意しておかないと2割の確率で破綻します。(実際は複数件の不良債権の破綻率の平均値のようなものが紡がれるのでこんな極端な形にはならないでしょうが原理は同じです)
すると金を貸すのが仕事のはずの銀行が金を貸せなくなるわけです。これが貸し渋りです。


これを証券化して7億円で売れば証券を買った人は2割の確率で7億円損をしますが、8割の確率で3億円得をします※。(実際は複数件の不良債権を紡がれるのでこんな極端な形にはならないでしょうが原理は同じです)
不良債権が回収不能になった時のリスクも証券1枚1枚の価格は小さいので個々で吸収できます。つまり、個々の人が損するでしょうが、破綻することはないでしょう。

対して、証券化して不良債権を売り払った場合、銀行は損するわけですが、あやふやだったリスクが3億円のコストという形ではっきり計上されるので、次の融資がやりやすくなるわけです。
もっと具体的に言えば、破綻するかどうか分からない不良債権の為に、10億円手元においておかなくていけないよりも、3億円損失計上して残りの7億円を融資に回した方が銀行にとっても経済にとっても有意義だということです。


得する可能性x得する額=0.8x3億=2.4億
損する可能性x損する額=0.2x7億=1.4億
という訳でこの証券はそこそこ条件の良い債権ということになります。その分銀行が存しているという事になりますが、それはあやふやなリスクを数値化するためのコストのようなものです。
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この回答へのお礼

とてもわかりやすくて、不思議に思っていたことが一気に晴れました!
ありがとうございました!

お礼日時:2007/08/04 17:47

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