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有機無農薬農業と化学肥料、農薬を使う農業では、環境面、人体への影響は大きく違ってくるのでしょうか? 私は今の日本ではあまり違いはないと思うのですがどうでしょうか?

A 回答 (5件)

No.4です。


慣行栽培の農薬場合、生産者と消費者の受けるリスクは同じではないと思いますが、
有機栽培も慣行栽培も国の安全性基準のもとで行なわれるものとしては同じです。
慣行栽培は残留農薬ポジティブリスト制度が導入されてより管理が厳しくなりました。
有機JASの場合は、種まき前から生産工程まで一定の規則により管理され、
認定機関による検査が必要で、単に化学肥料を避けるための目的で制定されているものではなく、
慣行栽培とは生産工程や管理も違います。
どちらが安全かと比較できるものではないと思います。

リスク評価において自然なものが安全で化学合成が危険という概念はなく、物質として安全性評価をしています。
どちらにも絶対安全はない、ゼロリスクはないのです。
海外では有機栽培でも細菌汚染が頻発しています。
農水省は、慣行栽培に農業生産工程の安全性を高めるためにGAP手法を検討し、
農地・水・環境保全向上対策として減農薬などで補助金を検討しています。
環境面への影響は有機栽培の方が優位なのかもしれません。

危険な研究データが報告された場合は、WHOをはじめ世界の政府機関が研究を審査し国としての見解を行政のHPで発表しています。
国民に根拠ある情報を正確に提供していると思います。

栄養的意義に関してどちらが優れているかという点でも
個々の条件により違うということです。
http://www.v350f200.com/faq/05.html
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。とても勉強になりました。

お礼日時:2007/09/30 10:55

農学が専門ではないのですが、有機栽培はJAS法によって化学合成された肥料や農薬を使わないもので


環境負荷を考慮されたものと思います。
天敵などの生物由来などの農薬は禁止されていないので無農薬ではないですね。
無農薬表示は特別栽培農産物に該当するのかもしれません。

人への安全性に関してはどちらが安全とは言えないと思います。
残留農薬の発がん性、毒性を考えれば、植物も発がん性をもつ天然農薬を含んでいることは
遺伝毒性試験開発者のエームズ博士の報告で有名です。
残留農薬は、FAO/WHO コーデックスのガイドラインをもとに食品安全委員会が
リスクアナリシスという手法によりリスク評価をしています。
天然由来であっても化学合成でもハザードは同じです。
有機栽培でも微生物やカビなどの汚染も考えられます。
慣行栽培の農薬は、一生摂取しても健康に影響が出ない量が設定されています。


有機農業の多いイギリスでもオーガニックが安全という結論は出していません。
食品基準庁(FSA)オーガニックQ&A
http://www.food.gov.uk/foodindustry/farmingfood/ …

この回答への補足

回答ありがとうございます。人への安全性はどちらがいいかということは現在では決まってないですよね。 この問題はいつかどこかの科学者の研究によって決まるようなものなんでしょうか?

補足日時:2007/09/29 00:49
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10年以上の長期、有機物を投入しない畑では作物の収量は年々低下します。

畑の土壌が微生物活動の場として、養分貯蔵、利用の働きを有するためで、概念として「地力」と呼ばれます。さらに、土壌中微生物の多様性が維持されることで、連作障害を防ぐ効果が期待できます。有機物を利用しない作物栽培では作目が限定され、水耕等の施設を必要しますので、経費が増加します。このように、農業では有機物の利用は大小差があれ必要なのです。次に、化学肥料の利用は生育が促成される反面、過剰施用や病気への抵抗力を低下させがちです。そこで、農家では化学肥料の肥料効果を最大限引き出すため、有機肥料や有機物の施用を実行しています。農薬が人体に及ぼす影響は、用途外の使用、収穫前の無責任な使用が無ければ問題ないのですが、名著「サイレント・スプリング」に書かれたとおり、人は過信しますし、お金のためなら何でもする人もいます。安全な食品を生産する努力は今後も必要です。なお日本特有の問題ですが、飼料用穀物の輸入が米生産量を上回るほど多量なため、畜産物を今後も自給するには家畜糞を堆肥として農地に還元することが環境保全の点から重要です。これらのことから、上手に有機肥料・化学肥料・農薬を利用し、安定した食品供給が農業に求められます。
言われるような単純な視点では、選択は難しいと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。回答者様のような回答ができるようにしっかり勉強します。

お礼日時:2007/09/27 22:39

No.1です


>日本の技術、規制の中で育てた農産物なら、大して変わらないだろうと思ったのです
国内における現在の規制ならば、直ちに人体に影響が出る事は無いのでしょう
ジワリジワリとくる積み重ねが怖い気がします

直接の農産物ではありませんが、防腐剤タップリのコンビニ弁当を皮肉った落語がありました
A氏『○□のじいさん、最近顔を見ないと思ったら死んでから3ヶ月もたってから発見されたのに、まるでつい昨日死んだみたいだったってさ』
B氏『え? なんでだい?』
A氏『あのじいさん、毎日コンビニの弁当ばっかり食べてたからだよ』

昔のパンは3日もすれば七色のカビが生えていたものですが、今は賞味期限から3週間経ってもカビなど見あたりません
農薬&化学肥料とは違いますが、このような防腐剤が人体に全く影響なしとは思えません

>もし大学で適切な農薬、化学肥料の使用を学んだ農家が作った、環境にも、健康にも安全な農産物というものがあったらどのように感じるでしょうか?

常識は時代と共に変化します
これも極端な例ですが、江戸時代は着物・袴が常識でしたが、今は違いますよね
学校での10年前、20年前の指導内容が今では覆されているって事はありませんか?  テレビでもそんな内容の番組を見たことがありますよ
昔は推奨された農薬も、今は絶対に使用禁止ってのがあるんでしょ?
質問者さんが現在学んでいる内容も、ごく近い将来に『あれは間違っていた』となることもあると思いますよ

私は好んで農産物の賜物であるワインを飲みます
農業大国である仏国の生産者達も試行錯誤で、慣行農法から減農薬、サステイナブル農法、有機栽培、ビオディナミ農法(生力学栽培)へと移行しているのです
不思議と後者のワインほど美味いと感じるのです  もちろん、情熱ある生産者に限られますね
と、言うだけいって回答します  『大学で学んだ人が云々とかじゃなく、身体が喜ぶ、美味いと感じるものを選びます』
日々勉強、がんばれ学生さん!
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この回答へのお礼

じぶんでこの問題の答えを見つけられるようがんばります。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/09/25 23:22

素人なので上手に説明できませんけど、、、実体験する事が一番でしょう


1年とか2年の短期での影響ならば少なすぎて判らない程度です
これは質問者自身が大量に農薬&合成化学肥料を用いて栽培し、摂取するのが判りやすいと思います

質問の回答には生産者としての影響、消費者としての影響の2面があります
生産者は農薬を使用し全身に浴びる事により体調不良を憶えます
つまり最初に影響を受けます  そこから減・無農薬農法を目指す人もいます  当然の事でしょう

消費者の立場としては、短期的に少ない(判らない程度)影響で安易な手法での大量生産が出来て安定供給を望めます
しかしながら、極端な例ですが米国がベトナム戦争時に使用した枯れ葉剤はベト&ドク君に代表されるように現地の住民に遺伝子破壊をもたらしていますよね?
農薬は効果に差があるだけで体内に蓄積していると考えます
それが敏感な人の場合、卵や大豆で顕著な食物アレルギーとなって現れているのではないでしょうか?

化学肥料も植物が生長するのに必要な一部の栄養素を絞りこんで与えていると考えます
よく窒素、リン、カリと言いますが本当に化学的に造り出したこの3要素を与えただけで優秀な栽培家が育てた有機栽培の野菜と同じ物が出来るのでしょうか?
それは食べてみれば判ることですね  

化学・科学のおかげで解明・解決された事も多いでしょうが、昔は食物が無いため、もやしっ子がいたろうけど、今の時代ガタイはデカイが骨がない子供が多いのはその現れではないでしょうか?
病気の耐性がない事、昔はなかった病気が聞かれるようになったのも同様の事ではないでしょうか?

質問者さんは自ら除草剤を撒いたことがありますか?
私は家の周囲に年間数回撒きますが、環境への影響としては、地上の植物は当然ながら土中・土上の生物が消え、土壌が荒れて僅かな雨でも土が流出してしまうのが判ります
頭では除草剤は悪だと思っていても、必要悪なのだと思うようにしてます
田んぼを耕作する人に対し、除草剤を撒くなという世論がありますが、それは耕作を体験していない人が言うものです
平日に会社勤めをしていながら、休日には異常気象とも言える暑い日中に朝から晩までやっても草むしりは終わりませんよ
農村交流体験も、休日以外は地元民管理ではなく、全てを被体験者が行えばどれほど重労働かを思い知るでしょう
ですが、そんな重労働では体験者が応募するわけもないのが実態です
よって、農薬や化学肥料を使わなくてもすむ方法、遺伝子操作以外の方法を模索するのが世界の方針かな?

消費者はジワジワと真綿で首を絞められている事に皆が気付くべきと思います
人間は人生70歳くらいでしょうが、遺伝子破壊はすでに修復不能でしょう
スーパーマーケットでも遺伝子組み換え食品云々というのは、この危険性を訴えていると思います
人間は種の多様性があったからこそ生き延びてきたのでしょう

日本での取り組みはまだまだですが、EU各国では無農薬・有機栽培、生力学農法が組織的に厳密に管理されています
余談ですが、昔は牛に草だけを与えていたけれど、人間は牛の成長をコントロールするためにいつの間にか肉骨粉などを与えるようになりました
そこから1923年には狂牛病を予見・発表した学者がオーストリア人のルドルフ・シュタイナーです
現在の世界中での組織的な有機栽培や生力学農法は彼の教えによるものです

この回答への補足

回答ありがとうございます。 私は農家出身の農学部の学生です。 除草剤撒きもしたことがあります。 質問で今の日本と書いた意味は、日本の技術、規制の中で育てた農産物なら、大して変わらないだろうと思ったのです。
大学でまだしっかりしたこの問題に対する自分の意見を持ててはいないのですが、回答者様はもし大学で適切な農薬、化学肥料の使用を学んだ農家が作った、環境にも、健康にも安全な農産物というものがあったらどのように感じるでしょうか?

補足日時:2007/09/25 19:28
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