準・究極の選択

先ごろここで騰落レシオによる、株の買い方が出ておりまして、大変興味深く拝見しました。偶然8月14日に京王帝都を買いましたが、下げるばかりです。騰落レシオによれば絶好の買場と思いますが、何を買っててもいいという訳ではないのでしょうか?もう少し詳しく教えていただけないでしょうか?

A 回答 (3件)

騰落レシオ25日のような指標は市場全体に対して計算されるものなので


個別銘柄の売買タイミングをはかる話とは関係ありません。
市場平均指標(日経平均やTOPIX)に連動して値が動くETFの話です。

騰落レシオによる売買をすすめる人はたくさんいますし、かなり有名です。
最近も次のようなことを言う方がいらっしゃいました。

日経平均に連動しているETFを売買する。
騰落レシオ25日計算が70%台になったら買い、120%以上になったら売る。
自分の勘で高い安いを判断するのでなく、
騰落レシオで機械的に判断して行くことがポイント。

そこで過去5年半のデータで検証してみました。
騰落レシオをみて機械的に売買することをすすめている人が
実際にそれを実践していたらどうなっていたかを知ることができます。

結果は「こりゃダメだ。全然使えない」でした。
5年半前にETFを買ってそのまま保有して最近売り飛ばせば資産は1.4倍強になります。
しかし上に書いた通りのやり方で機械的に売買を繰り返して期間の最後に売り飛ばすと資産は1.1倍強にしかならない。
単なるバイ&ホールドに大きく負けています。

もしかしたら実際には騰落レシオを見るだけではなく、
自分の勘も売買タイミングを決めるときに使っていたのかもしれませんが、
それなら機械的な売買を他人にすすめるべきではありません。
少なくとも騰落レシオ120%以上で売るのは止めた方が良いです。
どうしても売りたいならば130%以上で売った方が良い。

実は長期的にはバイ&ホールド戦略がかなり有効な戦略です。
ただし投資先を分散しておかないとリスクが非常に大きくなります。
国内株式を買う場合には市場全体に投資するようにします。
そのためにはTOPIX連動ETFを買えば良いでしょう。
しかしTOPIXのリスクはかなり高いので国内株式に投資するだけではなく、
日本債券や海外株式や海外債券にも分散投資した方が良いでしょう。
その場合も市場平均(インデックス)に連動した商品を買えば分散効果が高まります。

ここ20年ほどのデータでは日本株式、日本債券、海外株式、海外債券の4つに均等投資した場合、
最悪の場合リターンが安定してプラスになるまで4年程度かかります。
そのあいだ元本は10%程度毀損するかもしれない。
しかし5年以上投資すればリターンがマイナスになる確率は非常に低くなります。

ギャンブルを楽しむのではなく、
長期的な資産形成を目指すならば個別株の売買を繰り返すのではなく、
地道に世界分散投資を積み重ねて数十年間保有し続けることをおすすめします。
実はこの投資方法は資産運用のプロが使っている方法そのものです。
最近日本での個人投資環境がかなり整ったおかげで
しろうとでもプロと同じことが容易に実行できるようになっています。
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この回答へのお礼

ETFのことだったのですね。よく読まなかったようです。そんな簡単な事だったら誰でも大金持ちになってしまいますね。個別株の売買を繰返すのではなく、分散投資をし、長期にバイ&ホールドですね。
騰落レシオの事、資産形成の事、丁寧にお答え頂きまして大変良く解りました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/28 11:41

騰落レシオで売買をお勧めしたことありますが、日経平均連動のETFです。

個別銘柄ではないです。

2002年4月まで振り返って見ると、日経平均ETFを騰落レシオで売買するより、バイ・アンド・ホールドのほうが、10%くらい成績は良いですね。使えないとは思いませんが、今までお勧めしてきたけど、考え直さねば。

それで、個別銘柄のバイ・アンド・ホールドは銘柄によります。
NTTを1987年4月20日に300万円で買って、保有を続けた場合は、20年経った今では50万円台です。財産6分の1。今後、回復する可能性がないとは言いませんが。
逆に、住友金属工業を2002年11月19日に36円で買って保有を続けた場合は、2007年7月20日に771円です。財産21倍。住金を倒産しそうな36円で買うというのは勇気がいりますね。
ということで、株を買ったら一生売らないつもりで高いパフォーマンスを上げ続けるのバフェットさんは凄いと、あらためて思いました。

また、最近の市場を見ると、サブプライム問題のような、世界中で株にも債券にも為替にも影響がある場合、ポートフォリオ運用の限界が見えるような気がします。少なくとも、万能ではないですね。
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この回答へのお礼

ETFの事だったのですね。勘違いして読んでいたようです。すみませんでした。バイ&ホールドも銘柄によるのですね。株はやっぱり難しいです。もっと勉強すればうまくいくのでしょうか?限界を感じますね。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/28 11:54

(1)騰落レシオ


株式市場全体を、コップの中の水に喩えれば、騰落レシオは、温度計かな?
騰落レシオが上昇=コップの中の水が暖かくなって、水の分子の動きが活発に(売買高・売買代金増加)動きまくっている感じ、ばっと、温度計だけでは、外気圧がわからないので、沸点はわからない、何かで補ってやらなければならない、そこで他の全体指標(信用残・裁定残高等)やオシレーター系チャートで補う・・・〔コップの中の水が冷める売買も同じ〕

(2)森を見て木を見ず、木を見て森を見ず
No1さんのご回答通りでごわす。森(市場全体)⇔木(個別銘柄)、両方をバランス良く見ないとね。〔修行未熟で先生チックな事は言えやせんが・・・^^〕

(3)9008京王電鉄
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=9008.t&d=c&k=c3&a=v …
そろそろ、調整下げ局面も終盤。すなわち、今年3月からの下落、価格的には、そろそろと言った気もしますが・・・
問題は、日柄的な面、即ち、調整期間が過去にもあったように(2002~2006年)長期化するのではないかという事でごわす。
電鉄株、株価材料、市場テーマと言った強力なものがあると良いのでが・・・

最後に、騰落レシオ、世界各国の市場の騰落レシオがここで見れます。おいどん、まいんち見てます。
http://www.h6.dion.ne.jp/~limbland/NY.htm

では、では、がんばって下さい、あせらずちこっとずつ勉強でごわす(自分に言い聞かせておりやす^^)
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この回答へのお礼

騰落レシオの喩え、とても解りやすかったです。そんな簡単な事ではなかったのですね。京王帝都、長期に調整だったら困ります。戻ったらすぐ売ろうと思っています。私も少しづつ勉強です。今回は騰落レシオを勉強しました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/28 11:46

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