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恐竜が恒温動物だったという温血説にはまだまだ反論が多いそうです。どういった点で批判されているのでしょうか?もし温血動物ではなかったのなら、鳥の先祖であると言う論拠も覆るのでしょうか?

A 回答 (2件)

骨が存在することは、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の共通事項で、別に骨があるからと言って、温血性の証明にはなりません。



ハヴァース管の発達は、温血性の証拠というより、成長が速かったことの証拠であるという解釈をするのが、普通になっております。現生の大型陸ガメでもハヴァース管が見られるケースがありますので、あまり気にしないほうが良いと思います。

ハヴァース管よりも興味深いのは、骨に年輪があるかどうかです。骨に年輪があると、夏は速く成長し、冬はゆっくり成長するということを意味しており、温血性が不完全であることが分かります。恐竜の場合、マニラプトルやティラノサウルスですら骨に年輪がありますので、温血性が不完全なのは明らかです。しかし、絶滅した鳥であるモアの骨にも年輪がありますし、哺乳類でもクマのように冬眠する生き物については、歯に年輪が観察されます。年輪の存在は、温血動物と冷血動物の線引きが容易ではないということの、よい説明材料になると思います。

また、マニラプトルやティラノサウルスとはかけ離れた恐竜である鳥盤目動物でも、哺乳類や鳥類と同様、4つに割れた心臓を持つものが見つかっており、恐竜が現生爬虫類のレベルを超えた生き物であったことは確実です(現生爬虫類は、心臓が3つに割れているのが基本です)。
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恐竜は長期にわたって成功した生物で、しかも様々に分化しており、全ての恐竜が、温血性動物であったと考える必要はありません。

また、一部の恐竜が鳥の先祖であることも確実です。

恐竜のうち、マニラプトルと呼ばれる一群の生き物が、鳥と近縁種であることは確実で、マニラプトルがある程度の温血性を身につけていたことも確実です。特に、オヴィラプロルのように親が卵を抱いて温めている状況で化石化したものが残っているもの、メイロンのように、眠る時には頭を前足の羽の中に入れ込んで脳が冷めないようにしていたものについては、鳥に似た行動様式をすでに獲得していたことが分かります。

他方、恐竜のうち、鳥とは遠い系列の動物について、厳密な意味での温血性を獲得していたかは怪しい生き物も多数います。ディプロドクスなどの巨大恐竜は、本質は冷血動物でありながら、体が大きいことによって気候変動による体温への影響をうけることがなく、実質的には温血動物として活動することが出来たかもしれません。

恐竜温血説の弱点としては、マニラプトル類を除いては、ほとんどの恐竜が脳の発達が悪く爬虫類的であること、マニラプトル類やチラノサウルス類が体表に羽を生やしていたのに対して、その他の恐竜の化石には、そのような兆候は残っていないこと、一時期、恐竜温血説の根拠とされたハヴァース管の発達が、温血性よりも成長速度が速いということに関係づけられるようになったという点をあげることが出来ます。
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この回答へのお礼

harepanda さんは幅広く回答なさり、この分野での専門性はすばらしいです。また勉強になりました。ハヴァース管があるということは温血動物の証なのでしょうか?それとも骨があること自体温血動物の証?爬虫類とかに骨ってありましたっけ?
ど素人ですみません!

お礼日時:2007/12/27 17:50

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