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年末、テレビコマーシャルにて
「初売りはY田電気へ」
と放送されているのを聴き違和感を覚えました。

「買い初めはY田電気へ」なら違和感ありません。
「初売りバーゲンセールに行かれるのであれば当店Y田電気へ」
という意味なのでしょうが略しすぎなのでしょうか?
初売りという言葉が初売りにおけるバーゲンセールそのものを意味する名詞として定着しているかどうか。
定着していたとして
「初売りにいかれるなら当店Y田電気へ」
の文句をみるとY田電気へ物を売りに行きたくなるのは私ぐらいのものでしょうか?

日本語の感覚的な感想や回答、また専門的な回答もお待ちしております。

大きく広告されている事もあり必要ないかと思いましたが、念のためY田といたしました。

A 回答 (6件)

こんにちは。

10/18の英語のご質問ではお返事を有難うございました。

ご質問1:
<「初売りはY田電気へ」と放送されているのを聴き違和感を覚えました。>

おっしゃる通りです。

この日本語は文法的に間違っています。理由は以下の通りです。

1.まず、ここでは述部が省略されていますが、場所を表す名詞+「へ」と来れば、この「へ」は方向を表す格助詞ととるのが常識です。

従って、「へ」の後に続く動詞は、「行く」「出かける」「来る」といった「移動」に関する動詞が省略されていると考えられます。

また、キャッチフレーズですから、一種の「命令文」「勧誘文」になっているはずですから、省略されているのは、「お来し下さい。」「いらっしゃいませ」「お出かけ下さい」といった移動の呼びかけになっていると推察されます。

2.一方、「初売りは」の「は」は係助詞で、これ自身では格を示さず、特に何かを取り上げて他と区別して明示するのに使われます。
例:
「たばこは禁物だ」

述部が「~へいらっしゃい」「~へ行きましょう」なのに、「初売りは」の助詞「は」の使い方が正しくありません。

「初売り」が一種のイベントだとしても、正しい日本語では「初売りには」という、動作・作用の及ぶ所を示す格助詞「に」を用いるのが通常です。
例:
お正月は神社へ出かける。(△)
お正月には神社へ出かける。(O)

確かに口語では、イベントにも上の用法のように「お正月は」と「は」だけを使う用法も慣用化しるのも事実です。ただ、正しい文法では、「お正月には」となります。

3.また、この述部は「丁寧な命令文」「勧誘文」ですが、この「命令文」「勧誘文」の主語は2人称の「あなた」になります。

その関連から、初売りの「売る」という動詞の主語も自動的に「あなたが(売る)」という感覚で捉えてしまいますから、ご質問にあるフレーズは、「(あなたが)売るのなら、(あなたは)Y田電気へ来て下さい。」というニュアンスになってしまい、おっしゃるような違和感が出てくるのです。

そこから、「(あなたが)買うのなら、(あなたは)Y田電気へ来て下さい。」と捉えるのが普通なので、ご質問にある「買い初めはY田電気へ」の方が違和感がない、と感じられるのだと察します。

4.ここは、「初売り」を「売る」という動詞にとらわれないで、イペントという名詞で捉えるかどうかがポイントになるようです。「セール」「バーゲン」という英語にすると、そのニュアンスが伝わり易いかもしれません。


ご質問2:
<初売りという言葉が初売りにおけるバーゲンセールそのものを意味する名詞として定着しているかどうか。>

まさに、定着しているかどうか、という点につきます。

1.ここでは「初売り」は=「初売りセール」という意味で使われているようです。

2.「物を年始めに売りに行く」という意味よりは、「初売りセール」の方が定着していると思われます。従って「物を売りに行きたくなる」人はあまりいないかもしれません。

2.ただ、たとえ「初売りセール」が定着しているとしても、やはり「は」+「へ」の助詞の関係に違和感があります。

助詞の正しい組み合わせは、以下のようになるでしょう。わかり易く「初売りセール」で代用しましたが、ここを「バーゲン」「バーゲンセール」などに置き換えても同じニュアンスです。

例:
(1)「は」+「へ」→「は」+「で」
「初売りセールは、Y田電気へ(お来し下さい)」(△)
→「初売りセールは、Y田電気で(お楽しみ下さい)」(O)

(2)「は」+「へ」→「には」+「へ」
「初売りセールは、Y田電気へ(お来し下さい)」(△)
→「初売りセールには、Y田電気へ(お来し下さい)」(O)

3.言葉遣いや語感は、個人差や地域差、習慣などによって様々ですから、この用法が正しい、という絶対的なものでもないのかもしれません。ただ、georgeさんの「違和感」には共鳴できるものがあります。

以上ご参考までに。

この回答への補足

質問の補足というよりは、自分なりに調べ考えたことを折角ですから、御提示いたします。なにかの参考にしていただければ幸いです。

以下初売りとは「初売りバーゲンセール」をさす事があるものとします。

「は」という係助詞により初売りが主語となっていることが問題なのではと思いました。省略された述語とかみ合わないこと問題なのではと思ったわけです。
この係助詞、使い方は種々ありますが、ここで使われている可能性は以下二つだと思います。
1 特に一つの物事を取り上げて提示する
2 題目を提示して、叙述の範囲を決める

2の例として「象は鼻が長い」があります。「バーゲンセールはY田電気へ(お越しください)」では叙述がバーゲンセールを規定また形容しておらず不適。
1の例としては「食事はもうすんだ」があります。「バーゲンセールはY田電気へ(お越しください)」日頃はともかくもバーゲンセールはお越しくださいという意味であれば、意味としてはこの例として適当に思えますが、バーゲンセールを主語と規定する「は」がありながら述部が「(お越しください)」では意味が通じません。
「(あなたの)食事は(あなたが)もうすんだ」
「(われわれの)バーゲンセールは(あなたが)Y田電気へ(お越しください)」
「(われわれの)バーゲンセールには(あなたが)Y田電気へ(お越しください)」
格助詞の必要があるのでは(中学校の国語の教科書があればよいのですがうまく説明できません)と感じました。格助詞「に」があることでバーゲンセールを主語から時や場所をしめす副詞に変えているのでしょうか。

「(あなたの)買い初めは(あなたが)Y田電気へ(お越しください)」
この文も考えてみれば、「買い初めが来る」わけではありませんので、やはりおかしいです。まだマシだと私が感じたわけは上記のように、またparismadamさんのおっしゃるような理由だと思います。

「(あなたの)買い初めは(あなたが)Y田電気にて(又は「で」)(お済ませください)」
のほうがしっくりとします。

追記
>初売りの「売る」という動詞の主語も自動的に「あなたが(売る)」という感覚で捉えてしまいますから、ご質問にあるフレーズは、「(あなたが)売るのなら、(あなたは)Y田電気へ来て下さい。」というニュアンスになってしまい・・・
やっぱり私は物を売りに行きたくなるのですよ


この日本語で正しいはずだという方、間違っているという方、違和感を感じる方感じない方、是非ご教授ください。

補足日時:2008/01/04 19:18
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この回答へのお礼

先日はお世話になりました。
英語だけでなく日本語にも堪能なのですね。恐れ入ります。

大変判り易く参考になりました。有難うございました。
私の違和感に共感など勿体無い気もしますが、私だけ時代遅れの産物かと厭世観と疎外感に(大げさですが)悩まされずにすみそうです。

私なりに調べたこと思ったことを補足の方に書き込ませていただきます。

前回も大手企業の英語でのコピーに違和感を感じたのですが、特に企業広告が嫌いというわけではありませんので、皆様ご了承ください。

以下蛇足です。
ただ、テレビ広告やポスターという何度も人の目に触れ、頭に刷り込まれるようななものは、何語であれ、正しくその言語が規制されても良いのではと感じる今日この頃です。

お礼日時:2008/01/04 19:16

No.4です。

ご丁寧なお返事を有難うございます。補足質問にお答えします。

ご質問1:
<ただ、テレビ広告やポスターという何度も人の目に触れ、頭に刷り込まれるようななものは、何語であれ、正しくその言語が規制されても良いのではと感じる今日この頃です。>

言葉を大切にされる姿勢は素晴らしいと思います。私も毎日3ヶ国語を話す必要性から、各語を正しく美しく使えるよう、使用には十分気をつけるように心がけています。

英語が専門ですが、英語カテなどを見ますと、「みんなが使っているから」「口語として定着しているから」という理由で、正当な英文法にはなりえない英語を良しとする傾向があります。

そのような語法を否定するつもりもありませんが、自分が正しいと信じる、自分の価値観に合う、自分が美しいと思う、そんな語法を身につけたいと思います。


ご質問2:
<「(われわれの)バーゲンセールには(あなたが)Y田電気へ(お越しください)」
格助詞の必要があるのではと感じました。格助詞「に」があることでバーゲンセールを主語から時や場所をしめす副詞に変えているのでしょうか。>

はい。「来る」という動作の「機会」「時」を指定する副詞として機能しています。


ご質問3:
<やっぱり私は物を売りに行きたくなるのですよ>

う~ん、電気屋だと無理がある気が、、、。Y田電気が中古商品を買い取ってくれるなら、無理なく使えそうです(笑)。

日本は新品信仰が強いですが、もっと中古品を大切にしたいですね。

ご参考までに。
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この回答へのお礼

補足の中から疑問を拾い上げてお答えくださり恐縮です。
有難うございます。
3カ国語ですか・・・。私は日本語ですら疑問を抱きつつ使ってますのに、大変なことだと思います。

やっぱり買取はしてないみたいです。ならあんな広告するなと思いますが、違和感を感じない人もいることですし、実際に売りに行ったらクレーマーとして扱われること間違いないでしょうね。

中古品大切にしたいものです。日本語の文法書を一冊中古で探そうかと思います。新品は高そうで・・・。

前回の英語でも書かせて頂いた事ですが、
自分の違和感と疑問を提示してそれにお答えしていただける場があること
お答えして頂いていることには大変有難く思っております。

これにて回答を締め切りとさせていただきます。
違和感を感じないと答えていただいた方も有難うございました。
アンケート目的ではありませんが、言葉の移ろいという題材においては立派な意見で貴重なものと心得ます。

有難うございました。

お礼日時:2008/01/07 17:46

ANo.2です。


もう少し思うところがありましたのでまたおじゃまします。

このコピー、誰が「売る」のかを迷わせるという点では、
私も異存はありませんし、
テレビ広告やポスターでおかしな言葉を刷り込まれるのは
ほんとうに嫌ですよね。

確かに「買い初めはY田電気へ」とする方が
つじつまはあうのですが、そうすると
  1.あからさまに「買いに来い」という風に聞こえるのと
  2.「買い初め」という行動自体に何か浅ましいものを感じてしまいます。
論理的にはおっしゃるとおりなのですが。

あと、これは推測にすぎないのですが
「初売りはY田電気へ」の「は」は
ANo.4さんの挙げられた二つのうちから選ばせてもらうとしたら
  1 特に一つの物事を取り上げて提示する
ではないでしょうか?

初売りはいろんな店でやっていますが、ぜひうちへどうぞ、ということで。

ご質問のコピーが別に気に入っているというわけではないのですが、
日本語としておかしい、というのともちょっと違う。
初売りという言葉にあまりなじみがないだけに
「売り」の部分に違和感があり、そこだけ共感してます。

個人差はあるでしょうね。
面白いトピック、ありがとうございました。

この回答への補足

No4氏の御回答の中に以下のようなものがあります。

>初売り」が一種のイベントだとしても、正しい日本語では「初売りには」という、動作・作用の及ぶ所を示す格助詞「に」を用いるのが通常です。
>例:
>お正月は神社へ出かける。(△)
>お正月には神社へ出かける。(O)

>確かに口語では、イベントにも上の用法のように「お正月は」と「は」だけを使う用法も慣用化しるのも事実です。ただ、正しい文法では、「お正月には」となります。

発展させて以下のように思いましたので、またもや書き添えさせていただきます。おかしい点があればご教授お願いします。

「夏は海へ!」
「お正月は神社へ!」
確かに文章にするときは「には」でなければおかしいと思いますが、口語で認められつつあるというのも、そのとおりだと思います。
それでも、口語としても、「初売りはY田電気へ!」に違和感を覚えてしまうのは、口語で認められている上記の使用方法は時間や季節を表す場合のみなのではないかと思ったのですがどうでしょうか?
そして「初売り」は時間や季節を暗示していますが、時間を限定するような使われ方をしていない・・・のでは?

愚鈍な頭で恐縮です。

補足日時:2008/01/05 08:11
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。

一点だけ訂正させてください。
>ANo.4さんの挙げられた二つのうちから選ばせてもらうとしたら
  1 特に一つの物事を取り上げて提示する
これは質問者である私が挙げたもので、No4さんに責任はありませんのでご了承のほどを。
考え調べたことをNo4において補足で挙げましたが、No4氏の回答の範疇をでず、判りにくいものとなっております。恥ずかしい限りです。

>初売りはいろんな店でやっていますが、ぜひうちへどうぞ、ということで。
これもそうではないかなと考えたのですが、やはり、「他の店ではなく」という意味ではなく、文法的には「他の時期やバーゲンセールではなく初売りは」という意味になるのかなと思います。もちろんその場合も「へ」との組み合わせはおかしいと思います。

「買い初め」という言葉に対するイメージはあまりよくないのですね。私もあまり使われている場に居合わせたことがないもので、そういったご意見は有難いです。

ご回答有難うございました。

お礼日時:2008/01/05 07:59

確かに辞書を引くと


【初売り】年が変わって最初に小売店が営業を始めること
【買い初め】その年の初めての買い物をすること
とありますが、私は「買い初め」という言葉には全くと言っていいほど馴染みがありません。
「初売りに行く」は「初売り(セール)に(買い物に)行く」の略として定着していると思います。
>定着していたとして・・・
「初売り」に物を売りに行きたくなる質問者さまは何かご商売をなさっている方ですか?
私は「初売り」と聞いたら福袋を「買いに」行きたくなります。(買ったことはありません・・・)
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この回答へのお礼

初売りに行くは初売りバーゲンに行くと定着しているようですね。
有難うございます。

商売はしてません。ちなみに初売りバーゲンとやらに行ったこともありません。買えば半額払うけど、買わなきゃ一円も払わないと考えるしみったれでございます。

それでも「初売りはY田電気へ」というコピーには違和感を覚えます。
「初売りにいかれるなら当店Y田電気へ」
「初売りにはY田電気へ」
もちろん
「買い初めはY田電気へ」
なら違和感ないのですが・・・
「は」という助詞の問題でしょうか?
私の日本語感覚がおかしいのかな?

ともあれ有難うございました。

お礼日時:2008/01/04 09:16

たしかにそう言われてみるとふと納得しそうになりますが...。


はつ-うり 【初売り】
新年初めてのあきない。初商い。売りぞめ。

と辞書にもありますし、やはりNo1さんの書かれたとおり、
イベントとしてとらえ、それに出かける、ととらえるとすっきりしますね。

「書き初め」には新年の願いをこめるお正月ならではのすがすがしさがありますが、「買い初め」はどうも「さもしい」というか、公告のコピーとしてはやや、おめでたさに欠けるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

回答者さまの言われているように
初売りという言葉自体が初売りバーゲンセール(というイベント)
初売りに行くという言葉で初売りバーゲンセールに行く
として定着しているようですね。

買い初めは「さもしい」ですか・・。今までそんな気はしなかったです。有難うございました。他社や巷で初売りという言葉を氾濫させている中「買い初め」というコピーは使いづらいでしょうね。

お礼日時:2008/01/04 09:04

初売り自体がお祭り的な発想で「初売りを見に行く」のであって「初売りに行く」のとは違うのではないかと思います。



あくまでも感覚的な回答です。
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この回答へのお礼

>「初売りを見に行く」のであって「初売りに行く」のとは違う
これは
「初売りバーゲンセールに行く」のであって「初めて物を売りに行く」のと違う
という意味です・・・よね。とりあえずそのように理解させていただきます。

ご回答有難うございました。

お礼日時:2008/01/04 08:57

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