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麻酔について伺います。腰に麻酔をうつと下半身麻酔になるらしいとドラマを見ていて知りました。でも私の中では脊髄と脳はつながっているから腰に麻酔を打ったら全身に麻酔がいくイメージがあったのですが、何故脊椎と脳はつながっているのに、腰に麻酔をうつと下半身麻酔になるのですか?!ご存知の方教えて下さい。

A 回答 (3件)

 まず、腰に麻酔の注射をして下半身麻酔にする方法として、「脊髄くも膜下麻酔(=脊椎麻酔=腰椎麻酔)」という方法があります。

硬膜外麻酔も腰に注射をして行う麻酔ですが、かなり大量に麻酔薬を使用しても、下半身全部を麻酔することは難しいと思います(それに、硬膜外麻酔は腰以外でも行えますし・・・)。
 脊髄くも膜下麻酔は、針を脊髄の近くまで入れ、そこに薬を入れるのですが、直接神経の近くに薬をばらまきますので、少量の薬で効果が発現します。通常は、(麻酔薬の種類や必要とされる麻酔の範囲によって違ってきますが)大体1~4ml程度の麻酔薬で十分効果が得られます。
 さて、そこで使用する麻酔薬の量を更に増やすとどうなるか。麻酔薬がどんどん広がって行き、下半身のみならず上半身にまで麻酔が効いてきます。腹、胸(この辺りまでは、通常の下半身麻酔でも時に必要とされる麻酔範囲です)、腕とどんどん麻酔が効いて来て、やがて首まで麻酔が効いてくると、横隔膜を動かす神経が麻痺してしまい、呼吸ができなくなります。これをそのまま放置すると当然患者さんが死んでしまいますし、意識の有る状態で体が動かなくなり、呼吸ができなくなって息が苦しくなるというのも患者さんにとってはかなり辛い体験をさせることになります(ですので、脊髄くも膜下麻酔はそうならなくてすむ程度の場所の、比較的短時間の手術に好んで用いられているのです)。そして、更に麻酔薬が広がって行くと、最終的には意識が無くなります。一般に、全身麻酔の定義として(1)意識の消失(2)痛覚の消失(3)体動の消失(それに、反射の消失を加える場合もありますが)の各要素を満たすことと言われておりますので、この状態は全身麻酔と言って良いと思われます。しかし、この方法ではいつ麻酔が切れるかわかりませんし、わざわざこのようなことをしなくても他の(普通の)方法で全身麻酔を安全に行うことができますので、あえてやっていないのです。
 では、なぜこのような事が判っているのでしょうか?実は、ペインクリニックの治療方法のひとつに「全脊髄麻酔」という治療があります。通常1~4mlで行うところ、20mlもの麻酔薬を用いて前述の状態をわざと作り出すことによって、難治性の疼痛を治療しようという試みです。当然、全身麻酔に準じた準備をし、人工呼吸や意識のコントロール(患者さんが苦痛を感じないように、別の薬で意識を無くします)を行って施行したそうなのですが、他に神経ブロック法が発達し、危険もそれなりに大きいので、現在ではあまり行われていないと思います。
 以上、先ずはご参考まで。
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 これは、意外と奥が深い質問だと思います。


 結論から先に申し上げますと、腰からの麻酔でも全身麻酔にすることはできます。ただ、今ちょっとお時間がございませんので、後ほどあらためて、書き込みさせていただきたいと思います(もし、閉め切られていなければ・・・笑)。。。
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ざっくり言えば、硬膜外麻酔と呼ばれる方法で、脊髄から枝分れして下半身に分布していく神経を根元で麻酔をかけるます。


歯医者などで使う局所麻酔薬は、処置する部分に麻酔薬を注射して、近くの神経に麻酔をかけます。同じ神経を根元の部分、つまり脊髄から出てすぐのところにかけると同じようにその神経に麻酔がかかるということです。
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