
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
漢字の筆順には、字源を主とする立場、書道的見地を重んずるもの、通俗的に行われているものなど、いろいろあって、同一の文字についてもいくつかの筆順があり、どれか一つだけが正しいというようには決めがたい面があります。
しかし、教育の現場で指導上の不統一があっては影響が大きいので、一つの標準として、昭和32年に、教育漢字881字 (当時) の「筆順指導の手びき」が文部省より発行されました。
それには、大原則1(上から下へ) と、大原則2(左から右へ)に続いて、原則1から原則8までが示されていて、その中の原則8(横画と左払い) の項に、次のように書かれています。
横画が長く、左払いが短い字は、払いがさき (右)。
横画が短く、左払いが長い字は、横画がさき (左)。
また、がんだれは横画が先ですが、横画と交わる画がある字 (滅・感・減・成など) は、左払いを先に書くことになっています。
なお、その理由については、私の推測ですが、次の画へ移る時の筆の流れから来ているのではないかと思います。
参考URL:http://www.hiroshima-u.ac.jp/Committee/forum/29- …
明確なご説明ありがとうございます。
原則というのは、あるんですね。やっぱり。
また書道では書き順が違ってたり・・・
ちょっと頭の混乱していたりもしますが
(事実、今まで全てに近いくらい横画を先に書いていたので)
でも、各々の理屈を考えると、なるほど納得といった感じです。
勉強になりました。ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
「成」「感」「戚」「歳」「威」などの字は、左拂いを先に書きます。
ご質問の「滅」も同樣ですね。
問題なのは、なぜこれらは、左拂いを先に書くか、ですよね。
臆測が交じりますが、私は以下のように考えました。
まず、「成」のような字では、左拂いを【短く】書きます。なぜかというと、
・式・武・成・感・代・氏、など、上の方から右下に向かって斜めの「そり」(画の終わりに上に撥ね上げる)を持つ字は、手書きする時には、その部分を長めに書いたほうが字形がよい、とされています。(「感」や「盛」を書くときは、下の心や皿を左下に小さめに書き、その代わり「そり」を長く右下すみの方まで書く書き方もよく見られます。)
そして相對的に字の左側は、あまり大きく書きません。
「成」の字ですと、字の左にある左拂いは、小さめに書くということです。
・「成」「感」「戚」など「戊」の部分を持つ字では、右に横画と交わる「ほこづくり」(戰の右側)がある關係上、餘り横画を短くできません(わざわざ長くする、ということもないと思いますが)。横画を短く書くと「戊」の内側が窮屈になります。
このような理由から、「成」「戚」などの左の左拂いは短めに、そして相對的に横画は長めに書きます。
がんだれのような形は、左拂い・横画のいずれを先に書いても、一画目を書いた後に出發點に戻らなければなりません。
「厄」の横画は、比較的短いので、横画を書いた後、すぐに出發點に戻れます。
しかし、「成」の横画は長いので、長い横画を書いた後に、短い左拂いを書くためにわざわざ出發點に戻らなければなりません。
それを嫌って「成」のような字は短い左拂いを先に書くのでしょう。
「がんだれ」ではないですが、右・布・若は左拂い(ノ)を短く、横画(一)を長く書きますので、左拂い(ノ)が先です。
左・存・在・友は、横画(-)が短く左拂い(ノ)が長いので、横画が先です。
いずれにしても、短い方を先に書く、ということです。
「戊」という字は、手元の書き順の本に載ってないですが、「成」などと同じはずです。(と言うか、「茂」がそうです。)
横画、左拂いの順で書くと、せっかく左へ拂ったのに、次に「上から右下へのそり」を書くために上に戻るのが大變になります。それに、左拂いを先に書けば、後は「ほこづくり」と一緒の書き方になるんで書きやすいのではないかな、と思います。
以上のようなもろもろの事情があって、「成」は左拂いが先なんだと思います。
「皮」は、左拂い(ノ)が先で、續いて横・縱・「又」の順です。「成」と同じく左拂いが先ですね。
「成」などの字と「皮」をまとめて、「横画を突き抜ける部分がある字は、左拂い(ノ)を先に書く」という法則があるそうです(実際に、手元にある筆順の本にもそう書いてある)。
No.1の方の書いた
「横画と交わる画がある字は、左払いを先に書くことになっています。 」
というのはそういう意味だと思います。
でも、私は「成と皮をまとめて考えていいのかなあ?」という氣もするんですけどね。
漢字の筆順は、本來、原則があってそれに當てはめて個々の漢字の筆順が決まっているのではなくて、個々の筆順をまとめて考えると原則のようなものも見えてくる、ということなので、「何と何をまとめて考えるか」は人によって違うはずです。
丁寧なご説明ありがとうございました。
また、質問させていただいたことに関連したことまで
お答えいただき、大変勉強になりました。
考えれば考えるほど、奥が深く感じます。
これからも、できるだけ自分の知識と出来るよう
頑張っていこうと思います。
ありがとうございました。
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