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 合気道をやっているのですが、後輩の女の子の上達が遅く、どうにかアドバイスできないかと困っています。見た感じですと、全般的に肩(肩甲骨)が動かない、腰が入らないといったもので、いわゆる手投げ・手打ち・女の子キックになってしまっている感じです。肩回しの体操をやらせても腕しか回らないような状態です。
 いろいろと教え方を工夫しているのですがなかなかできないので、男女の人体構造上の差が原因なのではないかと思ってしまいます。例えば、「肩幅が狭いので肩甲骨の稼動範囲が小さくて肩を動かしにくい」とか「胎児を安定させて育てるための骨盤構造(足が男性より横についていること)が、体幹を動かす動作(仙骨の前傾や骨盤のひねりといったもの)をやりにくくしている」といったことがあるのかもしれないと推測してみたりしています。また、この前、柔道の選手権を見ましたが、やはり日本人の女性選手は腰が高く感じられた(もちろんタイミングや駆け引きといったものは一流でしたが。)ので、「日本人の後傾骨盤+女性の骨盤構造が問題なのかもしれない」とも思います。しかし、なにぶん自分の体ではないのでわかりませんし、そういった運動構造やスポーツ科学系の研究書も発見できませんでした。
 今まで見てきた感じですと、肩の方は意識して練習していると男性よりも上達の速度は遅いもの2年ぐらいでどうにかできるようになるので「肩がまわしにくい」のと、特に「腰が入らない」といったことが問題です。

 こういった「武道と性差」の問題について詳しくご存知の方がいましたらご教授願います。全般的な男女の運動性能の差やそれを補うためのトレーニングも含めてできるだけ詳しくお願いしたいのですが、メインは「肩甲骨や骨盤の男女の構造の差による身体操作の違いがあるのか?また、あるとしたらどんな違いか?」ということでお願いします。よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

 私は15年間、肩甲骨のバイオメカニクスについて、臨床医の片手間でこの部と遊んできたものです。


 結論ですが、この部を理解することは今の医学・科学ではできておりません。

 なぜなら、簡単にいうと、体のつくりをもっともよく知るはずの整形外科という学問からは この肩甲骨の動きそして機能を無視してきたことにあります。

話せば長くなります・・。

1)医学では、挙上以外では 肩甲骨 の動きは全く考えてこなかった
2)肩甲骨の動きはやわらかい方がいいだろう・・・
3)種目特性によっては、使い方か逆になることもある。
  動く方がいい VS  脇をしめて・・・・ などなど

4)たとえば、ゴルフスイングではなで肩(この方が、肋骨の周りをまわりやすい)が有利とされてるかな? 不動 ユリ が一時言われていました。
 私はジュニアの子供動きの大きさから、臨床の肩の専門家がこの部を無視して学会発表等をみて、個人的に 研究を進めてきたのでけどね・・。

5)北島選手も、12日の報道ステーションで天使の羽根と称してその重要性が報道されてましたね・・。

7)この部は、四足なら、サバンナを走り回る走力の源、
       サルなら ぶら下がり移動
       イルカクジラ なら、泳ぎまわる
   これらと共通部分です。

 使い方はわれわれが肩と信じて疑わない、肩甲上腕関節 との組み合わせ次第で、吉 とも 凶 ともでます・・・。

 男女差は何らかの傾向はあるでしょう・・・。しかし、ケースバイケースです。なんせここは本人が動きを「意識できない」という、ヒトにとって超越した部位なんです。

 私の結論は、上手さ・強さを論じる上で、ここにたどり着いたのは優秀ですが、本当に難しいのはここからですよ・・・。
 
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骨格とか体格の問題よりも体幹を使って


力を出す方法とか自分の重心の位置が解って
ないんじゃないでしょうか。
私も合気道をやっていますが
男でも腕力で強引に技をかける人もいます

練習ですが、相手の帯にもう一本帯を結びつけ
すり足で前進している時に後ろから引っ張ると
重心が高い場合はよろけたり尻餅をついたりします
重心が低い位置で取れていれば引張られても
体勢を崩すことはなくなります。
体幹の方は肘をテーピングでガチガチに固めて
その人より重い人の手を足を一歩も動かさずに
引張らせてみると解りやすいと思います
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私は教える程の技量はありませんので時々しか教えませんが、何でもそうですが、女性と男性の体つきは確かに違いはあります。


しかし、骨格や筋肉の違いで上達が遅いと思いがちですが、これは全く違うと思います。
要は捉え方,価値観,理解の仕方が男性と全く違うことです。
男性と同じように説明しても殆どの女性は理解ができません。
捉え方の違いでイメージが沸かないのです。
逆に女性の有段者に教わる男性は良く分からないことがありませんか。
もしくは、具体的で分かりやすいこともありませんか。
男性はどちらかと言うと理論的に物事を考えますので、知的な言い方でも理解が出来ます。別の言い方をすれば省いた説明をしてもイメージが沸きます。
しかし、女性は現実的に物事を考える人が多いので、理論的に説明してもイメージが沸かないため、パニック状態になり上達が遅いと思います。
でも、現実的なこととは何かと言われるとなかなか男性では思いつきませんので、私は先ず自分のやり方で技を掛け次に相手のやり方で技を掛け具体的に何が違うか理解して貰います。
次に理論は省いて動きの順序と注意点のみを教えます。
但し、あまりにも多くのことは言わずに2つまでにすることです。
後は、上手く出来るまで繰り返し稽古し、できたら次の注意点を言うのを繰り返すのです。
それまでにいろいろ質問が出ればしめた物で、ケースバイケースですが理論的な話しも織り交ぜて説明すれば良いと思います。
合気道の人は小難しい言い方をしますが、これは厳禁です。全く理解できません。
しかし、この方法は万能ではありませんので1つの方法として考えて下さい。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。
 教え方の問題というのも確かにあると思います。そして、男女差や個人差で、理論的なほうがわかりやすかったり、イメージや印象の方がとらえやすかったり、実際にやったり見たりする方がわかりやすいといった差が出てくるということもわかります。
 そして、合気道の場合は女性がとらえにくい考え方であると思います。それは、技でどう動けばいいというよりも、相手との関係である間や間合い、体の使い方といった抽象的なものを論理的にとらえなければいけないものだからだと思います。

 しかし、今回のテーマの肩や腰といったものは、体の使い方をより具体化したものだと思います。そして、教え方もheyhey111さんがおっしゃったように実際にその人がやっている腕だけ回した場合と肩から回した場合とをやって見せたり、それを肩甲骨に触れさせた状態で体験させたり、それを技にして差を示したり、本人が腕を回している状態から肩甲骨の動かす場所を触れて動かしてみたりといったことも試しながら教えております。そして、本人は違いはわかるのですが、思ったように体が動かないといった状況ですので、何か他に原因は・・・と考えてしまっている次第です。

お礼日時:2008/02/22 11:38

確かに骨格に性差はあるでしょうが、武道の動きにそれほど影響はないように思います。


合気道に限っても、私が教えた事のある中にも「ああ、いいなぁ、判ってるなぁ」と思わせてくれた女性道場生は何人かいます。もちろん女性ですので、絶対値としての「強さ」や全体的なスピード、激しい動きへの対応力は男性の上級者と比べれば知れたものですが、静的局面の技術はかなり洗練されたレベルまで達しており、男性と比べても遜色ありませんでした。

もちろん、質問者様のいうような女性もいますよね。映像は目に浮かびます。ただこれは女性特有というより、大きな力を使う経験が少ない人に共通した特徴な気がします。
例えば普段の稽古に相撲や押し合いを取り入れてみてはどうでしょうか。腰の据わりはかなり変わってくるはずです。あるいはサンドバック等を使って重いものを思いっきり突き飛ばす練習をすると、肩の部分で力の流れが止まることも少なくなってくると思います。

余談ですが、柔道で日本選手が腰高に見えるのは程度の差こそあれ男子でも同じ傾向にあります。そしてそれは日本柔道の良さだと私は考えています。
日本柔道は指導者に「組んでから投げて勝つ」という理念が強く、組み合う事に消極的な姿勢ですと叱る師範が普通です。なのでその門下生は自然と「しっかり組んで、立ち技で投げる」ための体構えが身に付くのでしょう。相手に投げられない事は大事ですが、それより最重要目標は相手を投げる事にあると思います。
一方、海外選手はそもそも柔道を投げ合う武道だと思っていないように感じます。建前はともかく、本音ではとにかく相手を転がして背中を畳につけるスポーツと認識している気がします。相手を投げる事は二の次で、自分が投げられない事が優先なのではないでしょうか。
組手争いなどという次元では片付けられないような、そもそも相手と組むつもりがないとしか思えない海外選手の試合運びや、レスリング的な(双手刈りと称した)タックルと潜り込んで担ぐ事に専念した仕掛けを見るにつけ「もうJudoは柔道とは別の競技なんだな…」と実感します。

別に日本の柔道が正しくて、海外のJudoが間違っているという事は思いません。それぞれに思想があってやっていることです。しかし同時に、何を善しとし何を悪しとするかの価値観は既にかなりズレているとも思います。日本選手と海外選手の体構えの差は、柔道についての根本的な価値観の違いの現れのようにも思えます。
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この回答へのお礼

 そうですね。「てっぽう」は腰を入れるのには最適ですので、すでに教えております。また、腰の入れ方は立ち方でも変わるので「四股」や「立禅」、他に、肩を柔らかく使うために「推手」のやり方も教えてはあります。
 ただ、他の武道の鍛錬法を取り入れると少しからだの使い方が違ったりすることもあるので気をつけなければいけませんね。それに、女の子だと特に「てっぽう」の稽古は手首を壊さないように気をつけないといけませんし、女性にはちょっと厳しいかもしれないです。
 そういった意味では、sabercatさんのおっしゃった押し合いはちょうどよいかもしれませんね。アドバイスありがとうございます。

 柔道のお話は確かにそのとおりですが、私が言いたかったのはそういった意味の腰の高さではないです。腰が引けているような印象の腰の高さです。
 柔道は武道ですので、当身技や当身投げも想定し、総合の舞台で柔道出身の方が戦っているように体勢を起こして戦うのが本来のあり方です。今の世界の柔道はどちらかというとスポーツに偏ってレスリングに近くなっていると思われます。その中で日本はできるだけ本来の形、組み合っての駆け引きで倒すべく柔道に取り組んでいる方が多いです。
 しかしそれでも、日本人選手でも試合になれば前傾になるもので、その状態で腰だけが浮いているような感じを受ける選手が多いという感じがします。そして、それが特に女性選手に多いように感じられたのでなにか関係があるのかもしれないという推測を立てたのです。
 私が未熟なだけかもしれませんが、一応そう考えているというところだけご理解ください。

お礼日時:2008/02/22 11:19

 私は無いと思っている立場のものです。

同体格であれば肩胛骨の可動範囲は男女差はないと思われます。確かに骨盤の構造は男女で違うのその違いはあるかもしれません。それよりも男女の差で大きいのは運動に関する慣れで、男は変な癖がついているが運動の習慣があるので体自体は動きます。女性は変な癖はないものの体を動かす習慣があまりないので体が固まって動かない人が多いです。そう言った人たちは時間の経過によって体がほぐれるのを待たないと上達はちょっと難しいでしょう。それでも一度上達を経験すると自分でも工夫することによりいろいろからだは動くようになります。
 指導者の人で気をつけなければならないのは、自分の動きを客観的に見れないためその通り動いているかどうかも分かりませんし、見た目が見本に相応しくないかもしれません。そのため教えている人に何か癖が出たらそれは自分の癖を正解だと思って真似していることが多いのです。
 直接の回答ではありませんが、人によって上達の早さ度合いは違うものです。それ自体はその人の問題なので長い目で見てあげた方がよいと思われます。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。
 「女性の方が体を動かす経験が少ないので」というのは確かなことだと思っております。また、その視点は重要であると思います。しかし、女性でバドミントンやテニス、弓道といったような全身から肩の動きを通して力を発するスポーツの経験者の人でもなかなか肩を動かすことができないことなどを目の当たりにしているので、やはり女性の方がなんらかの習得が難しい要素があるのではないかというのが疑問です。

 稽古の方は自身の鍛錬のためにあるので、自分の動きも常に研究しておりますし、後輩にも焦らせずに本人のペースでやらせております。ご忠告ありがとうございました。

お礼日時:2008/02/22 10:49

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