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先日、いわゆる古紙偽装問題で北越製紙が調査報告書を出しましたが、その中で内部監査室が偽装を発見できなかった理由として「金融商品取引法の下での、財務報告の信頼性確保を目的とする内部統制システムのチェックに主眼を置き、業務全般にかかわるコンプライアンス遵守を全社的にチェックする体制ではなかった」という文章があったそうです。

これについて自分は、J-SOXに対応していたために本来の監査業務に支障をきたしてしまったという解釈をしました。しかしそもそも日本版SOX法は内部統制をしっかりやりましょうという法律のはず(合ってますか?)ですよね、だとするとこの報告書での文章はかなり本末転倒に感じてしまうのですが、J-SOXへの対応というのは本当に他の業務に支障をきたしてしまうようなものなのでしょうか。具体的になぜ支障をきたしてしまうのでしょうか。

…すみません、うまく質問がまとまらないのですが、内部統制リスク周辺の話をお聞かせ願えれば幸いです。

A 回答 (2件)

いわゆるJ-SOX法というのは上場企業のみ対象にしていて


かつ財務にかかわる内部統制ということです。これは今年4月以降に決算を迎える上場企業が対象となるため、今対象企業はこれに対応するために必死という状況です。(私は個人的には監査法人ばかり大儲けとなっているように思います)他方会社法でも内部統制を行うように条項がありますがこちらは罰則規定がありません。
北越製紙が調査報告書の言いたかったことは、このJ-SOXには熱心に取組んでいるがその中には今回の偽装はリスクの中に入っていなかった ということでしょう。
>J-SOXに対応していたために本来の監査業務に支障をきたしてしまったという解釈
この解釈というよりも上に述べたようにリスク対象にはしていなかった という解釈でしょう。
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この回答へのお礼

大変分かりやすい回答ありがとうございました。なるほど、J-SOXはあくまで財務にまとを絞ったものなのですね。とはいえこの場面でJ-SOXを持ち出してくるのは言い訳になっていない言い訳にも聞こえるのですが・・

堂々と公に発表できるのはどういう意識なんでしょう。

お礼日時:2008/02/27 12:53

内部統制の目標は、業務の有効性及び効率性、財務報告の信頼性、事業活動に関わる法令等の遵守、資産の保全の4つです。



J-SOX対応ということで、財務報告の信頼性ばかり気にして、事業活動に関わる法令等の遵守まで気が回らなかったということを言いたかったのかもしれません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。たしかに、そういう解釈も可能ですね。

お礼日時:2008/02/27 12:54

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